「Aux. Devices」機能は、以前からOctaMic XTCのコントロールをTotalMix FXに組み込む画期的な機能でした。
対応していたのが長らくOctaMix XTCのみでしたが、TotalMix FX v1.97以降で新たな製品がサポートされました。
操作対象製品:
12Mic
12Mic-D
AVB Tool
OctaMic XTC
TotalMix FXでの対応製品:ADAT+MIDI接続またはMADI接続可能なRMEオーディオインターフェイス製品
MIDIまたはMADI(MIDI overMADI)によって、複数のRMEデバイス(12Mic、12Mic-D、AVB Tool、OctaMic XTC)*をTotalMix FXから直接制御できます。
*操作対象製品のファームウェアは必ず最新にしてください。
デバイスのID設定:MIDI/MADIで接続した各デバイスを区別するIDを設定します。
12Mic、12Mic-D、AVB Toolは、自由にIDを決定することができます。
OctaMic XTCに関しては、ID設定がMADIルーティングの割り当てを決定するため、割り当てるチャンネルに合わせたID番号を設定します。
デバイス接続: 各デバイスの適切な端子Output -> Input同士を接続します。
TotalMix FXでの設定:
Optionsメニュー > Settingsを開きます。
「Aux. Devices」タブへ移動し、接続に使用するチャンネル・バンク(例:MADI 1-8)を選択します。
Device 1の設定:
Device Type:使用するRMEデバイスを選択します。
OctaMic XTCの場合、8chごとの指定になります。
12Mic、12Mic-D、AVB Toolの場合、4chごとの指定となり、Device 2の設定が必要です。(例:12Mic 1-4)
Device ID:設定したデバイスのIDを指定します。
複数台ある場合の区別、OctaMic XTCの場合はMADIルーティングに影響します。
Input / Output Port:MIDIおよびMIDI overMADIで使用するMIDIポートを指定します。
例えばFireface UFX IIIを使用する場合、MADI Optical接続ではMIDIポート3を指定します。
Device 2の設定:
Device 1の設定と同様に、Device Type、Device ID、Input/Output Portを指定します。
例:Device Type 12Mic 5-8、Device ID 0、Input/Output Port MIDIポート3
デバイスの検出: TotalMix FXが接続されたデバイスを自動的に検出し、TotalMix FXの指定したチャンネル・バンクに該当する入力チャンネルにゲイン/ファンタムなどのオプションが表示されます。
注意点:
ファームウェアの更新: すべてのデバイスが最新のファームウェアバージョンであることを確認してください。
ID設定: デバイス識別・操作は、ID設定が重要です。各デバイスのIDをよくご確認いただき、重複しないようにしてください。
コントロール信号:MIDI overMADIでのコントロール信号は、56ch目(96 kHz時は28ch目、192 kHz時は14ch目)に埋め込まれているため、一部のデバイスによるMADI分割出力機能と併用する際はご注意ください。
Tips!
「TotalMix Aux.Devices」機能は、「RME Connector」および「RME MIDI Remote」との併用ができませんのでご注意ください。
各RMEマイクプリアンプ製品の対応するリモート操作は以下の表の通りとなり、併用可能なのは「Web Remote」のみです。
RMEマイクプリアンプ |
TotalMix FX MIDI/MADI |
TotalMix FX MIDI/MADI |
RME Connector MIDI/MADI/IP |
RME MIDI Remote MIDI/MADI |
Web Remote IP/USB |
12Mic | ○ | - | ○ | - | ○ |
12Mic-D | ○ | - | ○ | - | ○ |
AVB Tool | ○ | - | ○ | - | ○ |
OctaMic XTC | ○ | ○ | ○ * | ○ | - |
Micstasy M | - | - | - | ○ | - |