TotalMix FX リモート・コントローラー
TotalMix RemoteはTotalMix FX(v1.50以降)と組み合わせて使うことで、RMEオーディオ・インターフェイスのすべてのミックス状態、ルーティング、FX設定、そしてレベルメーターをリアルタイムで表示し、イーサネットや無線LANを用いて離れた場所からコントロールすることができます。
またTotalMix Remoteはそれぞれ異なるインターフェイスを接続した最大3台のTotalMix FXとの接続をサポートし、大規模な入出力環境であっても1台のTotalMix Remoteで管理が行なえます。
TotalMix RemoteはTotalMix FX(v1.50以降)でリモート操作がご使用いただけます。
TotalMix FX(v1.50以降)が使用できるRMEインターフェイスすべて*で、TotalMix Remoteがサポートされます。
* ADI-2シリーズ、ADI-2 DAC FSなど一部のインターフェイスは、TotalMix FXに対応しないためご利用頂けません。
* SoftBank AirなどシェアードIPアドレスを使用するルーターはご使用いただけない可能性がございます。詳細は各ルーターメーカー様にご確認ください。
◾️ホスト側(TotalMix FXを起動するインターフェイスと接続されたWindows / Mac)
最新ドライバーをインストールします。ドライバーと同時に最新のTotalMix FXもインストールされます。
◾️リモート側(TotalMix Remoteを起動するiPadまたはWindows / Mac)
TotalMix Remoteをインストールします。
TotalMix Remoteダウンロード・ページ(Win / Mac)
App Store(TotalMix Remote for iPad*)
*TotalMix Remote for iPadはiPhoneには対応しません。またTotalMix FX for iPad(有償)はTotalMix Remote for iPadとは異なるアプリケーションです。ダウンロードの際はご注意ください。
*ホストとなるコンピューターとリモート操作を行うコンピューターまたはiPadが、必ず同一のネットワークに接続していることを確認してください。
1.ホストとなるWindows / MacのTotalMix FXで、[Options]メニューの[Network Remote Settings...]を選択します。
2. [Enable TotalMix Remote Server] にチェックを入れます。
このダイアログにはホストのIPアドレス(例:192.168.0.xや10.0.1.xなど)が表示されます。この後に行うリモートの設定でこのIPアドレスを使用します。
※Windows環境ではファイアウォールの警告が表示されますので、ネットワークのアクセスを許可してください。
1.TotalMix Remoteを起動し、画面の右上に歯車の形をしたアイコンをタップし、設定画面を呼び出します。
2. 画面左上の[Options]をタップ、[Host Connection Settings]を呼び出します。
3. [Host Connection 1]にホストとなるコンピューターのIPアドレス(ホストのTotalMix FXのNetwork Remote Settings画面に表示されたIPアドレス、画面例:10.0.1.33)を入力し、[active]をOnにします。
4. 画面上部の[Done]をタップして設定は完了です。Mixer View画面が表示され、画面右上の表示が数秒で[offline]から[connected]に変更されたらご使用いただけます。
1.TotalMix Remoteを起動し、[Host Connection Settings]または[Open Host Connection Setup...]をクリックします。
2. [Host Connection 1]にホストとなるコンピューターのIPアドレス(ホストのTotalMix FXのNetwork Remote Settings画面に表示されたIPアドレス、画面例:10.0.1.33)を入力し、[active]をOnにします。
※ポートはデフォルトで7009に設定されており、通常は変更しないでください。ポート7009が他のサービスで専有されている場合、警告のメッセージが表示されます。その場合は別のポートを選択してください。(詳細はネットワーク管理者にご確認ください)
※Windows環境ではファイアウォールの警告が表示されますので、ネットワークのアクセスを許可してください。
3.[OK]をクリックして設定は完了です。
リモートとホストが接続されると、すぐさまTotalMix FXの設定(ルーティング、FX設定、チャンネルのモノ/ステレオ設定)がTotalMix Remoteに反映されますが、ホストのGUI表示設定(Settings / EQ / Dynamicなどのパネル表示/非表示、FXパネルの表示/非表示、2 ROW / 3 ROW表示設定、各チャンネルの幅など)に関しては反映されません。
TotalMix Remoteの画面上では、ホストに保存されたクイック・ワークスペース(Windows / MacのTotalMix FXで[w]キーを押すことで表示)が同期され、リモートから読み込むことができます。ホストのMixer Viewのすべての状態をリモートから保存、またはリモートに保存することはできません。リモートのワークスペースは、ホスト上のTotalMix FXの表示設定とは独立してリモートで設定を行った表示設定を持ち、チャンネル幅の標準/スリム、チャンネルレイアウト、ウインドウのサイズと位置といったGUI設定などが保存されます。
ネットワークが過負荷状態であったり、WiFiの受信状態がすぐれない場合、レベル・メーターが止まったり、フェーダーがスムーズに動かないといった現象が発生する可能性があります。
バックグラウンド状態でのTotalMix Remoteは処理を行っていませんが、TotalMix Remoteが選択されるとすぐさまホストと再接続を行ない同期されますので、待ち時間なくお使いいただけます。
iPadは画面右上、Windowsはタイトル・バーに、現在の接続状態が表示されます。
リモートはデフォルトでチャンネル・レイアウトのシンク設定がOnになっています(Settings > Options > Preference > Sync Channel Layouts)。この設定ではレイアウト・プリセットと現在のチャンネル・レイアウト設定をホストからリモートに転送します。このオプションはホストとリモートのチャンネル表示/非表示を簡単に統一することができます(チャンネルの幅など追従しない項目があります。詳しくは「Mixer ViewとGUI」をご確認ください。)。リモート側で個別の設定を使用したい場合は、この設定をOffにして独立したレイアウト・プリセットを使用することができます。