Steinberg Nuendo / Cubase セットアップガイド(Fireface 400/800用) - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
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Steinberg Nuendo / Cubase セットアップガイド

Fireface 400/800でSteinberg Cubase、およびNuendoをご利用いただく際の、基本的な設定方法を解説していきます。本セットアップガイドでは、Cubase 4の設定画面を使用しますが、異なるバージョンのCubase、およびNuendoをご使用の場合も、インターフェイスや、メニューの名称は一部異なりますが、基本的な操作方法は類似していますので、同様にご参考いただけるかと思います。

また、本ガイドはドライバがすでに正しくインストールされ、Firefaceが正常に動作していることを前提に作成しています。インストール手順については、製品に同梱されているインストールガイド、またはマニュアルをご参照ください。

ご注意:
本ガイドは設定時のご参考情報として公開させていただいております。本ガイドの内容について弊社サポートへお問い合わせ頂きましてもご回答致しかねますので、あらかじめご了承の程お願いいたします。

各製品のご使用方法に関しましては、お取り扱いメーカー様、または販売代理店様までご確認ください。

Step 1:CUBASEを起動します

Step2:「ファイルメニュー」から、「新規プロジェクト」を選択します

以下の画面を参照
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Step 3:下のプロジェクトテンプレートを選択するウインドウが表示されますので、適当なテンプレートまたは、「空白」を選択し、新規プロジェクトを作成します

以下の画面を参照
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Step 4:プロジェクトの保存先ディレクトリを選択します

以下の画面を参照
Steinberg

Step 5:新規プロジェクトが作成されました

以下の画面を参照
Steinberg

Step 6:「デバイス」メニューから、「デバイスの設定」を選択し、表示されたウインドウ左側コラムから「VST オーディオシステム」を選択します

Step 7:「ASIOドライバ」欄をプルダウンし、「ASIO Fireface」を選択します

下記の画面を参照
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Step 8:「デバイスの設定」ウインドウ左側コラムから「ASIO Fireface」を選択します

Step 9:このウインドウの「コントロールパネル」ボタンを押すことで、Firefaceの様々な設定を行なう「Fireface Settings」ダイアログを呼び出すことができます



また、Windows XPの場合、タスクトレイ(Macintoshの場合は、Dock)に表示されている「Fire」のアイコンをクリックしても「Fireface Settings」を起動することができ、どちらから呼び出して設定しても、変更したステータスは即座にFirefaceに適応されます。

Step 10:次に、「プロジェクト」メニューからプロジェクトの設定を選択します

この設定は大変重要です。プロジェクトの開始時間、長さ、フレームレート、サンプルレート、ビット数、録音ファイル形式など、そのプロジェクト全体に適応される設定を行ないます。特にここで設定するサンプルレートに従い、プロジェクトにオーディオがレコーディングされますので、Firefaceがオーディオリファレンスクロックのマスターの場合、ここで設定したサンプルレートに従いFirefaceの「System Clock」が設定されます。Firefaceがオーディオリファレンスクロックのスレーブの場合は、リファレンスクロックを供給する外部機器のサンプルレートとプロジェクト設定のサンプルレートとを同じレートに設定します。
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これで、FirefaceをCUBASEで使用する場合の基本的な設定が整いました。

オーディオの録音方法

適切な設定方法は、録音するコンテンツによって異なります。今回は、1つ目のトラックとして「ギター」を録音するというシチュエーションを想定して解説します。

Step 1:ギターの音をFirefaceに入力する際、以下の異なるシチュエーションが考えられます

  1. ギターをアンプに接続して、マイクを通して録音する場合、マイク・ケーブル(XLR)をFirefaceのフロントに位置するマイク入力端子に接続します。


    Fireface 400 マイク入力端子


    Fireface 800 マイク入力端子

  2. Fireface 800をお使いの場合、フロントパネルの端子を有効にするためには、Fireface Settings画面にて、設定する必要があります。Settings画面の「Input」セクションにて接続したチャンネルのプルダウンメニューから「Front」、もしくは「Front+Rear」を選択します。



    お使いのマイクがコンデンサーマイクで、ファンタム電源が必要な場合、Settings画面のPhantom Powerセクションの該当するチャンネルのチェックボックスをクリックしてチェックを入れてください。注意:ファンタム電源を入れる際には、スピーカー等へのダメージを防ぐため、アンプ、ミキサー等のボリュームを完全に下っている事を確認してください。


