ViVa The Four Seasons - 大賀ホールにおけるイマーシブ・オーディオ制作の集大成 - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
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導入事例
ViVa The Four Seasons - 大賀ホールにおけるイマーシブ・オーディオ制作の集大成

ViVa The Four Seasons - 大賀ホールにおけるイマーシブ・オーディオ制作の集大成

アルバム・ジャケット

ハイレゾ・サラウンド音源の黎明期よりハイクォリティな作品をリリースし、シーンを牽引しつづけるUNAMASレーベルの「クラシック・シリーズ」。その「クラシック・シリーズ」で初めてリリースされた作品が『The Four Seasons』でした。

それまでイマーシブ・オーディオの研究や実験は世界各地で行なわれていたものの、本格的な音楽作品制作は行なわれていなかった2014年にこの作品はリリースされ、クラシック演奏の持つ豊かなアンサンブルや響きをイマーシブで表現した作品として国内外を問わず高い評価を得ています。

2014年の『The Four Seasons』録音から6年、マイキング手法も機材構築面でも大幅な試行錯誤を重ね大賀ホール録音の集大成として、『ViVa The Four Seasons』が制作されました。

第26回日本プロ音楽録音賞最優秀賞受賞!

第26回日本プロ音楽録音賞

音楽文化と産業の発展の一翼を担う録音エンジニアが制作した音楽録音作品について、エンジニアが有する音楽に対する感性、技術力等を評価する日本プロ音楽録音賞(一般社団法人日本音楽スタジオ協会主催)の授賞式が行われました。

今年で第26回を迎えた日本プロ音楽録音賞は、12月6日(金) 半蔵門・TOKYO FMホールで開催され、その授賞式にてハイレゾリュージョン部門「クラシック、ジャズ、フュージョン」 でUNAMASレーベルの「ViVa The Four Seasons(A.Vivaldi Concerto NO-1_NO-04)」より 「Summer MOV-03」が最優秀賞を受賞しました。

最優秀賞 「ViVa The Four Seasons(A.Vivaldi Concerto NO-1_NO-04)」より
「Summer MOV-03」 UNAMAS Strings Sextet

発売元:(有)沢口音楽工房 UNAMASレーベル
配信元:e-onkyo music、mora フォーマット:192kHz/24bit  5.1ch

沢口 真生(Mixing&Mastering Engineer)         (有)沢口音楽工房
伊藤 仁(System Engineer)                     (株)シンタックスジャパン
宮下 清孝(System Engineer)                    (株)JION(慈音)

ViVa The Four Seasons (A.Vivaldi Concerto NO-1_NO-04) 収録

レコーディング・データ:

場所:大賀ホール
日時:2019年1月28日、29日
仕様:24bit/192kHz 11.1ch

イマーシブ録音のために開発されたマイクツリーを取り囲む用に演奏者を配置。各パートの楽器に向けられた五本のメイン・マイクには無指向性(Omni)のデジタルマイク、Neumann KM-133Dを採用し、圧倒的な解像度とS/N比で、それぞれの演奏の微細なニュアンスまでキャプチャーしています。またハイトチャンネルにはSony C-100を4本とSanken CUW-180を2本異なる配置で設置し、再現される音場にどのような相違が生じるか検証されました。

マイクロフォン:

The Art of Fugue Death and the Maiden
メインマイク:Neumann KM-133D x 5
 
サイドL&R:Sanken CO-100K x 2
 
Souvenir de Florence Touch of Contra Bass
ハイトチャンネル:Sony C-100 x 4、Sanken CUW-180(ステレオペア) x 2
LFE:Brauner Phantom Classic x 1

 

 

マイク・プリアンプ:

マイク・プリアンプには、メインのデジタル・マイクのプリアンプとしてDMC-842 Mが、サラウンド用の各アナログ・マイクのプリアンプとしてMicstasy Mが使用されました。コントロール・ルームとのトークバック・システムにはDMC-842Mのアナログ出力を使用して、コントロール・ルームのMADIface XTに接続されたトークバック・マイクの音声をMADIでステージへ伝送しました。プリアンプは演奏の現場のすぐそばに配置されたため、本体の共振による音質への影響を抑えるため本プロジェクトに参加するJIONの宮下清孝氏による制震対策が施されました。

オーディオ・インターフェイス:

