MVR-mkII multiverter
704 × 704 チャンネル・ユニバーサル・フォーマット・コンバーター / デジタル・パッチベイ

あらゆるデジタル・フォーマットに対応するコンバーター
MVR-mkII multiverter は、AES3、ADAT/SPDIF、MADIコアキシャル、MADIオプティカル(オプション)、MADI TP(AES-X213 MADI-TP モード)、AES50、Dante/AES67 に対応するフォーマット・コンバーターです。
全てのフォーマットを同時にチャンネル単位で自由にルーティング、スプリットが可能な704×704チャンネル*のマトリックス・ルーターとしても機能します。
オプションのMTA-64を搭載することで、DiGiCo、 Soundcraft、Studer、Harman仕様のMADI-TPとも接続できますので、いかなる現場でも必要なフォーマットに自在に変換、ルーティング、スピリットすることが可能です。また、「FlexLink」経由でオプション製品のFlexiverter**を接続することによりシステムを拡張できます。
内蔵ヘッドホン・アンプとテスト・トーン・ジェネレーターを用いることで、機器の診断を簡単に行えます。電源入力を3系統備え、2系統のACまたはDC(バッテリー・パック)によるフル・リダンダント運用も可能です。
* 将来実装されるチャンネル数を含む
**近日発売予定
サンプルレート・コンバーター(オプション)

「SRC-64」サンプルレート・コンバーター・プラグイン・モジュールを追加することにより、非同期のオペレーションが可能になります。これにより、例えばDante ネットワークで組まれるライ ブPA システムから信号を分岐する際に、システム全体への干渉を回避できるだけでなく、中継車等の別のマスター・クロックを有するシステムとのブリッジとしても最適なソリューションとなります。
*Dante<>Danteのサンプルレート・コンバートには、FLX-DANTEが必要です。MVR-mkII単体では対応していません。
自由な組み合わせが可能なMADI
MRV-mkIIには標準でMADIコアキシャル入出力が1系統とSFPモジュール端子が2系統搭載されます。SFPモジュール端子には、MADIオプティカル・マルチモード、MADIオプティカル・シングルモード、MADIコアキシャルを自由に追加できます。MADIオプティカル・マルチモードとMADIオプティカル・シングルモードのSFPモジュールを追加した場合は、MADIオプティカル・マルチモードとMADIオプティカル・シングルモードのコンバージョンにも対応します。
ClockShieldテクノロジー

ClockShield 機能は、受信中のマスター・クロック信号が途切れた場合でも最大1秒間(!)の通常動作を可能するマルチバーター独自の機能です。これによりクロック・システムの障害やグリッチ、ドロップアウトに対して非常に堅牢な動作が可能になります。
クロック入力信号が途切れると、マルチバーターは途切れる前に適切にロックされていた周波数で内蔵クロックを最大1秒間動作させます。その間、オーディオ処理は途切れることなく出力されます。
クロック入力が復旧すると、データとクロックをビット単位で完璧に合わせる再同期処理が行われます。ポップやクリックを避けるため、すべてのオーディオ信号は再同期前にソフトウェア・ミュートされ、再同期後にミュートが解除されます。このプロセスはわずか数ミリ秒であり出力信号への影響は最小限に抑えられているため、多くの場合聴き分けることはできないでしょう。
multiverterにはWebサーバー、Web-over-USB、コマンドライン(telnet/UART)が搭載され、全ての設定をリモート・コントロール可能です。またMADIストリームにコントロール信号(ヘッドアンプ・リモート、MIDI over MADI等)を埋め込んでいる場合も、阻害せずに届けることができます。
全ての設定はプリセットとして保存し、読み込むことができますので、セッションの切り替えを瞬時に行うことが可能です。
Webリモートのデモはこちら
(「Run demo (virtual MVR)」をクリックするとルーテイング・マトリックスが表示されます。)
- ADAT入出力 × 4、SPDIF/AES3オプティカル対応:最大32ch入力/32ch出力
- AES3入出力 DBコネクター2系統:16ch入力/16ch出力
- MADI SFP端子 × 2(オプションでオプティカル・マルチモード、オプティカル・シングルモード、Ferrofish SFP Module Coaxialを追加)