    Fireface 800のファンタム電源

  3. ギターをアンプシミュレーターなどの機器を経由して、ラインで録音する場合、Firefaceのライン入力端子に接続します。Fireface 800をお使いの場合、上記と同様にSettingsダイアログでFront(前面)、もしくはRear(背面)の入力に切り替えてください。

  4. 上記の様な環境がなく、ギターをダイレクトにFirefaceに接続したい場合は、INST/LINE端子に接続します。


    Fireface 400 楽器入力端子


    Fireface 800 楽器入力端子

    Fireface 400をお使いの場合は、Settingsダイアログから楽器入力を有効にします。



     TIPS: Fireface 800の場合、[Drive]、[LIM]、[Speaker Emulation]機能を利用する事で、ギターやベースにチューブ系のディストーションやクランチサウンドを加えることができ、DAWアプリケーションでサウンド編集する前に、エフェクティブな効果を得ることができます。 

Step 2:次に、Cubaseで、録音する入出力バスを設定します。「デバイス」メニューから「VSTコネクション」を選択します

下記の画面を参照
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Step 3:まず、モノラル1チャンネル分の入力バスを作成します。デフォルトでステレオなどの入力が既に設定されている場合は、右クリック(Macの場合は[control]+クリック)で一旦削除します

下記の画面を参照
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Step 4:「バスを追加」ボタンをクリックして表示される画面で、「構成」プルダウンメニューから「mono」を選択、その下の「数」欄で1を選択して、「OK」ボタンをクリックします

下記の画面を参照
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Step 5:新たに、モノラルのバス「mono In」が1つ作成されました。次にこのバスが使用するFirefaceの入力端子、つまり上記でギターを接続した端子をこのをバスにアサインします。

「mono In」バスの 「デバイスポート」欄で、上記でギターを接続した端子番号を設定します。
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Step 6:次は、スピーカーへ出力するための出力バスの設定を行います。

「VSTコネクション」画面の2番目の「出力」タブを選択します。入力バスと同様の手順で、今後は「構成」欄でstereo(ステレオ)を選択、「数」を1にして「OK」ボタンをクリックします(通常は、デフォルトで「Stereo Out」が設定されていますので、その場合設定は必要はありません)。

Step 7:手順5と同様にデバイスポートを設定します。

スピーカーや、ミキサーなどに接続されている端子番号を左、右とそれぞれ選択します。
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Step 8:「プロジェクト」メニューから「トラックを追加」、「オーディオ」を選択するか、以下の図の部分を右クリック(Macの場合は、[control]+クリック)して、オーディオトラックを追加します。



もしくはプロジェクト画面のトラックセクションを右クリックでオーディオクリックを追加

Step 9:以下の画面が表示されます。ここでは、1つモノラルオーディオトラックを作成しますので、「カウント」を「1」に、「構成」を「mono」に設定します。「OK」をクリックします。

以下の画面を参照
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Step 10:モノラルオーディオトラックが作成されました。

Step 11:わかりやすいように、作成されたオーディオトラックの名前を設定します。「オーディオ 01」欄をダブルクリックして、「Guitar」と入力します。

以下の画面を参照
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Step 12:オーディオトラックのモニタリングのボタンをクリックして、入力信号を確認できるように設定します。

以下の画面を参照
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Step 13:次に、ギター信号のレベル調節を行います。

コンピューターを使ったデジタル録音の際には、DAWへの入力信号が0dBを超えない最大のレベルに設定することが最適とされています。ここでは、Cubaseに搭載されるトリム機能は使用せず、ギターアンプ、 FirefaceのGain設定、もしくはアンプシミュレーター等のボリュームを使って、最適なレベルを設定します。Freface 800をご使用の場合、フロントパネルのGAINノブを使用します。Fireface 400の場合、Settings画面のInput Gainタブでゲインを設定します。


