チュートリアル
Babyface Pro FSは、プロフェッショナルな音楽制作に使用されるオーディオ・インターフェイスでありながら、高品質なDAコンバーターとしても活用でき、スピーカーやヘッドフォンでの高解像度な音楽再生を楽しむことができます。
パソコンとBabyface Pro FSを接続することで、音楽再生ソフトウェアやウェブ・ブラウザーのオーディオを、より原音に近い高精細でクリアな音質で出力できます。
以下の用途でご利用いただけます:
Babyface Pro FSは、アナログ/デジタル合わせて12チャンネルの入力と12チャンネルの出力を備えており、RME独自のデジタル・ミキサー「TotalMix FX」を使用することで、各入出力の組み合わせを簡単に設定できます。リスニング用途からプロフェッショナルな現場まで様々なシーンでお使いいただけます。
このガイドでは、Babyface Pro FSを導入後すぐに音楽を楽しめるように、パソコンのサウンドをBabyface Pro FSを通して再生する方法を紹介します。
■ Babyface Pro FSと出力先のスピーカー/ヘッドフォンを接続する
重要
※ 本ガイドの手順を行う前に、製品付属のユーザーガイドをご覧頂き「ドライバーのインストール」を完了させてください。本ガイドでは、ドライバーのインストールが正しく行われていることを前提に解説いたします。
※本体のファームウェアを最新にすることを推奨いたします。
※ 安全のため、スピーカーやプリメインアンプを接続する場合は、接続する機器の電源をOFFにするか、音量を最小にした状態で操作をしてください。
Babyface Pro FSとパソコンを、付属のUSBケーブルで接続します。
Babyface Pro FSに付属しているUSBケーブルは、Type AのものとType Cのものがあります。ご使用のパソコンのUSBポートに合わせてご利用ください。
![]() |
![]() |
|
USB Type B - Type A |
USB Type B - Type C |
※本図はアクティブ・スピーカーの接続例です。プリメインアンプ + パッシブ・スピーカーのオーディオシステムでは、Babyface Pro FS をプリメインアンプに接続してください。
Babyface Pro FSの出力端子にオーディオ・ケーブルを接続するには、本体の背面にあるXLRバランス接続用の出力(OUTPUT)端子へオーディオ・ケーブルを接続します。背面から見て左側にある1、2端子が出力端子です。1がステレオ信号のLeft、2がRightの音声を出力します。
Babyface Pro FSの出力端子にヘッドフォンを接続するには、本体の右側面にあるヘッドフォン接続用のTRS端子もしくはミニジャック端子にヘッドフォンのプラグを接続します。
※ヘッドフォン用のTRS端子とミニジャック端子は同一のソースを出力します。
システム > サウンドからサウンドの詳細設定を開きます。 サウンド設定画面で「スピーカー RME Babyface Pro」を「既定のデバイス」に設定します。
この設定の際、Fireface USB Settingsの「WDM Devices」が「0」になっていると、サウンド設定画面にBabyface Pro FSの入出力が表示されません。必ず「1」以上に設定してください。
システム環境設定から① サウンドを開き、② 出力でBabyface Proを選択します。
Apple Musicなどの再生アプリケーションはオーディオ品質を選択できます。ハイレゾ音源のサンプル・レートをそのまま再生する場合は、以下の設定をご確認ください。
Apple Musicでは、mac / Windows共に「設定 > 再生」から以下の3つのオーディオ品質を選択できます。
ここでは「ハイレゾロスレス(最大解像度24ビット/192 kHz)」を選択します。
再生する音源のサンプル・レートと、お使いのオーディオ・インターフェイスのサンプリング・レートが一致していないと、音は聞こえるものの別のサンプリング・レートに変換されてしまいますので、必ずFireface USB Settings(macOSの場合はAudio MIDI設定も可)で再生する音源とオーディオ・インターフェイスのサンプル・レートを合わせてください。
Fireface USB Settingsを開き、Clock ModeのSample Rateを再生する音源に合わせて設定を変更します。
![]() |
![]() |
macの場合のSettings画面 | Windowsの場合のSettings画面 |
macOSはAudio MIDI設定でも同様にサンプル・レートの変更が行えます。
デスクトップ画面のシステムトレイにあるアイコンをクリックします。
![]() |
![]() |
「アプリケーション」から「TotalMix」「Fireface USB Settings」を起動します。
TotalMix FXの画面が表示された後、TotalMix FXのメニューにある① Options → ② Reset Mixから、③ Total Resetを実行します。
これで、TotalMixがリセットされコンピュータからの再生音がTotalMix FXのMain Outやヘッドフォンに割り当てられます。
TotalMix FXの右下に表示される「Control Room」セクションの① Assignボタンを押して、② Main Outに利用する出力先を指定します。通常、スピーカーを接続する場合は③ AN 1/2を選びます。もしBabyface Pro FSをヘッドフォンのみで利用する場合には、Main Outに「PH 3/4」を選んでも問題ありません。
ヒント:
Control RoomのMain Outにアサインされた出力チャンネルは、ディム、リコール、モノ等のコントロール・ルーム・セクションに搭載される様々な機能が利用できます。
さらに、Babyface Pro FS本体のロータリー・エンコーダーを押してディム機能(即座に設定された音量に減衰)を利用したり、Recallボタンを押してリコール機能(即座に設定した音量に戻す)を利用できます。
以上の設定で、コンピュータからの再生音をBabyface Pro FSから出力できるようになります。
出力の音量調整は、Babyface Pro FS本体のロータリーエンコーダーで行えます。「Select」ボタンを押して、スピーカーへ接続している場合は「Out」、ヘッドフォンの場合は「Phones」のLEDを点灯させてから、エンコーダーを操作してください。なお、このエンコーダーの操作はTotalMix FXと連動しています。TotalMix FXの設定は、OSを再起動時しても最後に操作した状態が記憶されています。音が出なくなった場合などは、ここでご紹介させて頂いた手順を再度ご確認ください。
※本チュートリアルの内容や設定項目などは予告なく変更する場合がございます。
![]() |
![]() |
![]() |
Babyface Pro FS |
Fireface UCX II |
ADI-2 DAC FS |
12入力 / 12出力 モバイルUSB |
20入力/20出力 |
PCM 768kHz / DSD 11.2MHz対応 |
イベント情報、サポート情報、技術情報、お得なキャンペーン情報をはじめ、アーティストのインタビューや現場レポートなど、お役立ち情報を満載でお届けします。さらにはメールニュース限定の情報も!ぜひご登録ください。