DriverKitドライバーインストールガイド - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]

Information

関連情報

Hammerfall
Digi 96/8

DriverKit Driver for macOS
Install Guide & Download

DriverKitドライバー・インストールガイド&ダウンロード(macOS用)

DriverKitとは

DriverKitは、ユーザーが各自のMacにインストールするデバイスドライバを開発者が作成できるようにするフレームワークです。DriverKitで作成したドライバーは、システムに関わるカーネル拡張機能ではなく、ユーザー領域で実行されるので、システム領域のセキュリティポリシーを「低セキュリティ」に変更する必要がなくなります。

カーネル拡張機能(従来のRMEドライバー)との違い

かねてより使用されているRMEドライバーは、カーネル拡張機能を使用しています。(USB v3.xx、TB x1.xx、HDSPe v4.xx) 今後Appleシリコンが搭載された新しいOSでは、カーネル拡張機能はセキュリティを低下させるレガシー機能として、いずれ使用できなくなります。

レガシー機能を使用するために、Appleシリコン搭載Macではシステムのセキュリティ・ポリシーを「低セキュリティ」にする必要がありました。今後「低セキュリティ」ではなく、高度に安全な「完全なセキュリティ」の状態で運用できるドライバーが必要です。

対象

  ・macOS11(Big Sur)以降の環境(Intel / Appleシリコンの両環境)
  ・Appleシリコン(M1/M2以降)を搭載するMac環境

※対応の詳細については各ドライバーファイルに含まれるテキストをご確認ください。

以下の環境はDriverKitドライバーの非対象です。

  ・Mac OS X 10.15.7以前の旧環境
  ・Windows環境

⚠︎インストール手順に進む前に、ファームウェアが最新の状態か必ずご確認ください

DriverKitドライバー対応のファームウェアへ更新する

一部RMEデバイスでは、DriverKitドライバーに対応するファームウェアを使用する必要があります。また、HDSPeシリーズでは、DriverKitドライバーで使用するためにファームウェアをDriverKit対応設定とカーネル対応設定で切り替える必要があります。

USB接続デバイス

Fireface UFX+* / UFX III / UFX II / UFX* / UCX* / UCX II / UC* / 802* / 802 FS / Babyface* / Babyface Pro / Babyface Pro FS / MADIface USB / MADIface XT / Digiface USB / Digiface Dante / Digiface AVB / Digiface AES

*「USB DriverKitドライバー対応のファームウェアへの更新」を必ずご確認ください。

Thunderbolt接続デバイス

Fireface UFX+

HDSPeシリーズ・デバイス

HDSPe AES / HDSPe AIO / HDSPe AIO Pro / HDSPe MADI / HDSPe MADI FX / HDSPe RayDat / MADIface / MADIface XT / Multiface / RPM

※「HDSPeシリーズ DriverKitドライバーのインストールとファームウェア」を必ずご確認ください。

USB DriverKitドライバー対応のファームウェア

Fireface UFX / UCX / UC / 802 および Babyfaceでは、DriverKit ドライバーの使用を有効にするために、本体ファームウェアをバージョン UFX+: 54、UFX: 361、UCX: 49、UC: 127、802 : 17 (111)、Babyface: 226以上に更新する必要があります。

DriverKitドライバーを使用する前に、まず、カーネル拡張機能を使用したドライバー(v3.xx / v2.xx)がインストールされたMac環境、もしくはWindows環境でファームウェアの更新を行なってください。

※新しいファームウェアに更新しても、カーネル拡張機能を使用したドライバー環境でご使用いただけます。

上記以外のRME USB接続オーディオ・インターフェイス製品はそのままDriverKitドライバーでご使用いただけます。

※常に最新のファームウェアにしていただくことを推奨いたします。

HDSPeシリーズ DriverKitドライバー対応のファームウェア

DriverKitドライバーは、HDSPeシリーズに新しいDriverKit対応ファームウェアが搭載されている場合にのみインターフェイスを認識します。そのため、まずカーネル拡張機能ドライバーがインストールされた環境でファームウェアをアップデートしてください。

本体ファームウェアのアップデートは、Windows環境またはカーネル拡張機能を使用したドライバーがインストールされた旧macOS、macOS12/13 でも実行できます。最新のフラッシュ・アップデート・ツールで、「DriverKit compatible」のオプションにチェックを入れ、「Update」を行います。

フラッシュ・アップデート・ツール

※DriverKitドライバーを既にインストールしたmacOS12/13環境では、レガシー・ファームウェアのデバイスを認識できないため、DriverKit対応ファームウェアへアップデートすることはできません。必ず、カーネル拡張機能ドライバーがインストールされた環境でファームウェアをアップデートしてください。

※HDSPe AIO Proは当初より唯一DriverKitドライバーに対応するオーディオ・インターフェイスのため、DriverKit対応ファームウェアへアップデートを行わない場合でもDriverKitドライバーで認識されます。

