HDSPe AoX-M
AVB/Milan & MADI(オプション)対応 PCI Express オーディオ・インターフェイス
2025年発売予定
HDSPe AoX-Mは、2つのネットワーク端子、ヘッドフォン出力、AES3およびMIDI入出力(ブレークアウト・ケーブル経由)を搭載し、AVB技術に基づいたプロフェッショナル・オーディオ・ネットワーク規格「Milan」に対応する、PCIe x4対応PCI Expressオーディオ・インターフェイス・カードです。
オプション拡張ボードの「AoX-MADI-EXT-BNC」および「AoX-MADI-EXT-SFP」を追加することで、最大4系統のMADI入出力およびワードクロックを拡張可能で、複数のMADIデバイスとの高精度な同期や大規模なオーディオ・ルーティングを実現します。
HDSPe AoX-Mは、デスクトップPCのPCIeスロットに直接取り付けるほか、Thunderbolt™対応の外部エンクロージャーに組み込むことで、モバイル環境での使用にも最適です。理論上最大512チャンネルのオーディオ信号の送受信が可能で、DAWやオーディオ・プロセッサーと連携することで、ハイエンドなオーディオ再生、編集、マルチチャンネルのルーティングを提供します。
音楽制作、放送システム、システム設計、研究開発などのプロフェッショナルな環境での使用に最適化されており、リアルタイムでの低レイテンシーかつ高解像度なオーディオ処理が可能です。また、大規模なライブ配信システムやスタジオ環境においても中心的な役割を果たし、高精度なサウンド・プロセッシングとルーティングを提供します。
ギガビット・イーサーネット(802.3準拠)× 2 |
AES/EBU入出力 × 1
|
ヘッドフォン出力 × 1 |
MIDI入出力 × 1 |
HDSPe AoX-Mは、1つのPCIe x 4スロットを使用して、2系統のRJ45端子から理論上最大256チャンネルのネットワーク・オーディオ信号を送受信できます。
オプションのMADI拡張ボード「AoX-MADI-EXT-BNC」「AoX-MADI-EXT-SFP」を使用し、MADIコアキシャル入出力 × 2系統、MADIオプティカル入出力 × 2系統、ワードクロックを追加することができます。
その結果、macOSとWindowsいずれの環境でも、1つのオーディオ・インターフェイスでネットワーク・オーディオ・チャンネルと同時に最大4系統のMADI入出力を扱えるようになります。
HDSPe AoX-Mには、1/4インチのステレオヘッドフォン端子が搭載されています。膨大なチャンネル数を扱える他の端子と比べるとスペースを取りますが、これには重要な理由があります。このヘッドフォン端子を使うことで、コンピュータやネットワーク、またはオプションのMADI入力からHDSPe AoX-Mに流れ込むすべてのオーディオ信号をモニタリングできるからです。
また、入出力を追加したい場合には、ブレイクアウト・ケーブルを使ってステレオAES3デジタル入出力を利用できます。さらに、同じケーブルでMIDI入出力も使用可能です。これにより、様々な用途に対応できる本格的なプロフェッショナル・オーディオ・インターフェイスとして活躍します。
AVB(Audio Video Bridging)はFireWireやLAN(IEEE802)などの規格を開発したIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)によって制定された規格で、イーサネットのネットワーク内で、オーディオ、ビデオの伝送を行うために開発されたネットワーキング技術です。しかし、AVBはオーディオ、ビデオに限らず幅広い用途で利用が可能なため、使用用途に応じたフォーマットなどの互換性が問題となることがありました。
MilanはAVBの規格のひとつで、厳格なフォーマットの統一をすることで互換性の問題を解決します。よってMilan対応機器同士の完全な互換性を保証し、信頼性の高い相互運用を提供します。
これにより、Milanに準拠した機器であれば異なるメーカーの機器でもスムーズな通信と操作が保証され、システム全体の統合が容易になります。
膨大なチャンネル数でも、2つのステップで簡単にミキシングとルーティングを管理できます。
ドライバー・ダイアログまたはウェブ・インターフェイスを使い、ネットワーク・チャンネルとオプションのMADIチャンネルの数を調整します。TotalMixエンジンに入力するチャンネルを最大256チャンネルまで選択可能です。残りのチャンネルは最大256チャンネルまで、TotalMixエンジンを経由せず何も変更されずにDAWへ出力されます。そのため、理論上最大512チャンネルまでをDAWで使用することが可能です。
HDSPe AoX-MでTotalMixを使用する場合、エフェクト機能以外の基本的な機能が使用可能です。プリセットの保存やレイアウト変更、ループバック設定、複数のチャンネルをまとめるなど、便利な機能をお使いいただけます。
デジタル・オーディオでは、オーディオ・ビットとリファレンスとなる時間軸の間に相関関係を要するため、クロック周波数は重要な要素です。しかしながら、クロック周波数は常に安定しているとは限りません。 HDSPe AoX-Mは、SteadyClock FS回路を搭載し、ジッター値をフェムト秒(1000兆分の1秒)単位の精度で抑制させることができます。よって全てのクロック・モードにおいて高品質なアナログ・コンバージョンを提供します。 RME製品のデジタル・コンバージョンは、一切のデータ損失や音質劣化なく行われ、またSteadyClock FSは音像が劣化しないことを保証します。より深い奥行きと、クリアな音像により、録音とミックス作業を正しく精密に行うことができます。
RMEの非常に強力なデジタル・オーディオ用メーター/アナライザー/測定ツールDIGICheckを利用頂けます。これによりHDSPe AoX-Mは、精密なオーディオ測定器としても利用可能です。
DIGICheckはハードウェア上で動作するPeak/RMSメーター、位相スコープ、サラウンド・メーター、さらにはソフトウェアの仕様に依存せずに再生音を解析できるアナライザーといった機能が含まれています。
* Mac環境ではDIGICheckの機能に一部制限があります。
ARC USBをHDSPe AOX-M搭載のMc/PCに接続することで、DSPで動作するTotalMix FXをダイレクトにコントロールが可能になります。
これによって、予め設定されたルーティングなどのプリセットの切り替え、ボリューム・コントロール、トークバックなどを瞬時に行うことができます。スタジオ、設備などで必須の拡張デバイスです。
RME製品の保証期間を通常の1年保証から3年保証へ変更させて頂き、末長くご使用頂けるようご提供させて頂きます。
*3年保証を受けるためには製品登録が必要です。
AoX-MADI-EXT-SFP
AoX-MADI-EXT-BNC
MADI SC-LC Single Mode DX(3m、5m、10m):SC端子 x 2系統 <> LC端子 x 2系統 デュプレックス
MADI SC-LC Multi Mode DX(3m、5m、10m):SC端子 x 2系統 <> LC端子 x 2系統 デュプレックス
MADI LC-LC Single Mode DX(3m、5m、10m):LC端子 x 2系統 <> LC端子 x 2系統 デュプレックス
MADI LC-LC Multi Mode DX(3m、5m、10m):LC端子 x 2系統 <> LC端子 x 2系統 デュプレックス
MADI SC-SC Single Mode DX(3m、5m、10m):SC端子 x 2系統 <> SC端子 x 2系統 デュプレックス