中西 亮輔 - RMEの魅力 MultifaceからFireface UCX - UFXまで - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
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中西亮輔が語るRMEの魅力
MultifaceからFireface UCX - UFXまで

エンジニア中西亮輔氏が語るRMEの魅力 〜 MultifaceからFireface UCX/UFXまで

音楽制作やマネジメントを手掛ける株式会社アルタスの代表であり、作曲家、プロデューサーとしても旺盛に活動されている中西亮輔氏は、DIGI96/8の時代からRME製品を使用し続けていらっしゃるロングユーザーです。今回は株式会社アルタス所属のクリエイターで作編曲やギタリストとしても活躍する伊藤賢氏にも加わって頂き、RME製品の魅力についてたっぷりと語って頂きました。作業環境にシンプリシティ、スタビリティ、そしてクオリティといった要素を並び立たせる上で、RME製品がどのような役割を果たしてきたのか、大変興味深いお話しを伺うことができました。


ジャーマンクラフトシップって書いてありますけど、実際に壊れないところが凄い(中西)

中西氏が使用してきた歴代のRME製品
中西氏が使用してきた歴代のRME製品

ー 元々、どのような経緯でRME製品を使われるようになったのですか?

中西: 最初はPro Tools IIIを使用して別マシンでPerformerをシンクさせて使っていたんです。18歳の時にお世話になっていたエンジニアがとても理解のある方で、まだADATが主流の時代に、今後はPro Toolsのようなハードディスクレコーディングが主流になるだろうと所属事務所を説得してくれて買ってもらえたんです。まだバブルの時代でもあったんですけど(笑)。

数年してProTools 24MIXとPerformerにCubaseを使ったソフトシンセ専用機を加える事にしました。でも、その頃はレイテンシーに耐えられるオーディオ・インターフェースがあまりなかったんです。それで、(レイテンシーに耐えられる)RME DIGI96/8 PADを使い始めました。DIGI96/8 PADはPCIカードにも拘わらずAES/EBUに対応していたので、そのまま888 I/Oの入出力に接続する事もできたんです。その後RME Multifaceを導入し年々CPUパワーも上がりRMEだけで全部できるのではないかと思い始め、ハードシンセやミキサーを含む全ての外部機器をやめてMultiface1台とCubase用PC1台だけというシステムに落ち着きました。

 

Multifaceを中心にセッティングされた 伊藤氏のラック
Multifaceを中心にセッティングされた 伊藤氏のラック

ー すごくコンパクトなシステムになりましたね。

中西: そうですね、おかげさまで(笑)。僕はMultifaceが気に入っていて、3台を仕事場用、自宅用、現場持ち出し用として使い分けていました。会社設立当初は所属クリエイター全員で使用する機材をMultifaceに統一したんですよ。伊藤は、当時すでにMultifaceを所有していましたしね。

伊藤: 僕は学生の頃からMultifaceを使っていたんです。

 

ー 会社のチーム全員がMultifaceを使うというのは、やはりリファレンスを統一する狙いがあったのでしょうか?

中西: そうですね。ソフトシンセをメインにした制作を始めた頃は、I/Oによってはレイテンシーが甘いものがあり、ハードシンセより少し遅れていると言われるのが嫌だったので、Multifaceを導入したという経緯もあります。当時からレイテンシーに関してもRMEは優れていましたから。

それに、ジャーマン・クラフトシップって書いてありますけど、実際に壊れないのが凄い。そこが一番凄いところだと思います。見てお分かりのように持ち出し用のユニットは、鞄に突っ込んだりして結構雑に使っていたので、傷だらけになっていますが、まだ現役で使えますからね(笑)。

使い込まれたMultiface
使い込まれたMultiface

ー 確かにビンテージ感が出ていますね(笑)。では、Multiface導入後はしばらく同じシステムで使用されていたのですね。

中西: そうですね。当社は僕以外、伊藤を含め、今でも皆Multifaceを使い続けています。僕はメインマシンをノートPCへ移行するタイミングでUCXへ乗り換えましたが、それまでMultifaceを使い続けたもうひとつの理由はクロック精度の高さです。色々なクロックジェネレータを試したのですが結局はMultifaceのインターナルクロックの音が一番でした。なので、このまま鞄に突っ込んで行けば、どこへ行って作業しても音は変わらないので安心して使えるんです。環境に左右されないというのは強かったですね。僕はアーティストのプリプロやライブの仕事等で、あちこち持って行って作業する事があるのですが、(Multifaceは)一番安心して使えましたね。

何も考えずに使えるというのは重要なことですね(伊藤)

伊藤 賢 氏
伊藤 賢 氏

ー 伊藤さんは学生の頃からのRMEユーザーということですが、Multifaceはどこが優れているとお思いですか?

伊藤: Multifaceはもう長年使い続けていますが、使っていて面倒なことが起こらないというのが、一番素晴らしいところだと思います。不具合で動かなくなったり、接続が切れたりというのが全くないですね。

 

ー 仕事上、安定して動作するのは必須条件ということですね。作業的にはやはりソフトシンセを使って作曲するのが中心になってくるのでしょうか?

