AVBインフォメーション | ネットワーク・オーディオの優位性 | AVB / Milan規格
ネットワーク・オーディオの比較 | AVBのテクノロジー | AVBの優位性
オーディオ・ネットワークはAVB、Dante等の規格によってそれぞれ違いがあり、その「違い」が各規格の強みだと言えます。これらの違いを紐解いていくために技術的な背景を含めて解説します。
Dante
AES-67
AVB
MILAN
Danteストリームは、「flows(フロー)」と呼ばれ常に4チャンネルが伝送されます。Gigabitネットワークでは、1フローは使用可能な帯域の中で1%未満しか使用しません。フローはデフォルトでは送信元から1つの受信先へ伝送され(ユニキャスト)、場合によって1つの送信元からネットワーク状にある全ての受信先へ伝送させることも出来ます(マルチキャスト)。
AES67対応機器は、8チャンネルまたはそれ以下のストリームを少なくとも1つ送信でき、同時に、8チャンネル以下のストリーム(全てのチャンネル・サイズ)を少なくとも1つ受信できる必要があります。つまり、AES67対応機器は2チャンネルの出力ストリームを送信する場合でも、受信側で1、2、3、4、5、6、7、8チャンネルのストリーム(全て)の接続に対応可能な必要があります。
ストリームはユニキャストまたはマルチキャストの両方で伝送することが出来ます。マルチキャスト・ネットワークにおいてトラフィックを減らすには、ストリームを必要としないデバイスに対してトラフィックを伝送しないようにスイッチを管理することが出来ます(IGMPスヌーピング)。
AVBストリームでは、送信側と受信側のデバイスのチャンネル数に制限はありません。各メーカーによってどのストリーム・サイズをサポートするかを決定します。2つ以上のストリーム・サイズがサポートされる場合、ユーザーはストリームの入力および出力のポート・サイズをデバイス上で設定します。ストリームは設定されたストリーム・サイズと同じサイズのストリーム・ポートにのみ接続されます。例えばデバイスAが4チャンネルのストリーム・ポートに設定され、デバイスBが8チャンネルのストリームのみに対応している場合、これらのデバイス間はリンクされません。
AVBの一部の規格であるMILANは、AES-67として送信と受信側を同様のチャンネル・セットに標準規格として規定することで上記の問題を克服しています。現状では、ほぼ全てのメーカーのAVB製品は、送信、受信ともに8チャンネルのストリームに対応しています。MILAN対応機器はAES67と同様で、1、2、4、6または8チャンネルのストリームを1つ送信する場合も、受信側はそれら全てを受信可能な必要があります。
AVBおよびMILANはAVブリッジと呼ばれる特別なスイッチを使用してユーザーがトラフィック管理をする必要がありません。また、全てのAVBストリームは常にマルチキャストで伝送されますが、ストリームを認識するスイッチによって、これらを管理する必要がありません。
※ AVBのバンド幅の要件を計算する際には、Jeff Koftinoff氏によるabc.statusbar.comのツールを使用すると便利です。リンクの速度、サンプル周波数、ストリーム・サイズから使用可能なチャンネル数を算出できます。
システム・インテグレート、お見積もりや資料請求、社内プレゼン資料の作成など、法人購入に関しますことは、すべてSynthax Japan取り扱い製品の販売を行う株式会社ジェネレックジャパンのお問い合わせ窓口にて承ります。どうぞお気軽にお問い合わせください。
ご購入前のご質問はこちら |
法人購入のご質問はこちら |
イベント情報、サポート情報、技術情報、お得なキャンペーン情報をはじめ、アーティストのインタビューや現場レポートなど、お役立ち情報を満載でお届けします。さらにはメールニュース限定の情報も!ぜひご登録ください。