デジタル(DMC-842 M)とアナログ(Micstasy M)計2台のマイクプリをMADI回線に載せ、MADI Routerでメイン・レコーダーであるMerging Pyramix Native+MADIface XTと、バックアップのMAGIX Sequoia+MADIface XT、Reaper + Fireface UFX+に分岐。Fireface UFX+ではReaperによるレコーディングに加え、Fireface UFX+のUSB端子に直接ストレージを接続しレコーディングが行えるDURecでのバックアップレコーディングが行なわれました。


e-onkyo music 他より絶賛発売中

ViVa The Four Seasons

ViVa The Four Seasons

Vnソロに竹田詩織をフーチャーしたUNAMAS Strings Sextetとこれまで大賀ホール録音で築きあげた録音テクノロジーが融合した最新作

アルバム情報:
ViVa The Four Seasons
UNAMAS Strings Sextet
e-onkyo

flac 192kHz/24bit:3,056円 / WAV 192kHz/24bit:3,056円 / 5.1ch flac 192kHz/24bit:3,565円 / 5.1ch WAV 192kHz/24bit:3,565円 / 5.1ch Dolby HD 192kHz/24bit:3,565円

プロモーション・ビデオをYouTubeで4K配信中

「ViVa The Four Seasons」のプロモーション・ビデオとインタビューがYouTubeで4K配信されています。
動画再生後、プレイヤー下部の「設定-画質」より「2160p 4k」を選ぶことにより現行フルHD(フルハイビジョン)の4倍の画素数となる4K画質でご覧になれます。

 

プロモーションビデオ

 

インタビュー

プロジェクト・メンバー プロフィール

ミック沢口ミック沢口 ─ プロデューサー、録音、ミックス、マスタリング

1971年千葉工業大学 電子工学科卒、同年 NHK入局。ドラマミキサーとして「芸術祭大賞」「放送文化基金賞」「IBC ノンブルドール賞」「バチカン希望賞」など受賞作を担当。1985年以降はサラウンド制作に取り組み海外からは「サラウンド将軍」と敬愛されている。2007年より高品質音楽制作のためのレーベル「UNAMAS レーベル」を立ち上げ、さらにサラウンド音楽ソフトを広めるべく「UNAMAS-HUG / J」を 2011年にスタートし 24bit/96kHz、24bit/192kHz での高品質音楽配信による制作および CD制作サービスを行う。2013年の第20回日本プロ音楽録音賞で初部門設置となったノンパッケージ部門 2CHで深町純『黎明』(UNAHQ-2003)が優秀賞を受賞。2015年には第22回日本プロ音楽録音賞・ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで『The Art of Fugue(フーガの技法)』が優秀賞を、続く第23回では、ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで『Death and the Maiden』が優秀賞を受賞。さらに第24回日本プロ音楽録音賞の前同部門において最優秀賞を受賞、第25回日本プロ音楽録音賞・ハイレゾリュージョン部門「クラシック、ジャズ、フュージョン」において最優秀賞・スタジオ賞を受賞。日本プロ音楽録音賞4年連続受賞の快挙を成し遂げる......ハイレゾ時代のソフト制作が如何にあるべきかを体現し、シーンを牽引しつづけている。

入交英雄入交英雄 ─ レコーディング・ディレクター

1956年生まれ。1979年九州芸術工科大学音響設計学、1981年同大学院卒。2013年残響の研究で博士(芸術工学)を取得。1981年(株)毎日放送入社。映像技術部門、音声技術部門、ホール技術部門、ポスプロ部門、マスター部門を歴任した後、2017年より(株)WOWOWへ出向中。1987年、放送業界初となる高校野球サラウンド放送のプロジェクトに関わる。2005年より放送のラウドネス問題研究とARIB委員、民放連委員を通じて規格化に尽力した。学生時代より録音活動を行い、特に4ch録音や空間音響について探求を重ね、現在では3Dオーディオ録音の技術開発と共に、精力的な制作や普及活動を行っている。また、個人的にも入間次朗の名前で音楽制作活動を行っており、花園高校ラグビーのオープニングテーマやPCゲームのロードス島戦記などを担当した。

録音風景

 

 

UNAMAS Strings Sextet

竹田詩織竹田詩織 ─ ヴァイオリンソロ

1988年生まれ。2010年東京藝術大学音楽学部器楽科ヴァイオリン専攻卒業。京都芸術祭「世界に翔く若き音楽家の集い」京都市長賞受賞、全日本学生音楽コンクール、日本クラシック音楽コンクール、横浜国際音楽コンクール、ルーマニア国際音楽コンクール等数々のコンクールに上位入賞、入選を果たす。
大学在学時より、ソロ・オーケストラ・室内楽での活動の他、多数の著名アーティスト楽曲レコーディングやライブサポート等様々なフィールドで活動。自身がリーダーを務めるストリングスでの活動も多数。
様々な音楽活動を経て、2012年より東京交響楽団ヴァイオリン奏者としてのキャリアをスタート。現在プロオーケストラ奏者としての顔の他に、その経験を生かした多彩な音楽活動を展開している。2014年UNAMASレーベルよりハイレゾリリースした「Four Seasons」では弦楽4のリーダーとしてロングセラーアルバムとなる。

 