Fireface 800のゲイン設定ノブ


Fireface 400のゲイン設定画面

Step 14:レベルは、TotalMixか、Cubaseのミキサー画面で視覚的に確認することができます。

FirefaceのTotalMix画面は、タスクトレイ(Macintoshの場合はDock)のミキサーのアイコンをクリックすすると表示されます。


Cubaseミキサー画面


TotalMixのアイコン


TotalMix画面

Step 15:音を「モニタリング」する方法は、大きく分けて2通りあります。

バッファーサイズを設定して、レイテンシーを低く設定する

この方法は、例えば音にCubaseのエフェクトをかけて、その音を聞きながら録音する際などに最適です。

コンピュータを使ってオーディオを録音する場合、演奏と実際にコンピューターから再生される音には、必ず遅れが発生します。この遅れのことをレイテンシーと呼びます。Firefaceのような、ASIO、CoreAudioといったドライバに対応するオーディオインターフェイスの大半は、このレイテンシーを低く設定することができます。FirefaceをはじめとするRMEの多くのオーディオデバイスは一般的なオーディオインターフェイスと比べ、この遅れを体感できないほど小さくすることができます。

バッファーサイズは、Windowsの場合、FirefaceのSettings画面から、Macintoshの場合は、Cubaseの「デバイス」メニュー内、「VSTオーディオベイ」セクションでバッファーサイズ(レイテンシー)を設定します。


Fireface Settingsのバッファーサイズ(Buffer Size)設定


Cubaseのバッファーサイズ(Buffer Size)設定

注意:バッファーサイズは、下げれば下げるほど遅れが低くなり演奏しやすくなりますが、その分低ければ低いほどコンピューターに負荷がかかります。コンピューターがその負荷に耐えられなくなると、音飛びやノイズが発生します。よってCubaseなどに搭載されるパフォーマンスメーターを確認しながら、お使いのコンピューターの性能にあった値を選んでください。


Cubaseのパフォーマンスメーター

Cubase でエフェクト処理を行わない場合、Firefaceの「ダイレクトモニタリング」機能を使用することで、コンピューターへの負荷を最小に保ちながら、音の遅れなくモニタリングすることができます。

ダイレクトモニタリングを有効にするには、TotalMix画面の「Options」メニューから「Direct Monitoring」を選択します。

この場合、Firefaceに入力されたオーディオ信号を直接モニタリングすることができますので、上記で説明したバッファーサイズは関係なくなります。よってバッファーサイズの値は大きく設定することをお勧めします。

ここまでの手順が正しく設定されていれば、演奏をモニタリングしながら録音することができます

もし演奏をモニタリングすることができない場合、以下の点を確認してください。

音の出ない原因は意外と単純なミスが原因のことが大半です。例えば、ケーブルがきちんと刺さっていない、スピーカーやアンプの電源が入っていない、ミキサーのミュートが有効になっている、ボリュームが上がっていないなどが考えられます。使用されているすべての機器間の設定を再度確認してください。


デジタルケーブルでミキサーなどに接続している場合、一方がマスター(Master)、他方がスレーブ(Slave)(AutoSync)に設定され、デジタル接続されている機器同士が同期ていることを確認してください。同期がきちんと取れていない場合、FirefaceのSTATEセクションの該当する LEDが点滅します。同期設定を正しく行うと、ここの点滅はなくなります。


FirefaceのフロントパネルにあるSTATE LED

複数の入力ポート、もしくは出力ポートを作成した場合、録音するオーディオトラックの入出力ポートをCubaseのインスペクタセクションで設定する必要があります。


Cubaseインスペクタセクション

TotalMixの該当チャンネルのアウトプットフェーダーが下がっていないことを確認してください。

TotalMixの一番上の段は、入力信号を表示します。ここは通常下げておきます。演奏してもここにレベルが現れない場合、ギター出力から Fireface入力までの設定に何らかの問題があります。2つ目の段はソフトウェアの出力信号を調節します。ここは0dBに揃っていれば通常は正解です。3番目の段は、Firefaceからの出力です。1番上のメーターは触れているのに3段目には出力されない場合には、CubaseかFireface の設定に問題があると考えられます。またこのフェーダーが下がっているとモニタリングすることができません。

TotalMix には、各入出力の信号を自在にルーティングすることができるパッチベイ「Matrix」が搭載されます。Matrix画面は、TotalMixの「View」メニューから「Matrix」を選択すると表示することができます。ここでの設定が以下の画面のようになっていない場合、マニュアルを確認しながら正しく設定しなおしてください。設定がわからない場合、TotalMixのPresetsの「1」を押すことで、以下のような設定になります(プリセットをカスタマイズしていない場合)。

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