弦楽四重奏のしなやかで豊かなハーモニーにつつまれる喜び。 ボロディン&スメタナ、国民楽派の傑作2曲を“響”の名演で - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
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弦楽四重奏のしなやかで豊かなハーモニーにつつまれる喜び。 ボロディン&スメタナ、国民楽派の傑作2曲を“響”の名演で

弦楽四重奏のしなやかで豊かなハーモニーにつつまれる喜び。ボロディン&スメタナ、国民楽派の傑作2曲を“響”の名演で

録音段階から24bit/96kHz以上の真のハイレゾ・コンテンツを供給するために設立されたレーベル「RME Premium Recordings」より、第8作目となるアルバム ストリングカルテット 響『ボロディン&スメタナ:弦楽四重奏曲』が2015年12月19日にリリースされます。ストリングカルテット響は、NHK交響楽団 大宮臨太郎、宇根京子(Vn.)、南西ドイツ放送交響楽団(SWR Sinfonieorchester)亀井綾乃(Vla.)、群馬交響楽団 長瀬夏嵐(Vc.)による弦楽四重奏団。桐朋学園大学時代を共に過ごした気心の知れた仲間たちによるアンサンブルで2004年に結成されました。今作は結成10年目を記念し2015年8月に岐阜サラマンカホールにて、ボロディンの弦楽四重奏曲 第2番、スメタナの弦楽四重奏曲 第1番が192kHz/24bitのフォーマットでセッション形式で録音されました。録音はクラシック音楽にふさわしい響きをもつサラマンカホールで、無指向性ABメインマイクを中心とした方法でおこなわれ、マイク・プリアンプ(HA およびADC)には色付けのない透明無垢なサウンドを特長とするRME MicstasyとOctaMic XTCが採用され、RMEのMADIテクノロジーにより劣化無くコントロール・ルームへ伝送され、MADIオーディオインターフェイスHDSPe MADI FXを介してDAW MAGIX Sequoiaにて録音されました。あるときは柔らかさを、あるときは力強さをもった、ストリングカルテット響の演奏を是非お楽しみください。

今回のレコーディングでの使用機材

使用マイク、プリアンプ

マイクロフォン、プリアンプ:

メイン・マイク
 DPA 4006(オムニ)

スポット・マイク
 Schoeps MK 22、Neumann M149(カーディオイド)

ルーム・マイク
 Schoeps MK 2S(オムニ)

マイク・プリアンプ
 Micstasy M / OctaMic XTC

マイク・プリアンプ Micstasy M / OctaMic XTC

すべてのマイクはRMEのフラッグシップ機MicstasyOctaMic XTCに録り込まれ、その場でADコンバートされてMADIの光ケーブルによりコントロール・ルームへ伝送されました。光ケーブルは電磁波の影響を受けないので長距離を引き回してもノイズや信号の劣化が生じないのが大きなメリットとなります。なお、ステージとコントロール・ルームとのトークバック用にはOctaMic XTCのヘッドホン端子が使用されました。

オーディオ・インターフェイス

MADIオーディオ・インターフェイス:

 RME HDSPe MADI FX

DAW:

 MAGIX Sequoia 13

HDSPe MADI FXをThunderboltシャーシに装着したエンジニアの長江氏のハンドメイドによるインターフェイス・ボックスにより、ThunderboltにてメインおよびバックアップのMacBook Proへ接続。DAWにはクラシック音楽の収録や制作に絶大な威力を誇るMAGIX Sequoiaが使用されています。またモニタアウト用にHDSPe MAID FXからのAES出力をFireface UCXで受けて、ヘッドホンやモニタスピーカーに出力しています。録音に関わる機材は実にシンプル・コンパクトであり、非常に省スペースなシステムで行われました。

 

Recording data:
Recorded at Salamanca Hall, Gifu Japan, 10.11, August 2015
Executive Producer: 「Hibiki wo Kikukai」Office KUMASAKA clinic of internal medicine Producer and Balance Engineer and Editing and mixing : Kazuya Nagae
Assistant Engineer : Teruaki Isomura

Recording Equipment:
Microphones; DPA 4006 for main microphones, Schoeps Mk22, MK2S, Neumann M149 for spot and room microphons.
RME Micstasy microphone preamplifier high resolution AD converter. Magix Sequoia Workstation. Genelec 1030 loudspeakers, Original format: 192 kHz / 24-bit.

ストリングカルテット 響『ボロディン&スメタナ:弦楽四重奏曲』2015年12月19日リリース

ボロディンとスメタナ ─ 国民楽派の傑作弦楽四重奏曲集

気鋭の弦楽四重団『ストリングカルテット 響(ひびき)』の演奏による、緻密なアンサンブルでありながら「ロシア&ボヘミア情緒」のみに拘泥することなく純粋音楽としての楽曲の魅力を伝えてくれる、しなやかな演奏が印象的な作品。

RME Premium Recordings ボロディン & スメタナ:弦楽四重奏曲

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アーティスト・プロフィール

ストリングカルテット 響

ストリングカルテット 響

2004年、桐朋学園大学時代を共に過ごした気心の知れた仲間たちとストリングカルテット響を結成。響とは弦楽四重奏が持つ音のハーモニー「響き」を多くのお客様と共感し、伝えることができたらと言う想いを込めて命名した。2005年、名古屋と東京にてデビューコンサートを、原田幸一郎氏プロデュースによる『JTが育てるアンサンブルシリーズ』に出演し好評を博す。
2006年から連年、岩手県宮古市にて定期コンサートに招待され、その第5回を記念して2010年にファーストアルバムをリリース。今回は10年目を記念しての第2作目のアルバムとなる。

