Pro Tools(HDを含む)ソフトウェアには、サード・パーティーのインターフェイスで使用した場合に32chまでのI/Oしか認識ができない制限があります。この場合、使用できるI/Oは先頭から32chまでとなります。Fireface UFX+では「MADI 2ch」が32ch目にあたり、これ以降のI/OがPro Toolsから利用できない状態になります。
現状では、TotalMix FXのLoopback機能を使用することで回避が可能です。Loopback機能の基本的な操作については下記ページで解説を掲載させて頂いておりますのでご参照ください。
http://synthax.jp/tutorials/articles/loopback-01.html
※Pro Tools 2021.6以降の環境にて、CoreAudioおよびASIOデバイスを使用した際の全てのサンプル・レートで最大64chのI/Oがサポートされました。
※64chを超える入出力を使用する際は、引き続き以下の操作をご参考ください。
参考手順)
例えば出力のAN 3/4chを使用していない場合は、下段のHardware Outputsの「AN 3/4」でツール(スパナ)ボタンを押して設定欄を開き、LoopbackをONにしてください。この出力へ割り当てられた信号が、インプットの3/4chへ割り当てられます。(※本来の入力3/4はOFFになりますがTotalMix FX内では利用できます。)
この状態で、Hardware OutputsのAN 3/4を選択してから上段のHardware Inputsの「MADI 3/4」のフェーダーを0.0dBへ上げてください。これでMADI 3/4入力の音がいったん出力のAN 3/4へ流れ、ループバックしてPro Toolsの入力の3/4ch(Fireface UFX+のAN 3/4)で録音できるようになります。
尚上記の手順では、TotalMix FXの右端の設定欄でROUTING MODEが「SUBMIX」になっていることをご確認ください。この設定ではFireface UFX+の出力にあたるミキサー下段のHardware Outputs、Control Roomのチャンネルをクリックして1ヶ所を選択できます。選択したチャンネルに対して、入力・再生の音を割り当てる操作になります。
同様のLoopback設定をすることで、空いている出力の数だけ32chを超えた分のインプットをPro Toolsへ受け渡すことが可能です。
例えばAN 1/2など、モニターに使用しているチャンネルではLoopbackを行わないでください。モニター用の信号が混ざり意図しないトラブルの原因になります。