伊藤: そうですね。それと、僕はギターなどの楽器も演奏するので、その入力にもMultifaceを使っています。

 

伊藤氏自作のディフューザー
伊藤氏自作のディフューザー

ー 話は少し逸脱しますが、伊藤さんの作業環境は湾曲した液晶モニターや自作のディフューザーなどが目を引きますが、やはりこだわりがあるのでしょうか?

そうですね。ディフューザーは、形状を計算するサイトがありまして、切りたい周波数などを入力すると、そのパターンが出てくるので、それをもとに自作しました。(賃貸なので)現状復帰できる状態で、壁や柱、それにフロアーも自分で作りました。まだ発展途上で、空調の音をいかに遮断するかなど、改善すべき点はあります。それに、機材も使わない物は取り除き、主要な物のみを残す最小限の状態にしています。

 

ー なるべくミニマムな機材で作業をするこだわりがあるのでしょうか?

伊藤: 日頃から「最強のスペースとはなんだろう」ということを考えているんです。今は、とにかく要らない物をどんどん無くし、作業スペースを超シンプルにして、パソコン内でできることは全てパソコンに集約する方がいいかなと思っています。ミキサーも前は大型の物を使用していましたが、今は小型のタイプに変えました。

僕はとにかく効率(が良いこと)が大好きなんです。僕は元々面倒くさがりで、仕事は面倒くさいと思う前に終わらせたいんです。ですので、パソコンで何をしていたかというログが全部取れる管理ソフトを使って効率を上げるようにしています。これを使うと、全てのログが保存されるので、実際に自分が一日に何時間仕事をしているのか把握できるんです。僕の場合、Cubaseを使っていることがイコール労働ということになるのですけど、1年間ログを取り続けたところ、実際に仕事をしている(= Cubaseを使用している)時間は1日平均4時間ほどだったんです。僕としては一日中仕事をしているつもりだったにもかかわらず、実際にCubaseで作曲の作業をしているのは4時間ほどだったんですけど、恐らくこれは他の仕事でも同じことだと思うんです。逆に考えると、頑張れば1日4時間労働で、これまでと同じくらいの成果は挙げられるということですよね。ですので、人間は朝に一番脳が働くので、朝ちゃんと起きて、朝のうちに仕事を全て終わらせて、夜は遊ぼうと。そういう人間になりたいと思ったんです。

ー 確かにそれは合理的な考え方ですね。ちなみに、実行できていますか?

伊藤: 全然できてないです(笑)。いつかはそうなりたいなと思いながら今もログを取り続けています。

 

ー レイテンシーについてはどういうお考えをお持ちですか?

伊藤: 僕は多分特殊だと思うんですけど、作業していてバリバリ鳴り始めるのが嫌なので、バッファは一番大きくして、最もレイテンシーのある環境でやっています。録音時はミキサーや、ピアノなどを弾くのであれば機器本体の音を出せば問題は解決するんです。マイク入力などは二系統出して、RMEへ行くのとミキサーへ行くのに分けて、ミキサーの方をモニター用に使っています。そういうわけで、(レイテンシーに関する)ストレスはスタートを押したときに若干遅いというくらいです。いちいち(バッファなどの)設定を切り替えるは面倒ですし、そういう作業に意識を削がれたくないんですよ。

DIY魂と飽くなき合理化精神が融合した作業環境
DIY魂と飽くなき合理化精神が融合した作業環境

ー TotalMixの設定もほとんど変えないのでしょうか?

伊藤: そうですね。ここは全くいじらないです。

 

ー (TotalMixの)バージョンが若干古めのようですが・・・(笑)

伊藤: (笑)それだけストレスなく使えているということです。でも、冗談ではなく、何も考えずに使えるというのは重要なことだと思います。

 

ー ではRMEに対するリクエストなどはありますか?

伊藤: ないですね。大満足で使っていますので。

RMEにしてからは、ミキサーも使わなくなりましたね(中西)

UFXで構成される中西氏のシステム
UFXで構成される中西氏のシステム

 

ー 閑話休題ということで、RMEに関することをお訊きします。中西さんは現在Fireface UCXとUFXとBabyface PROを使用されていることですが、これはMultifaceの次に導入されたのでしょうか?

中西: そうですね。メインマシンをノートPCにしたタイミングで導入しました。ノートPCにしたことにより、PCIスロットがなくなりましたので。ただWindows機なのでFirewireがなく、USBで大丈夫かなという思いがあったので田辺さんに相談させて頂いたところ、「USBの方がパフォーマンスは高い」と太鼓判を押して頂いたので、UCXとUFXBabyface PROに乗り換えましたがバッチリでしたね。

 

ー RMEはUSBを推奨していますからね。USB2は音楽用のドライバーの規格として成熟していますし、歴史も長く、色んな技術が発達して完成度が凄く高いです。USB2で間に合うチャンネル数であれば、(RMEは)必ずUSB2を搭載して製品を出しているんです。

中西: 実際、Thunderbolt接続のシャーシを導入し、そこにPCIカードをインストールするという案もあったのですけど、USBで大正解でした。以前は家用、外用、仕事場用とMultifaceが3台必要だったのが、UCX、UFX、Babyface PRO導入後は必要なシーンで使い分けられるようになりました。音質的にも大変良くなりましたね。特にUFXを導入したときは、「おっ」てなりました。UFXは“買って良かった感”が高かったです。

 

ー 今ではUFXがスタジオのメイン機ということですが、UCXとUFXは販売が始まってすぐに購入されたのでしょうか?

