映像編集ソフト「DaVinci Resolve 17」は、M1 Macがその実力を発揮することで今映像編集、配信などのジャンルで注目されています。一方でビデオ配信においていくら良いコンテンツであっても音声の品質が悪いと不快感を与えてしまいかねません。そこで、今回はそのDaVinci Resolve 17 MacでRMEオーディオ・インターフェイスをご利用いただく方法を紹介します。
Apple M1プロセッサーを搭載のパソコンをお使いの場合、最新のRMEドライバ(2021/1/18時点)とバージョンが17.1以上のDaVinci Resolve(2021/2/26時点でパブリック・ベータ版)で、Rosetta 2を介すことなくお使いいただけ、ビデオ編集、オーディオ編集ともに高いパフォーマンスでご利用いただけます。
本セットアップ・ガイドではFairlightも対応し、マルチチャンネルのシステム構築が可能な「MADI」を搭載するインターフェイス「MADIface Pro」を使って説明します。なお、そのほかのRMEオーディオ・インターフェイスも同様の手順でセットアップが行えます。
※ 本ガイドはドライバがすでに正しくインストールされ、RMEのオーディオ・インターフェイスが正常に動作していることを前提に作成しています。インストール手順については、製品に同梱されているインストールガイド、またはマニュアルをご参照ください。
※ 解説はDaVinci Resolve 17の設定画面を使用しますが、異なるバージョンをご使用の場合も、メニューの名称は一部異なりますが、同様にご参考にしていただけます。
ご注意: 本ガイドは設定時のご参考情報として公開させていただいております。本ガイドの内容について弊社サポートへお問い合わせ頂きましてもご回答致しかねますので、あらかじめご了承の程お願いいたします。 各製品のご使用方法に関しましては、お取り扱いメーカー様、または販売代理店様までご確認ください。
DaVinci ResolveはMac OSが使用する入力を共有します。DaVinci Resolveの入力画面にはRMEオーディオ・インターフェイスは表示されません。
表示される画面の中央部の「スピーカー設定」の「スピーカーコンフィギュレーション」を「手動設定」に、「Monitor Set」を「Main」に、「デバイス」をお使いのRMEオーディオ・インターフェイスを選択します。「Monitor set format」は、任意のフォーマットを選びますが、通常は「Stereo」を選択します。その下の出力端子をお使いのオーディオ・インターフェイスの出力端子に設定します。
重要!:この設定を反映するためにはDaVinci Resolveを再起動させる必要がありますので、プロジェクトを保存をして再起動をします。
タイムラインの左の空白部分を[control]+クリックして、「トラックを追加」を選びます。ここでは、ナレーションを録音することを想定して「mono」トラックを選びます。 もし、タイムラインが作成されていない場合は、「ファイル」から「新規タイムライン」を選択します。
ミキサーが表示されていない場合は、画面右上のミキサーボタンを押してミキサーを表示します。
この場合MADIface Proのマイク入力は1番目になります。選択したら「パッチ」ボタンを押して画面左上の「×」ボタンで画面を閉じます。
以上の手順でDaVinci Resolve 17 MacでRMEオーディオ・インターフェイスをご利用いただけます!楽器やその他のオーディオも、同様の手順でトラックを追加して録音、編集することが可能です。
メニューバーの「DaVinci Resolve」から「環境設定」を選択します。
表示される画面左の「ビデオ&オーディオ入出力」メニューを選択します。
サラウンドのスピーカー(モニター)設定をおこないます
表示される画面の中央部の「スピーカー設定」の「スピーカーコンフィギュレーション」を「手動設定」に、「Monitor Set」を「Main」に、「デバイス」をお使いのRMEオーディオ・インターフェイスを選択します。「Monitor set format」は、任意のフォーマットを選びますが、通常は「Stereo」を選択し、サラウンド出力の場合は、「5.1」などに設定します。その下の「出力」で、お使いのオーディオ・インターフェイスの出力端子を設定します。
重要:この設定を反映するためにはDaVinci Resolveを再起動させる必要がありますので、プロジェクトを保存をして再起動をします。
再起動後に保存したプロジェクトを開きます。
出力のフォーマットを設定したので、そのフォーマットに合わせてバスのフォーマットも設定をします。
STEP 10で作成したトラックは、ミキサー画面の「Bus(バージョン16では”Main”)」と書かれたトラックに出力されます。Busトラックのフォーマットを設定するには、上部の「Fairlight」メニューから「バスのフォーマット」を選択して、Busのフォーマットを「Stereo」や「5.1」など任意に変更します。
音の聞こえる方向を設定するには、ミキサーの「パン」と書かれた箇所をダブルクリックし「オーディオパン- (トラック名) 」のウィンドウを開きます。
ミキサー画面で見えない場合は、スクロールすると「ダイナミクス」の下に出てきます。
音を 後ろから聞こえるようにするには画面右側で青い点を掴んで下方向へドラッグします。左側のツマミでも操作ができます。
LFE(低音チャンネル)はスイッチをONにして、ツマミをあげると出力されます。
サラウンドで出力チャンネルに設定したチャンネルは、TotalMix FXの中央列(SOFTWARE PLAYBACK)に出力されます。
Dockに表示されている「RME」アイコンをクリックすると、「Settings」ダイアログを呼び出すことができます。サンプル・レートの変更やデジタル出力のフォーマット変更、機器のステータスやドライバー/ファームウェアのバージョン確認など、RMEオーディオ・インターフェイスの様々な設定/確認が可能です。変更したステータスは即座にオーディオインターフェイスに適応されます。
またTotalMix FXアイコンをクリックすると、チャンネル・ルーティングを自在に行えるRME TotalMix FXミキサーを起動できます。インターフェイスへの外部入力信号をゼロ遅延でモニターできるダイレクト・モニタリングや、コンピューターからの出力信号をPC内の任意のチャンネルに戻すことができるループバック機能、CPUを使用しない内蔵DSPによる高品質エフェクトなど、様々なルーティング/ミックスが行える強力なミキサー・ソフトウェアです。
TotalMix FXに関する詳細は、こちらをご参照ください。