Galaxy Studiosは、ベルギーはモルにあるレコーディング、ミキシング、マスタリング、ポストプロダクションのスタジオで、非常にクリエイティブな映像および音楽のプロフェッショナルとして世界的に名を馳せています。また、3Dオーディオ・テクノロジー「Auro 3D」のホームとしても有名で、幅広い音楽制作および映像制作に携わると同時に、先進的なサウンド・レコーディングに於いてワールド・クラスのテクノロジーを象徴する存在でもあります。
今回の新たなレコーディング・プロジェクトに対して、Galaxy StudiosはSennheiser(ゼンハイザー)/ Neumann(ノイマン)とRMEとのコラボレーションを開始しました。2つのレコーディング・スタジオと2つのコントロール・ルームに、70名から成るフル・オーケストラと多数のボーカリストを擁するに十分なスペースを確保。このプロフェッショナルなスタジオ環境での3日間にわたるマスタリングを成功裏に終えるには、技術的にも設備的にも多大な準備が必要でした。全てのオーディオ・コンテンツは、アナログおよびデジタル・マイクを使用して同時録音され、そのためには2つの別個のコントロール・ルームが必要だったのです。
Galaxy Studios(ベルギー)のチーフ・スコア・エンジニアでありトーンマイスターでもあるパトリック・レメンスによる、ミュージカル「14-18」用のCD録音(2014年3月)
64本のデジタル・マイクを単一のMADIストリームで録音し、同時にリモートコントロールすること
8台のRME DMC-842 Mデジタル・マイク・プリアンプ
アナログ・オーディオ・パスが一切ない完全なデジタル・ドメインでの録音とリモートコントロール
アナログ・マイクを使用したレコーディングにはNEVE 88Dコンソールが使用され、デジタル・マイクのマイクプリには8基のRME DMC-842 Mが使われました、RME DMC-842Mは、デジタルマイクのAES42信号をMADIに変換し、そのシグナルをPro Toolsシステムに送っています。モニタリングには、APIのコンソールを使用しました。本制作には、トータルで76本のデジタル・マイクが使用され、その全てがRMEのデジタル・マイクプリアンプ「DMC-842M」にて行われました。
RME DMC-842 Mは、デジタル・マイク用の8チャンネルAES42-MADIコンバーターであり、同時に、マイクの設定のコントローラーも行います。このユニークなデバイスは、最大8基のデジタル・マイクを接続し、コントロールし、そして、その信号をADAT、AES/EBU、アナログ、MADI(オプション)に変換することができます。個別に切り替えが可能な8基のハイエンド・サンプルレート・コンバーター(SRC)は、柔軟なクロッキングとさらなる使用オプションを提供します。
なお、本作品「1418 De Musical」は、iTunesでも入手可能です。 是非作品を通じてデジタル・マイクの音質をチェックしてみてください。