中西: いや、導入のタイミングは遅かったんです。実は導入したのは2016年なんです。どれだけMultifaceで元を取ったんだという話ですけど(笑)。Multifaceは2001年に発売されてすぐに買いましたからね。パソコンが入れ替わるタイミングでUCXとUFXを同時に買いました。UFXは本当に素晴らしいデバイスだと思います。僕はUFXの前面にあるマイクプリも気に入っているんです。

 

ー これ、気に入ってくださっている方、かなり多いんですよ。

中西: 僕はビンテージ・マイクプリは使っていなくて、比較的最近発売されたマイクプリばかり持っているんですが、それと比べても、UFXの方が良いんじゃないかと思ったりします。4チャンネルついてきてこの価格は驚きですね。1チャンネルあたりの値段に換算するとかなり安いと思います。物凄くお得ですよ(笑)。あとやはり当然のように使い慣れたTotalMixが使えるのが良いですね。TotalMixは本当に凄いですよね(笑)。

昔、外スタジオの仕事ではDigital Performerと他社製インターフェースをO3Dなどと一緒に車で運んでいた事もあったんですよ。でもMultiface導入後はTotalMixがあるだけで、ミキサーを持って行かずに済むようになりました。レイテンシーもないですし、単にデジタルミキサーとして使えるので重宝しています。これは凄い製品だと思いますよ。

僕はデジタル機器が出てきた時のわりと最初の世代だと思うんですよ。初めは初期デジタルコンソールのヤマハProMix 01から使い始めて、その後、02R、03D、01Vと計4台使ってきましたが、RMEにしてからはTotalMixがあるからいいやということで、ミキサーも使わなくなってしまいました。

ー 途中にデバイスを挟まないというのは、音質面でメリットがあるのでしょうか?

中西: 全然違いますよ。先ず、この大きさなのにバランスで受け出しできるのがとても大きいですね。このサイズの製品だと大体アンバランスだと思うのですが、スタジオへ行くとどうしてもバランスになりますので、スタジオでも家でもどこでも大丈夫というのはTotalMixの大きな強みです。最悪アンプがなくても、パワードのスピーカーに出してミキサーで調整すれば作業できますし、実際、自宅ではモニターコントローラーを使わずに、TotalMixとARCだけで作業できています。

 

ー ちなみにBabyface Proは外出用ですか?

中西: そうですね。Babyface ProはRME製品の中では最近導入した一番新しいインターフェースです。このまま直接パワードスピーカーに接続して使用しています。それに、急な修正依頼などが舞い込むことがあるので、Babyface Proを持ってそのまま家族旅行へ行ったりしています(笑)。Babyfaceは本当に良くできている。これが20年前にあったらと思いますね。あんなに荷物運ばなくても良かったのに(笑)。

 

ー Babyfaceはこの前のモデルも使われていたんですか?

中西: いや、使っていないです。でも、漆塗りのやつとかピンクのやつとかありましたね(笑)。

 

ー Ladyfaceですね。

中西: 女性の作曲家の方であれを持ち運びされている方がいるんですよ。たまに新幹線でLadyfaceを使って作業している画像をSNSにアップされていますよ(笑)。

 

ー この間、お会いした女性のエンジニアの方もLadyfaceを買われていて、その理由がピンクだからだということらしいです(笑)。

中西: やはり使っていてテンションの上がるデザインや色は重要だと思いますよ(笑)。

 

ー 本日は貴重なお話しをお聞かせ頂きまして大変有り難うございました。


プロフィール

中西亮輔中西亮輔 プロフィール

1976年生まれ。音楽家の家庭に育ち4歳からピアノを始める。10代から作編曲家としてキャリアをスタートしポップス・アニメ・劇伴等幅広く活躍。現在は作曲家マネージメント・音楽制作の株式会社アルタスの代表として次世代の作曲家の養成に注力している。

伊藤賢伊藤賢 プロフィール

1985年生まれ。音楽教室の家庭に生まれ3歳からピアノを始める。音大作曲科卒業後ギタリストとしてバンドデビュー。解散後作編曲家としてキャリアをスタート。マルチインストゥルメンタリストとしての演奏力と確かなスコアリングを武器にポップスから劇伴まで幅広く活躍中。
代表作:ラブライブ!サンシャイン!!「青空Jumping Heart」作曲・アニメ「ドリフェス!」「はんだくん」劇伴作曲・映画「信長協奏曲」ゲーム「ファイナルファンタジーXIV」オーケストレーション・他多数

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