田尻順田尻順 ─ 第1ヴァイオリン

7歳よりヴァイオリンを始める。本間美子、故久保田良作各氏に師事。1988年桐朋学園大学を卒業。卒業と同時に群馬交響楽団に入団、在籍中は首席代理奏者を務める。群馬交響楽団とコンチェルトの共演やリサイタルを開催するなど主に群馬県を中心にソロや室内楽の活動もする。1994年“プラハの春”国際音楽祭、ウィーン芸術週間に参加。1994年首席奏者として東京交響楽団に入団。皇居内の桃華楽堂において御前演奏するなど東京交響楽団ともソロを共演。1998年同団のアシスタントコンサートマスターに就任。2002年NHK FMリサイタルに出演。2004年にシリウス弦楽四重奏団を結成。東京交響楽団弦楽四重奏団としても光が丘IMAホールでのシリーズを展開。他にもスタジオミュージシャンとしてもCMや映画音楽などの録音にも携わりその活動は多岐にわたっている。

 

中村 楓子中村 楓子 ─ 第2ヴァイオリン

5歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を卒業後、桐朋学園大学音楽学部カレッジ・ディプロマコース在籍中に東京交響楽団のオーディションに合格。現在、東京交響楽団第1ヴァイオリン奏者。第65,66回全日本学生音楽コンクール東京大会バイオリン部門高校の部入選。第22回日本クラシック音楽コンクール高校女子の部 第4位。第7回横浜国際音楽コンクール弦楽器部門 大学の部 第1位。
2011年 桐朋Students’ concert、桐朋学園音楽部門 平成24年度高校卒業演奏会、第20回河口湖ヴァイオリン・セミナー優秀者によるハーフリサイタル“新しい風”などに出演。
2013北九州国際音楽祭オープニング・ガラ・コンサートに祝祭弦楽合奏団として参加。アフィニス夏の音楽祭2016山形に参加。これまでにヴァイオリンを宮崎ありさ、吉野薫、豊田弓乃の各氏に師事。

 

青木篤子青木篤子 ─ ヴィオラ

桐朋学園大学、同大学研究科を経て、洗足学園音楽大学ソリストコースにて学ぶ。ヴァイオリンを藤井たみ子、故東儀幸、原田幸一郎の各氏に、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。第15回宝塚ベガ音楽コンクール、第2回名古屋国際音楽コンクール、第2回東京音楽コンクールにて、それぞれ第1位を受賞。倉敷音楽祭、ヴィオラスペース、サイトウキネンフェスティバル、東京のオペラの森等に出演。これまでにソリストとして東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団と共演している他、2012年にはオペラシティ主催リサイタルシリーズ「B→C」に出演。またヴェーラ弦楽四重奏団メンバーとしてベートーヴェンの弦楽四重奏ツィクルスに取り組むなど、室内楽の分野でも幅広く活動している。

 

西谷牧人西谷牧人 ─ チェロ

奈良出身。東京藝術大学音楽学部を経て、同大学院修士課程修了後、アメリカのインディアナ大学にて研鑽を積む。チェロを河野文昭、菊地知也、堤剛、ヤーノシュ・シュタルケルの各氏に師事。2005年留学を終えて帰国し、佐渡裕氏率いる兵庫芸術文化センター管弦楽団に第1期生として入団。これまでに、コンチェルトのソリストとして秋山和慶、尾高忠明、佐渡裕ら各氏との共演や、大谷康子弦楽四重奏団、小松亮太タンゴ楽団、ライブイマージュ、葉加瀬太郎Violin Summitへの参加など、多岐にわたる演奏活動を行っている。2013年1月にはピアニストの練木繁夫氏を共演者に迎え、東京と京都でのリサイタルを開催。好評を博し2013年度青山音楽賞を受賞。2015年、新たな音楽分野への挑戦として、東京交響楽団首席ヴァイオリン奏者の清水泰明氏とユニット「清水西谷(shimizunishiya)」を結成。全曲オリジナル曲&2人の演奏のみの多重録音によるデビューCDアルバム「KODO」を11月に発売。作曲、編曲、ライヴ活動も展開している。 2008年より現在、東京交響楽団首席チェロ奏者、及び東京藝術大学非常勤講師。



 

北村一平北村一平 ─ コントラバス

埼玉県出身。2002年東京藝術大学器楽科卒業、05年同大学院修士課程修了。在学中、別府アルゲリッチ音楽祭に参加。2005年、ガウデアムス音楽祭(オランダ)参加、JULIAN YU作曲PENTATONICOPHILIAにてソリストを務める。2006年小澤征爾音楽塾Ⅶ「復活」に参加。コントラバスを永島義男、黒木岩寿、西田直文、山本修、石川滋の各氏に師事。オーケストラから吹奏楽、スタジオワークやミュージカルまで、幅広く活動。東京藝術大学管弦楽研究部非常勤講師を経て2006年に東京交響楽団に入団し、現在に至る。

集合写真

 

 

 

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