TBSデジタルラジオ
2011 年からの地上波デジタル音声放送の本格展開を見据え、2007年春より、東京と大阪で地上波デジタルラジオの実用化試験放送が本格的に開始されています。デジタルラジオ放送は、高品質音声に加えて、文字・静止画・簡易動画によるデータ放送など、多彩なサービスを提供できる次世代放送メディアの一つとして期待されています。 すでに放送「コンテンポラリー・クラシック・ステーションOTTAVA」を開始している、TBSラジオ&コミュニケーションズ社(以下 TBSラジオ)では、放送データの送出業務と安定した放送運行の監視に必要となる放送業務用標準受信機を独自開発していますが、本システムに、RME HDSP 9632が採用されています。
このシステムは、TBS ラジオ内のデジタルラジオ・マスターにて、送出される音声データを確実にモニター監視行なえるよう、アンテナからの地上デジタル音声放送受信はもちろん、 AACエンコーダーの出力、MUX出力(マルチプレクサーの出力)をそれぞれ、再生、デコードし、RME Total Mixによりルーティングされた音声をHDSP 9632のAES/EBUデジタルおよびアナログアウトから出力し、マスターのモニターシステムでモニタリングを行なえます。
この放送業務用標準受信機は、TBSラジオ以外に関東地区ですでに放送を開始している、NHK、文化放送、ベイエフエム各社やFMヨコハマの送出監視を行うデジタルラジオ・マスターでも使用されています。