HDSPシリーズ、HDSPeシリーズ、Firefaceシリーズに搭載されるTotalMixは、様々な機能を搭載し、現場のあらゆるシチュエーションでも柔軟に対応できる優れたミキサー、ルーターです。
第2回目となるTotalMixガイドでは、サブミックスビューを使ってサブミックスを作成する方法を解説します。
また、本ガイドはドライバがすでに正しくインストールされ、インターフェイスが正常に動作していることを前提に作成しています。インストール手順については、製品に同梱されているインストールガイド、またはマニュアルをご参照ください。
TotalMixの表示モードであるサブミックスビューを使用して、例えばモニタースピーカーへの出力、演奏者のためのヘッドフォンモニタリング出力、外部エフェクト用出力など、複数の異なる出力のミックス(サブミックス)を素早く簡単に作成できます。サブミックスビューでは、1つのサブミックスを構成するチャンネル、フェーダー、パン設定をひと目で確認できるので、用途に合ったサブミックスを素早く構成/変更することができます。
下の例では、1列目の入力チャンネル1/2/3/4と、2列目のソフトウェア再生チャンネル1/2の信号が、3列目のアナログ出力チャンネル5/6へ送られています。3列目の出力5/6のサブミックスチャンネルが選択されていますので、それ以外のハードウェア出力は淡色表示されています。
このように、どのチャンネル/フェーダー/パン設定がアナログ出力5/6のサブミックスを構成しているのかが一目瞭然です。
ここでアナログ出力1/2のサブミックスを作成しましょう。
TotalMix画面右上のPreset 1ボタンをクリックして、ミキサーをデフォルトの状態にします(以前にPreset 1をカスタマイズしている場合は、Ctrlキー+Preset 1ボタンでデフォルトになります)。
デフォルトのPreset 1ではサブミックスビューが有効になります(Submixボタンが緑色に点灯)。
サブミックスの作成先である、3列目のハードウェア出力AN 1/AN 2をクリックします。
TotalMixはAN 1/AN 2のサブミックスビューへ切り替わります。AN 1/AN 2以外の出力チャンネルはすべて淡色表示されます。
次にお使いのソフトウェアを再生、またはRMEユニットの入力から信号を送り、1列目の入力チャンネル、または2列目のソフトウェア再生チャンネルのフェーダーを動かしてみてください。設定されたフェーダーの信号はすべて3列目のアナログ出力AN 1/2へルーティングされます。3列目のハードウェア出力のレベルメーターはリアルタイムでレベルの変化を表示します。
もちろんパンニングも可能です。パンニングは各チャンネルのフェーダーの上部にある緑色のバーをドラッグして信号を左右に振って行います。
このように、どの出力に対しても非常に簡単に特定のサブミックスを作成できます:まず出力チャンネルを選択し、入力と再生チャンネルのフェーダーとパンを設定するだけです!