MADIface XT II
196入力 / 198出力 MADI × 3系統搭載 192 kHz対応 USB3.0オーディオ・インターフェイス
2024年9月25日販売開始予定
MADIface XT IIの前身であるMADIface XTは、2013年に発売された世界初のUSB 3.0オーディオ・インターフェイスであり、コンパクトな筐体にMADI入出力を3系統備える、数百のオーディオ・チャンネルにアクセス可能な世界最小のポータブル・オーディオ・インターフェイスとして高く評価されました。
その後継機種である「MADIface XT II」は、コンパクトな筐体と豊富なチャンネル数はそのままに、デジタルおよびアナログ回路が刷新され、前モデルを凌ぐ性能を実現しました。アナログとデジタル両方の領域で大幅な性能向上を遂げ、AD/DA変換時のSN比、THDの数値が向上するなど、さらに高い精度と安定したパフォーマンスを実現します。
MADI × 3系統、196入力 / 198出力 192 kHz対応、394チャンネルを伝送可能なクラス・コンプライアント対応USB 3.0、ジッター抑制機能SteadyClock FS、柔軟なミックスとパッチベイを実現するDSPデジタル・ミキサーTotalMix FX、出力チャンネルに9バンドのイコライジングが可能なRoom EQ、USBコントローラーARC USB(別売)の直接接続機能など、多彩な機能を搭載します。
MADIface XT IIは、スタジオ・レコーディング、イマーシブ・オーディオ制作、プレイバック・システム、ライブ・サウンド、放送局での録音やモニタリング、ミックスなど、あらゆるシーンで信頼性の高い音質と快適かつ効率的な操作性を実現し、高いパフォーマンスでプロフェッショナルの要求に応えます。
MADIオプティカル入出力 × 2 |
MADIコアキシャル入出力 × 1 |
アナログ(マイク/ ライン)入力(XLR/TRSコンボジャック) × 2 |
アナログXLR出力 × 2 |
ヘッドフォン出力 × 1 |
ワードクロック入出力 × 1 |
AEB/EBU 入出力 × 1(付属ブレークアウト・ケーブル経由) |
MIDI入出力 × 4(付属ブレークアウト・ケーブル経由DIN端子 × 1、MIDI over MADI × 3) |
USB 3.0端子(USB 2.0でも動作) |
ARC USB用USB端子 |
MADIface XT IIは、フロントパネルにXLR/TRSコンボ端子のマイク/ライン入力 x 2系統、6.3mm TRS端子のヘッドフォン出力 x 1系統、リアパネルにはXLR出力 × 2系統を備えています。
アナログ回路は大幅に強化され、SN比やTHD、THD+Nが向上し、入出力におけるインピーダンスや周波数特性も向上しています。
MADIface XT IIでは、XLRライン出力の最大出力レベルが従来の+15 dBuから+24 dBuにまで向上し、すべての出力で基準レベル+24 dBu、+19 dBu、+13 dBu、+4 dBuから選択できるため、接続する機器に合わせてレベルを最適化できます。さらに、ヘッドフォン出力は最大+19 dBu、出力インピーダンスは1Ωとなり、より多くのパワーを供給します。
MADIface XT IIは、リアパネルにMADI入出力 × 3系統(オプティカル × 2、コアキシャル × 1)、ワードクロック入出力 × 1系統、付属のブレイクアウト・ケーブルを経由して接続可能なAES/EBU入出力とMIDI入出力を備え、幅広い接続性を提供します。
また、従来のMADIface XTにあったリモートコントロール用ミニDIN端子が、ARC USB接続用端子に変更され、ARC USB(別売)を直接接続してコントロールが可能です。
MADIface XT IIには最新のデジタル・コンバーターが採用され、より安定した高品質なオーディオ環境を実現しています。
デジタル・オーディオでは、オーディオ・ビットとリファレンスとなる時間軸の間に相関関係を要するため、クロック周波数は重要な要素です。しかしながら、クロック周波数は常に安定しているとは限りません。 MADIface XT IIは、SteadyClock FS回路を搭載し、ジッター値をフェムト秒(1000兆分の1秒)単位の精度で抑制させることができます。よって全てのクロック・モードにおいて高品質なアナログ・コンバージョンを提供します。 RME製品のデジタル・コンバージョンは、一切のデータ損失や音質劣化なく行われ、またSteadyClock FSは音像が劣化しないことを保証します。より深い奥行きと、クリアな音像により、録音とミックス作業を正しく精密に行うことができます。
RME独自開発のハイパフォーマンスUSB 3
RMEはコア・テクノロジーを常に開発および最適化し続けることを哲学としています。
RMEはマルチチャネル・オーディオのリーデイング・カンパニーであり、USB 2.0でプロフェッショナルなパフォーマンスを実現した最初の企業です。信頼性が高く、安定したドライバーの開発と定期的な更新を行い、製品の音質への揺るぎないこだわりを持ちながら、可能な限りの技術を惜しみなく提供し続けます。よってMADIface XT IIは常に時代に応じて更新され、長くお使いいただける製品となります。
また、RME Audioはインターフェイス・コアを独自に開発することで、アップグレード、機能改善、バグ修正をサードパーティーに依存することなく提供できるため、製品を常に最新のOSでご利用頂けます。
