ARC USB (Advanced Remote Control USB)
TotalMix FX リモート・コントローラー
ARC USB(Advanced Remote Control USB)は使用頻度の高い操作やコマンドに直接アクセスできるように設計されたTotalMix FX対応リモート・コントロールです。
毎日のスタジオ作業のあらゆる場面で最高のパートナーとなる製品です。
極めて高い柔軟性により、RMEインターフェイスの利便性を最大限に引き出し、ワークフローをシンプルにします。
ARC USBは、スタイルに合わせて2つのカラーからお選びいただけます。
RMEの伝統を受け継ぐクラシック・アルミニウム、そしてFireface 800の20周年を記念して誕生した漆黒のブラック・エディション。
シックでモダンな雰囲気が、プロフェッショナルな現場にさらなる存在感を与えます。
ARC USBは以下のTotalMix FX搭載のすべてのRMEオーディオ・インターフェイスでご使用いただけます。対応機種は2001年発売の製品までさかのぼります*。また、今後発売されるTotalMix FX対応製品のすべてでお使いいただけます。さらに、Fireface UFX III / UFX II / UFX 802 FS / UFX + / UCX IIでは、ARC USBを直接本体に接続するスタンドアローン・モードでの使用が可能です。
対応インターフェイス:
◾️すべてのTotalMix FX搭載RMEインターフェイス(コンピューターへ接続)
◾️スタンドアローン・モード対応(本体USBポートに直接接続)
* サポート対象外:DIGI32シリーズ、DIGI96シリーズ、DIGI9632/9652
ARC USBはTotalMix FXの最も使用頻度の高い操作とコマンドに直接アクセスできるよう設計されており、スタジオでの日常に欠かせないツールです。TotalMix FXを通じた極めて柔軟な設定によってワークフローがシンプルになり、ほとんどの状況でRMEインターフェイスの操作性が大きく向上します。
ARC USBはUSB1.1対応のリモート・コントロールです。UAC1クラス・デバイスとして動作し、Windows、Mac OS Xにネイティブ対応します。OSが認識した時点でTotalMix FXで使用可能になります。他のリモート・コントロールとの共存も可能です。つまり、TotalMix FX内でARC USBのオン/オフを切り替える必要はなく、コンピューターに接続するだけで、各ボタンやホイールはTotalMix FXおよびRMEオーディオ・インターフェイスのコントロールとして機能します。
ARC USBはバスパワーで動作しますが、必要とする電流はほんの僅かです。また接続は、低スペック・マシンでも安定動作が確認されているUSB1.1によって行われます。長さが5~10メートルある長尺なUSB2ケーブルや安価なUSB2延長ケーブルは、バスパワー駆動に障害が起きがちですが、ARC USBではこれらも全く問題なく使用いただけます。より長距離のケーブルが必要な場合は、アクティブUSB2ケーブル(エクステンション/リピーター・ケーブル)を使用することで比較的安価に20メートル以上の延長が可能です。
ARC USBは複数のインターフェイスを同時にコントロールできます。選択中のオーディオ・インターフェイスの設定をTotalMix FXのARC & Key Commandsダイアログで行い、各インターフェイスで使用したい機能をアサインするだけで設定完了です。ARC USBのボタンとホイールはアサインされた設定に従い各インターフェイスをコントロールします。操作するインターフェイスをその都度スイッチで切り替えたり選択したりする必要はありません。
Fireface UFX+ / UFX II / UFX III / 802 FS、Fireface UCX II、MADIface XT IIはRME製品の中でUSB1.1のホストとして動作しますので、これらの機種に限り、コンピューターではなくインターフェイスに直接ARC USBを接続することが可能です。この接続方法は各デバイスをスタンドアローン・モードで使用する場合に特に便利です。詳細は「スタンドアローン・モード」をご覧ください。