再度カーネル拡張機能ドライバーで認識させるためには、ファームウェアを「DriverKit compatible」のチェックを外し「Allow Downgrade」へチェックを入れて「レガシー(Legacy)」バージョンに戻す必要があります。

フラッシュ・アップデート・ツール2

ファームウェア更新時に「DriverKit compatible」にチェックを入れずにアップデートします。これによって、レガシーのまま(カーネル拡張機能ドライバー対応のまま)、ファームウェアが更新されます。

DriverKitドライバーのダウンロード

ドライバーをインストールする前に、DriverKitドライバー対応のファームウェアへ更新するを必ずお読みください。

tl_files/images/ドライバー・アイコン.png

macOS 11以降用USB DriverKitドライバー

 

ダウンロード

リビジョン:4.16 / 更新日:10/16/2024
対応OS:OS 11〜  / IntelおよびM1以降搭載 Macに対応

対象機種:Fireface UFX+/UFX III/UFX II/UFX/802/802 FS、Fireface UCX/UCX II/UC、
Babyface/Pro/Pro FS、MADIface USB/XT/XT II/Pro、Digiface USB/Dante/AVB/AES

ご注意Fireface UFX/UCX/UC/802およびBabyfaceでは、DriverKitドライバーの使用を有効にするために、
本体ファームウェアを更新する必要があります。詳細はインストールガイドをご確認ください

tl_files/images/ドライバー・アイコン.png

macOS 12以降用HDSPeシリーズ DriverKitドライバー

 

ダウンロード

リビジョン:1.13 / 更新日:10/17/2024
対応OS:macOS 12以降

対象機種:HDSPe シリーズ、HDSPe MADI FXおよびMADIface XT(E-PCIe経由で使用する場合)

ご注意HDSPeシリーズでは、DriverKitドライバーの使用を有効にするために、
本体ファームウェアを更新する必要があります。詳細はインストールガイドをご確認ください

 

DriverKitドライバーのインストール

最新のmacOS 15 Sequoiaでは、Appleおよびサードパーティ製のMac用機能拡張に関して新しいオプションが追加されました。

DriverKitドライバーのインストール時に、「ドライバ機能拡張」を使用しようとする旨のメッセージが表示されます。 この機能を有効にすることで、ドライバ機能拡張がバックグラウンドで実行され、Macに接続されたハードウェアを使用することができるようになります。

 

①「システム設定を開く」をクリックします。

システム拡張

②表示されるウィンドウで、Fireface USB Settingsのトグルスイッチをクリックすると、システム機能拡張の変更についての許可が求められますので、実行許可を行います。

システム拡張2

③Fireface USB Settingsがドライバ機能拡張で使用可能となり、RMEオーディオインターフェイス製品が使用可能になります。

 

①お使いのデバイスのファームウェアが最新であることをご確認ください。

②ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックして展開します。

③pkg (パッケージ) ファイルをダブルクリックすると、インストールが自動的に行われます。

 

インストーラがFinderの制御やフォルダへのアクセスを求めるメッセージや表示される場合は[OK]を選択

④インストーラがFinderの制御やフォルダへのアクセスを求めるメッセージや表示される場合があります。この場合、[OK] をクリックしてアクセスを許可します。なお、既にこれらが許可されている場合は表示されません。




「機能拡張がブロックされました」と表示された場合は[システム設定を開く]を選択

⑤「機能拡張がブロックされました」と表示された場合、 [OK] をクリックせずに、 [システム設定を開く] をクリックすると、「プライバシーとセキュリティ」が開かれます。「セキュリティ」の欄にブロックされた旨が表示されますので、[許可]ボタンをクリックします。

 

「セキュリティ画面設定で許可を選択」

 

⑥最後にインストーラーの画面に戻り[再起動]ボタンをクリックしてMacを再起動します。

※v3.2xなど、以前にインストールされたカーネル拡張ドライバーをアンインストールする必要はありません。自動的に上書きされます。その後、RME製品の使用に関しては、M1/M2チップ搭載のMacのセキュリティ・ポリシーを通常に戻すことができます。

RMEドライバーのv3.2xに戻すには、[アプリケーション]フォルダにあるFireface USB Settingsアプリをゴミ箱に捨てて空にします。

この操作にはFinderのみを使用してください。

DriverKitドライバー(v4.0x)では、このSettingsダイアログは完全なパッケージになるため、削除すると、それに属するすべてのドライバーファイルも自動的に削除されます。 削除の際、拡張機能を削除する許可を求められますので[Yes]を選択してください。 完了したら、v3.2x のドライバーを再インストールします。

上記の方法が予期せず機能しない場合に備えて、RMEは、インストール中にDriverKit拡張機能を確実に削除するバージョン3.27ドライバーも提供しております。

ダウンロード:https://www.rme-audio.de/downloads/driver_usbDKremove_mac_327.zip