Musikmesse 2016 MADIface Pro - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]

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RMEの歴史、技術背景、そして将来像を、創業メンバーであり開発者の1人でもあるマティアス・カーステンズが語る。

MADIface Pro

デスクトップ・インターフェイスの完成形 – 使いやすさと驚くほどの拡張性がひとつに

2015年に発表されたBabyface Proは、そのデザイン性と使いやすさ、機能性、さらにXLRマイク入力からヘッドフォン出力に至るまで一貫した高品位なサウンド、これらすべてをひとつの優れたユニットとして完結させた製品として、デスクトップのプロ・オーディオ市場を大きく賑わしました。
そして、2016年の今日、RMEはそのBabyface Proの8チャンネルADAT I/Oの代わりに64チャンネルMADI I/Oを搭載し、デザイン性、使いやすさ、機能、傑出したサウンド、さらに驚くほどの拡張性を備えた「MADIface Pro」を誕生させました。
MADIは64チャンネルを、たった一本のファイバー・ケーブルでデジタル転送することができる規格であり、これにより、MADIface Proと様々なMADI機器をシンプルに組み合わせることができます。

MADIface ProにMADIで接続できるデバイスは市場に様々ありますが、例えばRMEの場合、ADATコンバーター、AESコンバーター、8/16/32チャンネル・アナログ・コンバーター、デジタル・フォーマット変換を備えた8チャンネル・マイク/ライン・プリアンプ、PCI / PCIeカードといったデバイスがあり、どのような現場にも柔軟に対応できる、広いMADI製品ラインアップを誇っています。これらのMADIデバイスをシリアル・ループで接続することで複数のデバイスを同時に使用することができ、現場状況に合わせたセットアップが簡単に構築できます。

基本性能

MADIface Proは、MADI I/O以外にはBabyface Proと同じ2系統のアナログ・マイク/ラインXLR入力、2系統のXLRライン出力、2系統のライン/楽器用のユニバーサルTS入力、ヘッドフォン用の低インピーダンス / 高インピーダンスの2系統のステレオTRS出力を搭載し、デスク上でも外出先でもプロジェクトに必要なすべての機能を提供します。RME品質の3バンド・パラメトリックEQ、リバーブ/エコー、そして無制限のミキシング / ルーティング機能を備えるTotalMix FXを搭載し、DAWとの完全な互換性を提供するMIDI I/Oを装備。さらにMADI I/Oを使用しない場合は、ユニットはUSBバス・パワーで動作し、外部の電源アダプターを必要としません。

また、1dBステップの76dBゲイン・レンジや高音質なヘッドフォン出力等を搭載したBabyface Proはリリース直後に数々のアワードを受賞しましたが、MADIface Proはこれらすべての機能を同様に備えています。

MADI I/O

標準SC端子のオプティカルMADI I/Oは、48kHzまでは64チャンネル、96kHzまでは32チャンネル、192kHzまでは16チャンネルの入力と出力を提供します。MADI I/OはTotalMix FXで完全に制御でき、基本のアナログI/Oも同時使用が可能です。これにより68チャンネル入力と68チャンネル出力をUSB 2経由でPCへと伝送します。

なお、MADI I/Oを使用する際は、MADIface Proに電源アダプターを接続する必要があります。(電源アダプターはMADIface Proに付属します。)MADI I/Oを使わない場合は、USB のバス・パワーで動作させることができるように、電源投入時のMADIトランシーバーの起動を遅らせ、必要のない時は一時的に手動でMADI I/Oを無効にできるオプションがあります。

スタンドアローン・モード

コンピューターに接続されていない時は、MADIface Proはスタンドアローン・モードに切り替わり、Babyface Proと同様に、専用ボタン、様々な情報を伝える4つのレベル・メーター、現在の設定を独立して保存するメモリー等、非常に使いやすいコントロール・サーフェイスを提供します。これに加えてスタンドアローン・モードにはMADIモニター機能が追加されています。

スタンドアローン時は、MADIチャンネル1〜64は入力から出力まで一切の変更が加えられること無く伝送されますが、もちろん通常使用時と同じく、非常に高いジッター抑制能力を持つ内部クロック「 SteadyClock III」により信号がリフレッシュされます。また、オプションで、1/2チャンネルを入力チャンネル1/2、3/4、MADI 1/2と入れ替えることも可能で、さらにユーザーがこれらのミックスダウンを調整することもできます。アナログ出力では、入力されるすべてのMADIチャンネル・ペア(偶数ペアを含む)を試聴できます。

RMEの強み

MADIface Proは、RME独自の技術により非常に低い32サンプルのバッファー・サイズ(使用するコンピューターにより数値は変化します)で68chの入力と68chの再生チャンネルの同時転送を、USB 3を採用するまでもなく、充分なバンド幅と性能を備えるUSB 2で実現しています。さらに、MADIface ProはCC(クラス・コンプライアント)モードでiPadに接続することにより、24チャンネルI/O(アナログ x 4、MADI x 20)を使用できます。この優れたソリューションは、App Storeで入手可能なオプションのiOS用RME TotalMix FX iPad Appを使用することにより、簡単に設定 / コントロールできます。

MADIface Pro使用例

小型でスマートなMADIface Proをデスクに置くだけで、非常に多くのチャンネル数を扱うことができます。そして、使用例や機材の組み合わせは無限に広がります。シンプルな例では、MADIface Proをデスクに置き、ローカルのロケーションでキーボード、ギター、ボーカル録音を行い、マイク入力をトークバックに使用し、ゼロ・レイテンシーで各信号をモニタリンクできます。さらに最長2000mまで伝送可能なMADIオプティカル・ケーブルを使用し、デスク上のMADIface Proとレコーディング・ルームにあるOctaMic XTCのMADI I/Oに接続。OctaMic XTCは8系統のマイク / ライン信号と8系統のADAT入力信号、8系統のAES入力信号、合計24チャンネルを同時にMADIface Proに送信できます。同時にOctaMic XTCはMADIface Proから送られる4チャンネルのアナログ出力(ヘッドフォンまたはライン)、16チャンネルのADAT、8チャンネルのAESを受信できますので、CUEボックスを別途用意する必要もありません。もちろん、OctaMic XTCのマイクプリのゲインはMADIface Proの内蔵ハードウェア・ミキサーであるTotalMix FXからリモート・コントロールでき、すべてのI/Oレベルはデスクの手元でコントロール / 監視できます。

最後に…

RMEはMADIに関する接続や様々な用途に対し、独自のオール・イン・ワン・ソリューションを高いコストパフォーマンスで提供します。ポータブルで必要最低限のアナログI/Oを備えるMADIface Proは、ローカルや外出先での録音、スタジオ、イベント・ロケーション、放送、設備等様々な場面で中心的な役割を担う理想的な礎となります。

MADIの世界を手のひらに。