※ Fireface UCX IIでは、DURec機能とARC USBは同じ端子を利用するため、スタンドアローン・モードで同時に使用することはできません。
ARC USBは36以上のコマンドを15のボタンにアサイン可能です。出荷時のARC USBには、各ボタンの下のラベル通りのキーコマンドがすでにアサインされ、TotalMix FXで使用頻度の高いほとんどの操作がカバーされています。
各機能はTotalMix上で自由にカスタマイズ可能です。各ボタンの挙動はアサインする機能に合わせてプッシュ、トグル、オン/オフに設定できます。また、お使いの設定に合わせてシールを貼り替えられるTotalMix FXの全てのコマンドが印刷されたシールが製品パッケージに同梱されます。ロータリー・エンコーダー(ホイール)は、ゲインやボリュームなどのパラメーターを変更できます。こちらもTotalMix FXで変更可能です。
設定可能な機能概要:
※一部のインターフェイスでは使用できないコマンドや、機能の違いによって少々変更されているコマンドもあります。DURex対応デバイスでは、DURec用の機能として、録音、再生、停止コマンドもあります。
複数のコマンドを同時に実行することも可能です。例えば、ボタン1をCue Phones 1に設定します。これにより、ボタン1を押すことでヘッドフォンのサブミックスがメイン出力(スタジオ・モニター)から出力されます。次にヘッドフォン・サブミックスのボリュームを変更可能にするため、ボタン2をVolume Phones 1に設定します。
これで、ボタン1とボタン2を同時に押すことでメイン出力からヘッドフォン・サブミックスを出力すると同時に、そのレベル(TotalMix FXの3段目のフェーダー)をエンコーダーで変更することが可能になります。
標準的なフットスイッチ(スイッチ・ペダルのみ。サスティン・ペダルには非対応)を本体右側の1/4 TSジャックに接続可能です。15のボタンと同様、フットスイッチの設定はARC & Key Commands Settingsにて行います。
Fireface UFX III / UFX II / UFX 802 FS / UFX + / UCX II、MADIface XT IIは、ARC USBを本体のUSBポートに接続することにより、スタンドアローン・モードでの使用が可能です。スタンドアローン・モードでARC USBを使用する場合は、あらかじめ各ボタンにプリセットされたキー・コマンドを使用することができます:
※ 製品にはスタンドアローン用シールも同梱されています。
※ Fireface UCX IIでは、DURec機能とARC USBは同じ端子を利用するため、スタンドアローン・モードで同時に使用することはできません。
*Fireface 802 FSでは、ARC USBをスタンドアローンで使用するには、コンピューターと接続した状態でTotalMix FXで設定を行う必要があります。
誤操作を防ぐための安全対策が考慮されており、Fireface 802 FS以外のデバイスでは、以下のスタンドアローン・モードから選択できます。変更は各デバイスのディスプレイ画面で行います。
全てのボタンを無効にします。エンコーダー・ホイールのみが有効となり、メイン・ボリュームの調整が可能です。デバイスとARC USBが直接接続され、かつコンピューターとオンライン状態の場合に、安全対策として活用できます。オフライン状態(コンピューターとの切断、スリープなど)になると、デバイスがオンライン・モードからスタンドアローン・モードに切り替わると同時に、ARC USBの各ボタンの機能も変更されます。これにより、意図せず誤った機能を実行してしまうことを避けることができます。
各ボタンを1秒間押し続けることで、プログラムされた機能が実行されるオプションです。誤操作を防ぐための機能です。このオプションは各Setupに記録されるため、Setup毎にオプションのオン/オフを使い分けることができます。オフに設定されたSetupをロードすることで、この機能はデバイスで自動的に無効になります。
ARC USBの通常モード
RME製品の保証期間を通常の1年保証から3年保証へ変更させて頂き、末長くご使用頂けるようご提供させて頂きます。
*3年保証を受けるためには製品登録が必要です。
※仕様は予告なく変更になる場合がございます。