Maroon 5 / Digico D5とRMEによるライブレコーディング - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
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導入事例

Maroon 5 / Digico D5 とRMEによるライブレコーディング

Maroon 5

Maroon 5のFOHエンジニアであるジム・エブドンは、Digico D5コンソールにHDSPe MADIfaceを組み合わせてモバイルレコーディングシステムを構築しています。

エブドンはMac PowerbookにHDSPe MADIfaceを搭載してD5と接続しています。小スペースに設置できるD5とHDSPe MADIfaceを組み合わせることによって、各イベント会場でのセットアップを簡単に行う事ができます。

「このセットアップのおかげで、ツアー中でも機能の整ったレコーディング・スタジオを手に入れることができます。HDSPe MADIfaceは、私のパソコンバッグに入ってしまうほど小さいですし、D5も素晴らしい機能がコンパクトな機体に収められて、ステージに1ラック、FOHに1ラックを配置してケーブル1本を繋ぐだけで素晴らしい結果を生み出せます。


今まで私は、最近多くのバンドが行ってるように、ツアーを録音するためだけに一般的に普及しているシステムを導入して膨大なコストをかけていました。メジャーなアーティストにとっては50万ドル程度はたいした金額では無いかもしれませんが、別の大きなラックを持ち歩くことになり、毎回セットアップして動作確認をするのはとても骨の折れる作業です。


HDSPe MADIfaceはただ2本のケーブルで56チャンネルの録音、再生ができて、アイクプリアンプから直接コンピューターに接続してプリEQ、プリコンプ、プリミュートを行う事ができます。私はApple Logicを使っていますが、レコーディングプラットホームとして使えるDAWは他にもたくさんあります。そして信頼性が非常に高いです。Logicは499ドルで様々なプラグインも搭載されて、初めて触ったときから簡単にセットアップできましたし、録音された音も素晴らしいです。ちなみに、今回のツアーでは毎回6〜7台のカメラでシューティングして、音と同期させています。ほとんど投資のないこのシステムでバンドはDVDリリースもできるようになるのです!」


エブドンはほとんどのD5オンボードエフェクトを活用するため、ツアーで持ち歩くアウトボード機器は最小限に抑えられています。Focusrite Producer Packや、異なる音のリバーブが必要な場合にはTC6000、アダム・レビンのリードボーカル用のディエッサーを使うぐらいです。秘密兵器?としては、Hedd192 Crane Songシグナルプロセッサーも利用しています。

「私はシンプルこそ一番と思うタイプです。リハーサルでは、私達はまずソースのサウンドをしっかり作ります。まず良いソースサウンドを整えて、正しいマイクを選ぶことが大切だと思います。あとは良いコンソールで上手にミキシングするだけです。理論的には私がフェーダーを上げるだけで素晴らしい音がするのです。このツアーでは56入力のステージラックから52入力をFOHで使用しています。もちろん60〜70チャンネル入力もできますが、ギターキャビネットに3本のマイクを立てるのはやり過ぎです。EQも最小限にします。なぜなら、ステージ上の音がしっかり作られているからです。」

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