MADIface XT IIは、ドライバー・ベースのUSB 2またはUSB 3、スタンドアローン・モード、そしてクラス・コンプライアント・モード(CCモード)の3つの異なるモードで動作します。
CCモードは、Windows、Mac OS、LinuxディストリビューションなどのOSでネイティブにサポートされている規格で、独自のドライバーは必要なく、CCファームウェアを読み込むとデバイスが直接認識されます。
CCモードにTotalMix FX for iPadアプリを使用することで、MADIface XT IIをiPadから全てコントロール可能となり、iPadにプロフェッショナル・レベルのアナログ入出力を追加することができます。
MADIface XT IIは、従来のMADIface XTに搭載されていたPCI Expressポートを廃止し、USB 3.0ポートのみを採用しています。新しいMADIface XT IIのクラス・コンプライアント・モードは大幅にアップデートし、ドライバーなしでも理論上394チャンネルすべてを送受信できるようになりました。さらに、クラス・コンプライアント・モードを柔軟に活用できるようにルーティング・オプションの設定も備えています。
TotalMix FXのミキサー機能はMADIface XT II本体のDSP上で処理されており、すべての入力および再生チャンネルを、同時にすべてのハードウェア出力へ、ミキシング/ルーティングすることができます。つまり、すべてのアウトプットに対して、独立したルーティングを自由に組むことができます。また、コントロール・ルーム・セクションにより、トークバックやディム、スピーカーA/B切り替えといった、プロフェッショナルな作業に必要なモニター環境を提供します。
すべての入力チャンネルと出力チャンネルにはフルスケールのデジタル・コンソールに匹敵する充実した機能が実装されています。
3バンド・パラメトリックEQ、9バンド・パラメトリックEQ(Room EQ)、ロー・カット、コンプレッサー、オートレベル、MS処理、位相反転などの効果をチャンネルごとに設定できます。リバーブ / エコーのエフェクト機能は、ステレオのセンド / リターン・バスによりすべてのチャンネルに提供され、これらエフェクトは192kHzを含むすべてのサンプル・レートでご使用いただけます。
なお、MADIface XT II上に搭載されたDSPには、DSPオーバーロード自動検出機能が搭載されており、より高いサンプル・レートに変換する際には、DSPの処理能力を超えるすべてのエフェクトが自動的に解除され、DSPオーバーロードになるのを防ぎます。これによりモニター・スピーカーを破損することも防ぐことができます。
TotalMix FXのエフェクト機能はレコーディング・チェーンに柔軟性をもたらすだけでなく、CPU負荷の高いソフトウェア・エフェクトの代替としても機能します。また、スタジオ・モニター用と、ボーカル・ブースのヘッドフォン用に別々のエフェクトをかけるなど、レコーディングの現場での需要に的確に応えることができる究極のソフトウェア・ミキサーがTotalMix FXなのです。
RMEのTotalMix FXに搭載されたRoom EQは、出力チャンネルに9バンドのイコライザーを設定できる強力なツールです。これまでも3バンド・パラメトリックEQを搭載していましたが、さらに細かく設定が可能となりました。
Room EQにより、リスニング環境に合わせて細かい音響調整が可能となり、スタジオやホームシアターなどでの音響品質を大幅に向上させます。部屋の音響特性による影響を最小限に抑え、より正確でバランスの取れたサウンドを実現します。
Sound IDやRoom EQ Wizard(REW)などで測定されたパラメーターの読み込みにも対応し、最大で20系統(ステレオ・ペア x 10系統)の出力チャンネルに対して補正することができます。
TotalMix RemoteはTotalMix FX(v1.50以降)と組み合わせて使うことで、RMEオーディオ・インターフェイスのすべてのミックス状態、ルーティング、FX設定、そしてレベルメーターをリアルタイムで表示し、イーサネットや無線LANを用いて離れた場所からコントロールすることができます。
複数箇所からの1つのTotalMix FXをリモートコントロールできるため、各ミュージシャンがそれぞれのモニターミックスレベルやエフェクトの調整を独自に調整したり、施設内での異なるゾーンからのレベル設定なども可能です。
またTotalMix Remoteは、最大3台の異なるRMEオーディオ・インターフェイスを接続したTotalMix FXホストをサポートします。大規模な入出力環境であっても1台のTotalMix Remoteで管理が行なえます。
ARC USBは、バスパワー動作のUSB 1.1 MIDIリモート・コントローラーで、DSPで動作するTotalMix FXをダイレクトにコントロールが可能です。
これによって、予め設定されたルーティングなどのプリセットの切り替え、ボリューム・コントロール、トークバックなどを瞬時に操作可能で、スタジオや設備などでの拡張デバイスとして最適です。
ARC USBは、一般的なUSBオーディオデバイスの標準規格であるUAC 1クラスに準拠し、WindowsおよびMac OS Xと互換性があります。オペレーティング・システムに認識されるとTotalMix FXが自動的にARC USBを検出し、他のリモート・コントロールを妨げることなく通信を行い、追加のソフトウェアをインストールする必要なくドライバーなしで接続することができます。