- MADIコアキシャル入出力 × 1:最大64ch入力/64ch出力
- MADI TPもしくはAES50入出力 × 最大2系統*:最大64ch入力/64ch出力
- Dante/AES67入出力 × 2:最大64ch入力/64ch出力
- MIDI入出力 × 1:MADIストリームに送信可能
- 対応サンプルレート:44.1kHz〜192kHz
- ワード・クロック入出力 × 1
- MADI:S/MUX、96kフレーム対応
- ADAT:S/MUX対応
- サンプルレート・コンバーター SRC-64モジュール(オプション)
- 各インターフェイスにつき全てのフォーマットに64 × 64チャンネル・ルーティング、スプリットに対応
- 全ての信号をモニタリング可能なヘッドフォン・アンプ搭載
- ウェブ、Web-over-USB、コマンドライン(telnet/UART)経由で完全リモート・コントロール対応
- FlexLinkポートに接続されたFlexiverterブレイクアウト・ボックス経由で最大192チャンネルまで追加可能**
- 迅速な回線チェックを可能にするテストトーン・ジェネレーター搭載
- MIDI/RS485 over MADI機能による対応機器のリモート・コントロール(RME、DirectOut対応)
- Yamaha AD8HR に対応するRS485端子
- 独立したネットワーク・コントロール・ポート
- プリセットの保存、読み込み:16プリセット
- トリプル・リダンダント電源(内部電源x 2、外部電源 x 1)
- ヘッドアンプ・リモート・コントロール対応 (Behringer、MIDAS)
*動作モードをソフトウェアで設定します。コネクタのピンアウト設定は内部ジャンパーを使用します。
**近日発売予定
FOHがマスター・クロックとして設定されている現場では、中継車などMADIシステムで組まれたシステムで信号を受ける場合にサンプルレート・コンバーターを使用することで、マスター・クロックの変更などをせずにネットワーク経由の信号をMADIで受信することが可能です。 Dante、MADI-TP、AES-67、さらにMTA-64オプションを追加することで、DiGiCo®/Soundcraft®/Studer®MADI-TPにも対応します。
Audinate社が提供するVirtual Sound Cardを利用することで、マルチ・フォーマットのオーディオインターフェイスとしてご利用いただけ、録音、編集、再生が可能になります。
ADAT出力しか搭載されないマイクプリアンプでも、MADIやDanteなどを経由し、長距離のマルチチャンネル伝送を行うことが可能になります。
Appsys ProAudio(アプシス・プロオーディオ)は、2007 年にスイス・チューリッヒで創立したプロオーディオ機器メーカーで、今日の音のプロフェッショナルの現場に必要とされるツールをワールドワイドに展開しています。多様なフォーマット・コンバージョンを実用的且つ高性能に実現するテクノロジーを採用し、細部までこだわり抜いた設計がなされた製品群は、ブロードキャストや制作現場で定評を得ています。Appsys ProAudio製品は全てスイスでデザイン設計され、ドイツで製造されており、徹底した品質管理とスピードのある生産体制が整えられています。
同梱物
技術仕様
チャンネル数
- @ 32/44.1/48kHz:各インターフェイスにつき最大64チャンネル
- @ 64/88.2/96kHz:各インターフェイスにつき最大32チャンネル
- @128/176.4/192kHz:各インターフェイスにつき最大16チャンネル
- 各インターフェイスの全チャンネルを同時にコンバージョン可能
サンプルレート
- 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz +/-100ppm
- バリスピード非対応
レイテンシー
- 受信、コンバート、送信にかかるレイテンシー(サンプル)は以下の通り
- 32/44.1/48kHz:n = 1
- 64/88.2/96kHz:n = 2
- 128/176.4/192kHz:n = 4
- Dante Contorollerで設定された値 =d
|
ADAT |
MADI |
AES50 |
Dante |
FlexLink |
ADAT/AES3 |
4*n |
4*n |
5*n |
4*n+d |
4*n |
MADI |
3*n |
3*n |
4*n |
3*n+d |
3*n |
AES50 |
4*n |
4*n |
5*n+d |
4*n+d |
4*n |
Dante |
4*n+d |
4*n+d |
5*n+d |
