A:LNI-2 DCはお手持ちのACアダプターのDC出力を接続して利用する製品です。電源アダプターからデバイスへ供給されるDC出力を、クリーンで安定した12V DC出力として提供する「超低ノイズのDC電源フィルター兼スタビライザー」です。
DC入出力間のガルバニック絶縁、RME独自のµFilter(マイクロ・フィルター)技術、HF(高周波数)/RF(無線周波数)フィルタリングなどの高度な機能を備え、質の悪い商用電源やノイズの多い電源環境であっても、電源由来のノイズやリーク電流を除去します。
A:LNI-2 DCの製品名は、製品の特徴を表しています。LNI = Low Noise Isolating(低ノイズ絶縁)を実現する、2 = 12 V、2 A (< 24 W)のデバイスを接続可能な、DC = アクティブDCフィルターです。
A:LNI-2 DCは、不安定またはノイズの多い電源環境において特に効果を発揮し、高精度なオーディオパフォーマンスが求められるハイファイオーディオセットアップ、試験および研究室環境、産業用途などで優れた性能を発揮します。
A:LNI-2 DC自体は電源アダプターではなく、RME独自のµFilter(マイクロ・フィルター)技術、DC入出力間のガルバニック絶縁を搭載した「超低ノイズのDC電源フィルター兼スタビライザー」製品です。
A:LNI-2 DCは、RME独自のµFilter(マイクロ・フィルター)技術とガルバニック絶縁という2つの技術を基盤にして、高い安定性とノイズ抑制を実現します。
ACアダプターからのDC出力は、LNI-2 DCの内部でガルバニック絶縁を経てクリーンに整流され、さらにL/Cフィルター、過電流リミッター、熱過負荷保護、超低ノイズ・リニア・レギュレーター(μFilter)などを通り、最終的にバッテリーのようなクリーンなDC電源を供給します。
以下のグラフは、LNI-2 DCのDC出力を20 Hzから100 kHzまで周波数分析したものであり、通常のオシロスコープでは表示できないわずか数μVでも解析可能な測定器を使用した測定結果です。極めて低いノイズレベル*であることを示しています。
*技術仕様に記載の「100 kHz 帯域幅:< 3 μV (unweighted)」に該当
A:ガルバニック絶縁は、入出力間(2つの回路)の電気的な接続を遮断します。これにより、機器間でのグランドループやリーク電流を抑えることができます。
まず、一般的なスイッチング電源のメリットは、以下のものがあります。
このメリットの一方で、通常微弱な「リーク電流」が発生し、これは電源ユニットや機器の寿命を短くすることや電源ノイズの発生、エネルギーのロス、誤作動やグランドループが発生しやすくなるなどの原因となります。リーク電流をいかに小さく抑えるかがスイッチング電源の性能に繋がります。
LNI-2 DCは、ガルバニック絶縁を搭載するため、入出力間の結合容量を限りなく小さくすること(35pF)で、リーク電流を大きく減少させます。(結合容量が大きくなる = リーク電流が増大)
A:RMEが独自に開発したμFilter(マイクロ・フィルター)は、極めて低いノイズ出力(わずか数μV)、ソフトスタート、熱過負荷及び短絡保護、更にセンサー・テクノロジーを備えた超低ノイズのリニア・レギュレーターで構成され、2 µV未満のノイズレベルで非常にクリーンな12 V出力を提供します。
また、一般的に負荷が増加(電流Aが大きくなる)した場合、構成されるケーブルなどの抵抗によって、出力電圧が下がる傾向にありますが、LNI-2 DCはμFilterの2線式センサー技術を用いて監視し、負荷に関係なく常に安定した出力電圧を供給します。
A:いいえ。DC入力端子がセンターマイナスのエフェクターなどの機器にはご使用いただけません。LNI-2 DCの入力端子、および付属するDCプラグ付DCセンサー接続ケーブルは「センタープラス」です。
A:LNI-2 DCのDC入力仕様に適した電源アダプターであれば接続可能です。接続可能なAC電源アダプターは、以下の通りです。
現行販売製品:
販売・取扱終了製品:
【注意】ADI-2/4 Pro SEは、低インピーダンスのバランス接続イヤホン/ヘッドフォン使用時に、最大消費電力が24W以上になる場合があるため、LNI-2 DCの使用は推奨いたしません。