MADIface XT IIはRemote端子を搭載しているため、ARC USBを直接接続可能で、スタンドアローン・モードを使用する際にも便利にお使いいただけます。
RMEの非常に強力なデジタル・オーディオ用メーター/アナライザー/測定ツールDigiCheck NG(Next Generation)を利用頂けます。これによりMADIface XT IIは、精密なオーディオ測定器としても利用可能です。
DIGICheckは、デジタル・オーディオストリームの計測や解析を目的に開発されたRMEの革新的なソフトウェアで、RMEオーディオ・インターフェイスと組み合わせて使用することで、ピーク、RMS、位相相関メーターや包括的なオーバービューを含む、高精度の24ビットのステレオおよびサラウンドソフトウェア測定ツールを提供します。
DigiCheck NGは、DIGICheckの次世代版として、グラフィックの改善に加えて、すべてのツールは設定で高度にカスタマイズ可能で、レイアウトを自由に配置できます。macOSおよびWindowsに対応します。
* DIGICheckで提供されるGlobal Recordは現時点でDigiCheck NGには付属されていません。
MADI(Multichannel Audio Digital Interface)は、1本のケーブルで最大64チャンネルのマルチチャンネル・オーディオをサンプル単位の精度で長距離伝送できる、非常にシンプルで便利なインターフェイス・テクノロジーです。オープン・スタンダードとして、多くのオーディオ機器メーカーに採用されています。
RMEは、MADIの黎明期より長年に渡って高品位なMADI関連機器を世に送り続けています。
RME製品の保証期間を通常の1年保証から3年保証へ変更させて頂き、末長くご使用頂けるようご提供させて頂きます。
*3年保証を受けるためには製品登録が必要です。
MADIface XT IIは、MADI入出力を3系統(オプティカル × 2、コアキシャル × 1)備えているため、一般的なDolby Atmos(7.1.4ch、5.1.4ch)からNHK 22.2chなど、あらゆるイマーシブ・オーディオフォーマットに柔軟な接続性で対応できます。DAWなどからの信号ソースは、MADIface XT IIからMADIケーブル1本のみでDAコンバーターに接続され、スピーカーへと出力されます。
MADIは多チャンネルの長距離伝送を得意とする規格であり、MADIface XT IIの3系統のMADI出力を活用すれば、複数会場でのイマーシブ・オーディオ再生環境を容易に構築することが可能です。TotalMix Remoteを利用して各会場の音量管理が可能です。さらに、MADIface XT IIには「Mirror MADI1 Output to MADI2/3」オプションがあり、これを有効にすることで、同じ信号ソースを3系統のMADI出力に送信し、一括操作が可能です。
MADIface XT IIは、ハーフラックのコンパクトな筐体でありながら、3系統のMADI入力(1系統最大64チャンネル)をフル活用することで、最大192チャンネル(24 bit / 48 kHz)までの大規模な録音システムをシンプルに構築できます。特に、オーケストラなどの多数のマイクを使用する場面で効果を発揮します。また、2チャンネルのアナログ入力はアンビエンスやトークバックなどに活用可能です。複数のMADI対応マイク・プリアンプをカスケード接続することで、現場でのケーブル数を減らし、トラブルのリスクを軽減しながら、スペースを最小限に抑えた柔軟なシステム管理が可能です。また、MIDI over MADIに対応したRMEのマイク・プリアンプを使用すれば、MADIケーブルを通じてリモート・コントロールも行えます。
MADIは、オプティカル・ケーブルで最大2 km、コアキシャル・ケーブルで最大100 mまで伝送が可能ですので、広い会場でもシンプルな接続での運用が可能です。
MADIface XT IIは、MADI入力/出力をどちらも利用することにより、イマーシブ・オーディオのリアルタイム録音/再生が可能です。
例えば、MADI接続に対応したRMEのマイク・プリアンプ「12Mic」の12チャンネルのマイク入力をMADiface XT IIにMADI接続し、レコーディングを行いながら、MADIface XT IIのMADI出力をDAコンバーターに入力してスピーカーへ出力することで、シンプルかつ高品位なイマーシブ・オーディオのリアルタイム録音/再生システムを構築できます
MADIface XT IIは3系統のMADI入出力を備えており、192 kHzでも1系統最大48チャンネルのリアルタイム録音/再生が可能です。
コンピューターに接続する場合
iOS デバイスに接続する場合
アナログAD、マイクロフォン/ライン 1~2
AD、TRS 下記を除きマイクロフォン/ライン 1~2と同一:
DA、ライン出力 1〜2
DA、ヘッドフォン出力 3〜4 下記を除きDAライン出力と同一:
デジタル
MIDI
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デジタル入力MADI
AES/EBU
ワード・クロック
デジタル出力MADI
AES/EBU
ワード・クロック
一般
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※仕様は予告なく変更になる場合がございます。