- |
4*n+d |
FlexLink |
3*n |
3*n |
4*n |
3*n+d |
3*n |
AES3端子
- 8入力、8出力(DB25コネクター × 2系統)
- ピンアウトはコネクタごとに内部で「Tascam」または「Yamaha」にジャンパーで設定可能
- 入力と出力は完全にトランスフォーマーで絶縁されています
ADAT端子
- 4入力、4出力
- チャンネル数@44.1/48kHz:32ch
- チャンネル数@88.2/96kHz:16ch
- 各端子は2チャンネル@44.1/48kHzのSPDIFもしくはAES3として利用可能
- PC端子:USB 2.0 (FTDI 2232)
リモート・コントロール、ファームウェア・アップデート用(オーディオ・インターフェイスとしては機能しません)
RS485端子
- D-Sub 9ピン・オス
- Yamaha AD8HR対応
- ピン配列:2=RX-, 3=TX-, 4=TX+, 5=GND, 6=RX+
FlexLink端子
- HDMIコネクター(HDMI機器には対応しません)
- チャンネル数@48kHz:192ch
- チャンネル数@96kHz:96ch
- チャンネル数@1192kHz:48ch
MADIオプティカル端子
- LCコネクター、50/125 µmもしくは62.5/125 マルチモード・ファイバー、1310nm、最大2000m
- チャンネル数44.1/48kHz:64ch
- チャンネル数@88.2/96kHz:@32ch
- チャンネル数@176.4/192kHz:16ch
- MIDI-over-MADI
- RS485
- 不可視ユーザービット・フォワーディング対応
MADI BNC端子
- スタンダードAES10コアキシャル端子(最大100m、75 Ω、コアキシャル・ケーブル)
- チャンネル数@44.1/48kHz:64ch
- チャンネル数@88.2/96kHz:32ch
- チャンネル数@176.4/192kHz:16ch
- 56/57/64チャンネルサポート、すべてのAES3ビット(U、C、V)が保持されます
MADI TP端子
- AES-X 213互換
- チャンネル数@44.1kHz:64ch
- チャンネル数@48kHz:56ch
- チャンネル数@88.2:32ch
- チャンネル数@96kHz:28ch
- チャンネル数@176.4kHz:16ch
- チャンネル数@192kHz:14ch
- 56/57/64チャンネルサポート、すべてのAES3ビット(U、C、V)が保持されます
- ピン配列:MADI-TP=4/5、7/8 MIDI-over-MADI、RS485-over-MADI
- 不可視ユーザービット・フォワーディング対応
- AES50端子としても利用可能。
- MTA-64アダプター使用でDiGiCo®/Soundcraft®/Studer®MADI-TPに対応
AES50端子
- AES50 3.1互換
- チャンネル数@44.1/48kHz:48ch
- チャンネル数@88.2/96kHz:24ch
- ピン配列:Data = 1/2/3/6、Sync = 4/5/7/8
- 2つ目のMADI-TPとしても利用可能
ワード・クロック端子
- 出力:5.0Vpp、2つの並列75Ω終端を駆動可能
- 入力:0.5Vpp〜5.0Vpp
Dante/AES67端子
- Gigabit Ethernet × 2
- Dante ControllerでSwitchedもしくは/およびRedundantとして設定可能
- Deviceプレフィックス:MVR64
- チャンネル数@32/44.1/48kHz:64ch
- チャンネル数@64/88.2/96kHz:32ch
- チャンネル数@128/176.4/192kHz:16ch
MIDI端子
ヘッドフォン
- 2x125 mW into 32O hm (@0.01% THD+N)
- 帯域幅:22Hz〜22kHz
ESDプロテクション
- 全端子:+/- 15kV (Human Body Model)
消費電源
- 平均8W、最大30W
- AC入力:AC85〜264V、50〜60Hz、0.75A
- DC入力:DC9-18V (最大許容30V)、2.5Aピーク
一般
- 寸法(WxHxD):482x45x230mm (BxHxD)
- 重量:2.25 kg
- 動作温度:0〜+70°C、結露無き事
- 保存温度:-40〜+85°C、結露無き事
※仕様は予告なく変更になる場合がございます。
オプション
MADI SFPモジュール コアキシャル
SFP Module Coaxial
アクセサリー