Fireface UCはクラシックTotalMixが搭載されていましたが、最新のドライバーで使用することにより新たにTotalMix FXで使用できるようになりました。TotalMix FXは様々な機能を搭載し、これまでのTotalMixをより使いやすくシンプルに使用できるよう多くの新機能が備わっています*:
*TotalMix FXの詳細な機能については、旧TotalMixが記載されたFireface UC製本ユーザー・ガイドをお持ちのユーザー様に向けた「Settingsダイアログ」「TotalMix FX」の章を補足する以下のアップデート版PDFファイルをご覧ください。
Fireface UC Settingsダイアログ / TotalMix FX ユーザーガイド・アップデート(PDF)
新機能
ステレオペア表示
入力ゲイン、ファンタム電源、Pad、Instの設定
位相反転機能追加
M/S処理機能追加
無制限アンドゥ、リドゥ
トリムゲイン機能追加
スナップショット機能の追加
ミュート、ソロ、フェーダーのグループ機能追加
ループバックボタンの追加
コントロールルーム機能の追加
マトリックスの設定方法の変更
フェーダー、パンのダブルクリックでの0dB、センター設定とボリュームの数値入力
オリジナル名称の表示機能
2段表示モード機能の追加
スリム表示機能の追加と複数チャンネルの拡大/縮小表示機能
今まではモノラル(1ch)単位でフェーダーが表示されていましたが、ステレオ(2ch)単位での表示が可能になり、初期設定ではステレオ表示となっています。
1. 該当チャンネルのツールボタン(スパナのアイコン)をクリックします。
2. 上部に表記される「Stereo」ボタンをクリックするとモノラル/ステレオの表示の切り替えが可能となります。
今までは「Fireface settings」にあった「入力ゲイン」、「ファンタム電源」、「Pad」、「Inst」の設定がTotalMix上から変更できるようになりました。
・該当チャンネルの設定ボタン(スパナのアイコン)をクリックして、表示される「Gain」ノブ(=入力ゲイン)、「48V」ボタン(=ファンタム電源)、「Pad」ボタン、「Inst」ボタンで設定できます。
各チャンネルに位相反転機能を搭載しました。
・該当チャンネルの設定ボタン(スパナのアイコン)をクリックして、表示される「Phase」ボタンで設定できます。
ステレオチャンネルの中にM/S処理を起動します。 左のチャンネル、右へのステレオ情報にモノラルの情報を送ります。
・該当チャンネルの設定ボタン(スパナのアイコン)をクリックして、表示される「MS Proc」ボタンで設定できます。
無制限のアンドゥ、リドゥ機能を使用することができます。
・ウインドウ上の右上にある左右の矢印をクリックすることで、無制限の「アンドゥ」、「リドゥ」を行うことができます。
従来のTotalMixではショットカットを使用しなければいけなかったトリムゲイン機能が「Hardware Inputs(ハードウェア入力)」、「Software Playback(ソフトウェア再生)」の各チャンネルでオンにすることができるようになりました。
「Hardware Inputs」、「Software Playback」の各チャンネルに用意された上下の矢印のアイコンをクリックすることでそのチャンネルのトリムゲイン機能をオンにすることができ、音声を出力しているアウトプットへルーティングしている音声のボリュームを一度にコントロールすることができます。
また、「View Options」に用意された「Trim Gains」をオンにすることで「Hardware Inputs(ハードウェア入力)」、「Software Playback(ソフトウェア再生)」の全てのチャンネルのトリムゲイン機能をオンにすることができます。
旧TotalMixの「Preset」機能の名称が「Snapshots(スナップショット)」に変更になりました。TotalMixの状態を最大8つまで保存することができます。
1. 「Store」ボタンを押します。
2. 現在のミックス設定を保存する「Mix1~Mix8」の任意の番号をクリックします。このとき名称を変更したい場合は「Mix」の表記をダブルクリックすることで任意の名称に変更することができます。
ミュート、ソロ、フェーダーのカテゴリー別に最大4つまでグループ化することができます。
1. 「Edit」ボタンを押します。
2. グループ化したいミュート、ソロ、フェーダーのカテゴリーを選び、「1~4」までの番号をクリックします。
3. ミュート、ソロ、フェーダーをクリックします。このときミュート、ソロは丸が付き、フェーダーには色が付きます。
4. 最後にもう一度「Edit」ボタンを押せばグループ化の設定が完了します。
「Hardware Outputs」には「Loopback」ボタンが用意されており、このボタンを押すことで入力チャンネルに音声をループバックすることができます。
該当チャンネルの設定ボタン(スパナのアイコン)をクリックして、表示される「LoopBack」ボタンで設定できます。ボタンを押すことで、現在再生されている音声をインプットチャンネルに戻し、「Global Record」などの録音ソフトウェアを使用して録音することができます。
戻ってくるインプットのチャンネルは例えばアウトプットの「AN 1/2」であればインプットの「AN 1/2」に、アウトプットの「AN 3/4」であればインプットの「AN 3/4」に音声が戻ってきます。このループバックされた音声のボリュームはアウトプットのボリュームに反映されます。
コントロールルームでセクションでは「Assign」で最大5つまでのコントロールルームを作成することができ、「Dim」、「Recall」、「Mono」、「Talkback」機能も追加されました。
「Dim」、「Recall」、「Mono」、「Talkback」の設定は「Options」内の「Settings」、もしくは「F3」キーでこれらの設定を行うことができます。
「Assign」ではアウトプットチャンネルをコントロールルームとして最大5つまで使用することができます。そのため、選択されたアウトプットチャンネルは「Hardware Outputs」より表示が消え、「Control Room」へチャンネルが移動します。
従来のTotalixと異なり、マトリックスでの設定方法が変更となりました。
1. ルーティングを追加したい項目でダブルクリックするとルーティングが追加されます。
2. 追加したルーティングはドラッグしマウスを上下することでボリュームの調整を行うことができます。
従来のTotalMixではショットカットを併用する必要のあったフェーダー、パンのダブルクリックでの0dB、センター設定をダブルクリックで行えるようになりました。また、各チャンネルのボリュームが数値入力できるようになりました。
1. ボリュームフェーダーをダブルクリックすると0dBに、パンをダブルクリックするとセンターの設定になります。
2. 各チャンネルの下にある数値をダブルクリックするとウインドウが表示され、任意の数値を入力することができます。
各トラックの名称を変更してものオリジナル名称表示が可能となります。
画面右にある「Mixer Setup」より、「O-Names」をオンにしていただければオリジナルの名称表示になります。
これまで、3段の表示だったTotalMixが2段でも表示が可能となりました。
画面右にある「Mixer Setup」より、「2Rows」をオンにしていただければ2段表示モードとなります。
スリム表示機能が追加されました。
各チャンネルに用意された矢印のボタンをクリックることでチャンネル表示のスリム化ができるようになりました。また、Windowsは「Ctrl」、Macは「Command+Option」キーを押しながら矢印のボタンをクリックすることでその項目の全てのチャンネル表示を拡大/縮小できます。