AppleよりiOS 6にてマルチ・チャンネルのプレイバックが正式にサポートされたことと、iPad本体の性能向上や8チャンネル以上を取り扱えるアプリの登場などにより、SPDIFやADATを含むFireface UCXの18チャンネルすべての入出力が使用できるようになりました。
Babyfaceがファームウェア・アップデートによりCCモード(クラス・コンプライアント・モード)に対応しました。これにより、Babyfaceのプロフェッショナルなアナログ入出力や、卓越したマイク・プリアンプ、プロフェッショナルなライン出力、Sysex 対応のMIDI 入出力等をiPadで利用できるようになります。
RMEの歴史、技術背景、そして将来像を、創業メンバーであり開発者の1人でもあるマティアス・カーステンズのロング・インタビュー。
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今回RME製品は、シンタックス(ドイツ)とRMEのそれぞれのブースで出展されています。初日の今日はmusikmesse 2013と同時開催されている Prolight + Sound のホール8にあるRMEブースの全景を掲載します。
今回の目玉となるMADIface XT。NAMM Show にて発表された新筐体を採用した先進的なデザインです。いわゆるハーフラックのサイズで394チャンネルの入出力を扱え、オーディオ・インターフェイスの常識をまたしても覆した新製品です。
MADIface XTを背面から見てみました。青いUSB3のポートが特徴的です。限られたスペースを最大限に活用してデザインされていることが判ります。画面左に見えるD-Subポートには、ePCIe用のケーブルが接続されています。
MADIface XTのとなりには、Matrox社製のThunderbolt - ePCIeアダプタが置いてあり、上記のePCIeポートからThunderboltに変換してコンピュータと接続していました。従来のPCIeシャーシよりもさらに小型で持ち運びが便利になりそうです。
日本国内のみで販売されているBabyface漆がアクリルケースに入れられて展示されていました。なんと抽選でプレゼントとして提供されるということで、初日の開場直後だったにもかかわらず、既にたくさんの応募用紙が投函されていました。
ホール5.1にあるSynthax GmbHブースでも、Future in Audio というテーマでRME製品を始めとした数多くの製品が出展されていました。ここでも注目の的は MADIface XT。通路に面した位置に展示され、みなさん代わる代わるに持ち上げたりひっくり返してみたりと、興味津々で見ていらっしゃいました。
USB 2.0で64チャンネルの入出力を扱えるMADIface USB。その小ささを感じてもらうためにマウスと並べて写真を撮ってみました。まさにMADIをポケットに入れて持ち運ぶ感覚です。
OctaMic XTCの近影です。ぱっと見Fireface UFXと見間違うような液晶画面がついていますが、実際にCCモードで接続すると、iPadやMac OS XではMADIも含めて24ch IN / 4ch OUTのオーディオ・インターフェイスとしても動作します。
ブースに置いてあるiPadの一つに興味深い画面が立ち上がっていました。正式名称はまだ判りませんが、NAMMにて発表されたMADI Routerのルーティングを自在にコントロールするためのアプリケーションです。1系統(64ch)ずつまとめてルーティングしたり、4系統(256ch)の個々のチャンネルを好きなところへ自在にルーティングできます。しかもWebアプリなのでWiFiを使ってコンピュータやスマートフォンからでもコントロール可能。特に大規模な現場で重宝しそうです。
iPadアプリだけでなく、従来のTotalMixも新しくなります。デザインが変わってMacのRetinaディスプレイにも対応しただけでなく、プリフェーダーモニタリングを実現するライブ・モードの搭載や、写真のようにMADIで接続されたOctaMic XTCを選択すると該当するMADIチャンネルからOctaMic XTCのゲインコントロールが可能になったりと、実用面でも大きな進化を遂げています。