AAFはAM824と同じ品質のオーディオ・データをより少ない帯域で扱えるため、ネットワーク内のすべての機器がAAFに対応している場合は、AAFの使用をおすすめします。
AVBのStream Formatは機器により複数のフォーマットを選択できるようになっています。
AM824はIEC 61883-6としてIEEE1394 (FireWire) でも使用されていたフォーマットで、非常に多くのメーカーに採用されています。しかしAAFと比べると効率的とは言えません。
MADIを例にして考えると分かりやすいでしょう。MADIの56chフレームと64chフレームでは相互に接続することができず、64chフレームは同一の回線でより多くのチャンネルに対応するので効率的ということができます。
AM824とAAFでも同様のことがいえ、それぞれに互換性はありません。
以下はAM824とAAFを比較したものです。
AM824 (8ch 48k Stream)
AAF (8ch 48k Stream)
以上のようにAAFはAM824と同じ設定(音声品質やレイテンシー、帯域確保など)であっても30〜40%ほど使用する帯域幅を少なくすることができます。
※以下のWEBサイトでは上記以外の設定での最大ストリーム数や合計チャンネル数を簡単に計算することができます。
https://abc.statusbar.com/
そのためネットワーク内にAM824の機器が含まれていない場合は、常にAAFを使用することをおすすめします。
またAAFを使うことはAVBの新しいプロトコル「MILAN」への対応も意味しています。
「MILAN」はAAFのサポートが必須であり、「MILAN」を使用するとAM824とAAFを相互に変換することが可能になります。
MILANについての詳細はこちらをご確認ください。
最後にCRFはオーディオ信号を送らないフォーマットとなります。
ネットワークを介してワードクロックを送信するフォーマットとお考えください。
そのクロックはメディアストリームのクロックと同じものですが、必要とする帯域幅は非常に小さなものとなっています。
現時点ではCRFを使用する場面はないと思いますが、「MILAN」対応に必要とされるため実装しています。