RIAAモードがONになった際、超低域のノイズをカットするサブソニック・フィルターが適用されます。
また、低域バンドで確認できるランブル・ノイズに対するフィルターは、搭載されるDSPによるEQにて適用することができます。
EQのプリセット22に初期設定で格納されているため、すぐにお使いいただけます。
*EQ設定:Band 1:Low Cut、Gain -、Freq 35 Hz、Q 1.1 / Band 2:Gain -12、Freq 20 Hz、Q 1.1
こちらの記事にADI-2 Proシリーズでのランブル・ノイズ除去のフィルターの設定について紹介しておりますので、合わせてご参考ください。 https://synthax.jp/tutorials/articles/vinyl-digital-archive.html#article03
さらにノイズ低減のため、RIAA Mono Bassオプションが搭載されています。
このモードは、150 Hz 以下の低域成分をモノラル化します。アナログ・レコード盤では、これらの帯域がモノラルとして書き込まれており(カッティング・システムの仕様)、 ステレオ・エンコーディングの行程で生じるハウリングによって、左右チャンネルの位相がずれる現象が発生します。RIAA Mono Bass モードを使用することで、この信号成分をキャンセルし、音源への影響を抑えた上で背景ノイズを大幅に抑えることが可能です。