大宮 臨太郎大宮 臨太郎 ─ ヴァイオリン

1981年生まれ。横浜市出身。辰巳明子・堀正文両氏に師事。
2000年第69回日本音楽コンクール3位。同年ミレニアム・ニュークラシックオーディション1位、併せて審査員特別賞を受賞。2001年仙台国際コンクール5位、聴衆者賞受賞。2002年メニューイン国際ヴァイオリンコンクール(フランス)2位、2003年プラハの春国際コンクールファイナリストほか国内外のコンクールにて受賞多数。桐朋学園大学4年生在学中にN響オーディションに合格、2005年毎日新聞社主催 毎日ゾリステンにてリサイタル(ピアノ清水和音 於王子ホール)、ウィーンヴィルトゥオーゾとモーツアルトのヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」を共演、2008年12月より一年間アフィニス文化財団の奨学金を得てドイツフライブルグに留学。
これまでに小澤征爾音楽塾 サイトウキネンフェスティバルの他、「紀尾井シンフォニエッタ」「響」「PACE」「ヴィルトゥオーゾカルテット」「クインテット・スペランツァ」などの室内楽メンバーとしても活躍。現在、NHK交響楽団アシスタント・コンサートマスターを務める。

宇根 京子宇根 京子 ─ ヴァイオリン

3歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、1999年3月桐朋学園大学卒業。NTT Docomoより奨学金を授与される。同大学研究科を修了後、2002年スイスへ留学し、Winterthurで研鑽を重ねる。スイス政府給費留学生として2004年、Zürcher Hochschule der Künsteのソリストディプロマを最高位で取得。1998年東京室内楽コンクール第1位。2002年パガニーニ国際音楽コンクール第6位。故M.ロストロポーヴィッチ、小澤征爾両氏らとのキャラバンコンサートツアーに参加。小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト、サイトウキネンフェスティバル松本、草津音楽祭、宮崎国際音楽祭、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ等に参加。中村静香、小林健次、ジョルジュ・パウクの各氏に師事。
2006年4月、NHK交響楽団に入団。オーケストラのほか、ソロや様々な編成の室内楽にも積極的に参加し、活動の場を広げている。

亀井 綾乃亀井 綾乃 ─ ヴィオラ

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学4年生在学中にヴィオラ科に転向。 2000年第9回日本室内楽コンクール第1位(ピアノとのデュオ)。第2回淡路島しづかホールヴィオラコンクール第3位。第6回大垣音楽祭最優秀新人賞受賞。ニューヨークのインターナショナル・セジョン・ソロイスツに客演首席として招かれるとともにアメリカ・アスペン音楽祭にてサラ・チャンと六重奏で共演。名古屋フィルハーモニー交響楽団、桐朋学園オーケストラ、田中千香士アカデミックアンサンブル、アンサンブル多摩、サイトウ・キネン若い音楽家のための勉強会にて小澤征爾指揮のオーケストラ等とソリストとして共演。
NHKクラシック倶楽部、いしかわミュージックアカデミー講師陣による室内楽演奏会、サントリーホール「レインボー21」、小澤征爾音楽塾、倉敷音楽祭、ドレスデン音楽祭、ザルツブルク音楽祭などに出演すると共に国内外のオーケストラで客演首席奏者を務める。
トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ、紀尾井シンフォニエッタ東京(シーズン)、ストリングカルテット響、IBUKI Streichquartett、Quintette Pente Tria、Cyprian Ensembleメンバー。
ヴァイオリンを堀正文、山口裕之、漆原啓子、水野佐知香の各氏に、ヴィオラを岡田伸夫、ヴォルフラム・クリストの各氏に師事。2011年より南西ドイツ放送交響楽団バーデン=バーデン&フライブルクヴィオラ奏者。

長瀬 夏嵐長瀬 夏嵐 ─ チェロ

14歳よりシドニーセントアンドリュースカセドラル学校に音楽奨学生として留学。長野アスペン音楽祭、キジアーナ音楽院にてディプロマ、奨学金を獲得。霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、特別優秀演奏賞を受賞。全日本ビバホールチェロコンクール上位入賞。2002、2005年2度にわたり小澤征爾、故M・ロストロポーヴィッチ両氏らとキャラバンコンサートツアーに参加。2007年モスクワ、クレムリンで行われた故ロストロポーヴィッチ氏の80歳記念式典に出席。桐朋学園大学ソリストディプロマコースを経て、2005年より群馬交響楽団チェロ奏者。これまでに長瀬冬嵐、毛利伯郎、室内楽を原田幸一郎、加藤知子、練木繁夫の各氏に師事。

エンジニア・プロフィール

長江 和哉長江 和哉

1996年名古屋芸術大学音楽学部声楽科卒業後、録音スタジオ勤務、番組制作会社勤務等を経て、2000年に録音制作会社を設立。2006年より名古屋芸術大学音楽学部音楽文化創造学科 専任講師、2014年より准教授。
2012年4月から1年間、名古屋芸術大学海外研究員としてドイツ・ベルリンに滞在し、1949年からドイツの音楽大学で始まったトーンマイスターと呼ばれる、レコーディングプロデューサーとバランスエンジニアの両方の能力を持ったスペシャリストを養成する教育について研究調査し、現地のトーンマイスターとも交流を持ちながら、オーケストラから室内楽までの数々の録音に参加した。RME Premium Recordings第一作となる「飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラ コンサート2013」にて第21回日本プロ音楽録音賞最優秀賞(2chノンパッケージ部門)を受賞。

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