Fireface UFXシリーズ、Fireface UCX、Fireface UC、Babyface ProなどのRMEオーディオ・インターフェイスでAbleton Liveをご利用いただく際の、基本的な設定方法と、モニタリングの設定方法を解説します。 本セットアップ・ガイドでは、Live 10の設定画面を使用しますが、異なるバージョンのLiveをご使用の場合も、インターフェイスや、メニューの名称は一部異なりますが、基本的な操作方法は類似していますので、同様にご参考にしていただけます。 また、本ガイドはドライバがすでに正しくインストールされ、RMEのオーディオ・インターフェイスが正常に動作していることを前提に作成しています。インストール手順については、製品に同梱されているインストールガイド、またはマニュアルをご参照ください。
ご注意: 本ガイドは設定時のご参考情報として公開させていただいております。本ガイドの内容について弊社サポートへお問い合わせ頂きましてもご回答致しかねますので、あらかじめご了承の程お願いいたします。 各製品のご使用方法に関しましては、お取り扱いメーカー様、または販売代理店様までご確認ください。
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基本セットアップ・ガイド
モニタリング・セットアップ・ガイド
TotalMix FXでモニタリングのルーティングを確認
新規Liveセットが表示されます
「オプション」メニュー (Windows)、もしくは「Live」メニュー(Mac)から「環境設定」を選択します
表示される環境設定画面でオーディオ入出力デバイスを選択します
表示される環境設定画面でオーディオ入出力デバイスを選択します
「チャンネル設定」欄の「入力設定」と「出力設定」をそれぞれクリックし、Liveにて使用する入力と出力チャンネルを選択します
例)「入力設定」画面で、モノラル1とモノラル2の入力を選択しています。
例)「出力設定」画面で2系統のステレオ出力を選択しています。 (ここで選択した入出力チャンネルは、Liveミキサーの「入力/出力セクション」で選択できます)
次に使用するサンプル・レートを「入力/出力サンプルレート」の欄から選択します
ここで設定したサンプル・レートに従ってLiveとRMEオーディオ・インターフェイスが動作します。
最後に、バッファー・サイズ(レイテンシー)を設定します
Macの場合:Liveで使用するバッファー・サイズの値を「レイテンシー」セクション内の「バッファサイズ」で選択します。
ヒント:バッファー・サイズを小さい値に設定するとレイテンシー(音の遅れ)が小なくなります。しかし、その分コンピューターへの負荷が高くなり、バッファー・サイズが小さすぎると音が歪んだりクリップしたりする原因となります。尚、ライブなどでリアルタイムにパフォーマンスする場合には、256 sample以下に設定すると音の遅れを最小限に押さえることができます。
Windowsの場合:Liveで使用するバッファー・サイズの値をRMEインターフェイスのSettingsダイアログで選択します。
ヒント:バッファー・サイズを小さい値に設定するとレイテンシー(音の遅れ)が小なくなります。しかし、その分コンピューターへの負荷が高くなり、バッファー・サイズが小さすぎると音が歪んだりクリップしたりする原因となります。尚、ライブなどでリアルタイムにパフォーマンスする場合には、256 sample以下に設定すると音の遅れを最小限に押さえることができます。
SettingsダイアログとTotalMix FXについて タスクトレイ(Windows) もしくはDock(Mac)に表示されている「RME」アイコンをクリックするとRMEオーディオ・インターフェイスの様々な設定を行なう「Settings」ダイアログを呼び出すことができます。変更したステータスは即座にオーディオインターフェイスに適応されます。
またTotalMix FXアイコンをクリックすると、チャンネル・ルーティングを自在に行えるRME TotalMix FXミキサーを起動できます。
以上でRMEオーディオ・インターフェイスをAbleton Liveで使用する際の基本的なセットアップが完了しました!
RMEオーディオ・インターフェイスを使って、サンプル、MIDIファイル、Liveクリップのプレビュー再生や、各トラックのプレビュー再生をマスター・ミックスとは別の出力にルーティングすることができます。 これによりサンプルやLiveクリップ、トラック等をヘッドフォンで試聴しながら、メイン・スピーカーからはマスター・ミックスだけを出力し、即興でクリップやトラックをマスター・ミックスに追加していくことができます。 以下にその方法を説明します。
「オプション」メニュー (Windows)、もしくは「Live」メニュー(Mac)から「環境設定」を選択します
表示される環境設定画面の「Audio」タブを選択し、「出力設定」をクリックします
表示される「出力設定」画面で、マスター・ミックスを再生する出力チャンネル(メイン・スピーカーに接続するチャンネル)と、プレビューを再生するヘッドフォン出力チャンネルを選択し、[OK]を押します
画像の例ではFireface UCのアナログ・バランス出力(1/2)とヘッドフォン出力(7/8)が選択されています。
次にミキサー画面の「Master」トラックで、右側にある「I・O」ボタンをオンにし、プレビューの出力先とマスターの出力先を設定します
※画面の例は「セッションビュー」で作業を行っています。「アレンジメントビュー」で作業される場合は、「入力/出力セクション」は横向きに表示されます。
「ブラウザの表示/非表示ボタン」を押してブラウザを表示し、プレビュー・ボタン(ヘッドフォンの印)を押してクリップのプレビューを試聴できるようにします
これにより、ブラウザ内でクリップを選択したときにヘッドフォン出力(Cue Out)からクリップを試聴できるようになりました。
ミキサー上の各トラックもプレビュー再生できるように、マスター・トラックの「Solo」ボタンを押して、「Solo」ボタンを「Cue(プレビュー)」ボタンに変更します
画面中段 - ソフトウェア再生チャンネル Master Out & Cue Out
画面下段 - ハードウェア出力チャンネルへのルーティング(TotalMixが初期値の場合)
音が正しく出力されない場合:
TotalMixメニューのOptions > Reset Mix > Total Reset*でTotalMixを初期値に戻すことができます(1対1のルーティング+全再生チャンネルをヘッドフォンに出力)。
*注意:Total Resetを行う場合は、急に大きな音がでるのを防ぐために、ヘッドフォンまたはスピーカーを一旦切って音がでない状態にしてから行ってください。また、Total Resetを行う前に現在使用されているTotalMixの設定を残したい場合は、[Snapshot]または[Workspace]に保存してください。設定の保存方法の詳細は製品ユーザーガイドをご参照ください。
ヒント:ヘッドフォン出力からLiveのMaster Outの音声(AN 1/2再生チャンネル)を出力させたくない場合は、TotalMixの下段の7/8ヘッドフォン出力チャンネル(画像の場合「Main」)を選択してから、上段のAN 1/2再生チャンネルのフェーダーを下げてください。これによりヘッドフォンからCue Outのみが出力されます。