DigiCheck NG - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
Tech Info

テクニカル情報

DIGICheck NG

RMEインターフェイス用 テスト、計測、解析ツール

DigiCheck NGの概要

DIGICheckはデジタル・オーディオ・ストリームの計測、解析を行うために開発されたRME独自のソフトウェアです。RMEオーディオ・インターフェイスと組み合わせることで、ピーク、RMS、位相相関メーターや包括的なオーバービューを含む、高精度の24ビットのステレオおよびサラウンド ソフトウェア測定ツールを提供します。

DigiCheck NGは、DIGICheckの次世代版として、AppleのMetal APIの能力を最大限に活用することから開発され、すべてのウィンドウとグラフィック要素のサイズを自由に変更できるようになりました。グラフィックの改善に加えて、すべてのツールは設定で高度にカスタマイズ可能であり、最大限のコントロールのためにさまざまなレイアウトに配置できます。すべてのRMEオーディオ・インターフェイスで使用でき、macOSおよびWindowsに対応します。

DigiCheck NGのダウンロード・対応製品についてはこちら

DigiCheck NGの機能

Two Channel Level Meter - 2チャンネル・レベルメーター

 

 

2チャンネルの信号レベルを測定します。ピーク値、必要に応じてインターサンプル・ピーク(True Peak)、RMS(DCまたはRLBフィルター適用)を計算します。さらに、ピーク・ホールドや長い積分時間によるRMS用マーカーなど、さまざまな表示が可能です。これらは多数のオプションで設定できます。

  • Show Phase Meter(位相メーターの表示)
  • Phase Meter Int. Time(位相メーターの積算時間)
  • Show RMS Bars(RMSバーの表示)
  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(上限レベル)
  • Switch Level Red(赤バー開始レベル)
  • Switch Level Yellow(黄バー開始レベル)
  • Bottom Level(下限レベル)
  • Release Speed(リリース速度)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Text Level Peak(テキスト表示値)
  • Bar Level RMS(バーの表示値)
  • Peak Hold Time(ピークホールド時間)
  • Infinite Hold Marker(インフィニティ・ホールド・マーカー)
  • Infinite Hold Reset(インフィニティ・ホールド・リセット)
  • FSC Count for OVR(オーバー検出のFSサンプル数)
  • Intersample Peak (TP)(インターサンプルピーク/True Peak)
  • RMS + 3 dB
  • RMS Slow Marker(RMSスローマーカー)
  • RMS RLB Filter(RMS RLBフィルター)
  • K-System
  • Horizontal Meter(水平バー表示)
  • Diff. Indicator Range(差分インジケーター範囲)

Multichannel Level Meter - マルチチャンネル・レベルメーター

 

 

マルチチャンネルの信号レベルを表示します。チャンネル数や配置は自由に設定可能で、読みやすさを向上させるためにメーター間にスペースを挿入することもできます。

  • Input Channel Count(入力チャンネル数)
  • Show Channel Names(チャンネル名の表示)
  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(上限レベル)
  • Switch Level Red(赤バー開始レベル)
  • Switch Level Yellow(黄バー開始レベル)
  • Bottom Level(下限レベル)
  • Release Speed(リリース速度)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Text Level(テキスト表示値)
  • Bar Level(バーの表示値)
  • Peak Hold Time(ピークホールド時間)
  • Infinite Hold Marker(インフィニティ・ホールドマーカー)
  • Infinite Hold Reset(インフィニティ・ホールドリセット)
  • FSC Count for OVR(オーバー検出のFSサンプル数)
  • Intersample Peak (TP)(インターサンプルピーク/True Peak)
  • RMS + 3 dB
  • RMS Slow Marker(RMSスローマーカー)
  • RMS RLB Filter(RMS RLBフィルター)
  • K-System
  • Horizontal Meter(水平バー表示)
  • Show Pair Difference(左右チャンネル差表示)
  • Diff. Indicator Range(差分インジケーター範囲)

Global Level Meter - グローバル・レベルメーター

 

Multichannel Level Meterと同様に多数のチャンネルの信号レベルを表示しますが、チャンネルの数と配置はオーディオ・インターフェースの構成に従います。視認性を高めるためのメーター間のスペース設定も可能です。

  • Show Channel Names(チャンネル名の表示)
  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(上限レベル)
  • Switch Level Red(赤バー開始レベル)
  • Switch Level Yellow(黄バー開始レベル)
  • Bottom Level(下限レベル)
  • Release Speed(リリース速度)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Text Level(テキスト表示値)
  • Bar Level(バーの表示値)
  • Peak Hold Time(ピークホールド時間)
  • Infinite Hold Marker(インフィニティ・ホールドマーカー)
  • Infinite Hold Reset(インフィニティ・ホールドリセット)
  • FSC Count for OVR(オーバー検出のFSサンプル数)
  • Intersample Peak (TP)(インターサンプルピーク/True Peak)
  • RMS + 3 dB
  • RMS Slow Marker(RMSスローマーカー)
  • RMS RLB Filter(RMS RLBフィルター)
  • K-System
  • Horizontal Meter(水平バー表示)
  • Show Pair Difference(左右チャンネル差表示)
  • Diff. Indicator Range(差分インジケーター範囲)

Program Meters - プログラム・メーター

Program Metersは、最終的にさまざまなヴィンテージ・スタイルのレベルメーターを含む予定です。

現在のバージョンでは、以下の2種類のメーターが実装されています:

 

VUメーター(Volume Unit メーター):機械式レベルメーターをモデルにした表示方式で、300msの積分時定数とゲルマニウムダイオード整流回路をシミュレートしています。表示されるレベルはRMS(実効値)やラウドネス・メーターに近く、大きなヘッドルームが必要となります。ピークレベルの過大による過負荷を避けるため、オプションでLEDピーク・インジケーター(オーバー・サンプリング対応)を搭載可能です。これはインターサンプル・ピークも検出します。

Quasi Peak Programme Meter(準ピーク・プログラム・メーター):わずかな上昇制限(90%の表示値で10ms)を持つピーク測定を実装し、1.5秒で20 dBの減衰を行います。このメーターもオーバー・サンプリングで動作し、前述のオプションのピークLEDを搭載しています。 上昇および下降の時間定数により、正弦波信号でフルスケール時の測定値が0 dBよりわずかに低くなります。この差は、このメーターで0 dBの表示値に補正されます。

  • Meter Type(メーター種別)
  • Channel Count(チャンネル数)
  • Line Count(表示行数)
  • Show Channel Names(チャンネル名の表示)
  • Reference Level(基準レベル)
  • Motion Blur(モーション・ブラー)
  • Show Peak Indicator(ピーク・インジケーター表示)
  • Switch Level Red vs. Reference(赤LEDの点灯レベル)
  • Switch Level Yellow vs. Reference(黄LEDの点灯レベル)
  • Peak Hold Time(ピークLEDホールド時間)

Spectral Analyzer - スペクトル・アナライザー

音の信号を時間ごとに、また音の高さ(周波数)の異なる帯域ごとに分けるフィルターバンクがあり、それぞれの帯域ごとに音の大きさを準ピーク検出器で測定します。

音の立ち上がりと消える速さ(時定数)は調整でき、立ち上がりの時間を短くすると、瞬間的な音のピークを素早く捉えられます。逆に、立ち上がりを遅くすると、音のエネルギー全体を評価するのに役立ちます。例えば、スピーカーがどの周波数の音を大きく出せるか(周波数特性)を測る際に使われます。

2つの入力チャンネルは個別(左または右)、合成(モノ・コンポーネント)、差分(ステレオ・コンポーネント)または同時に最大値を表示し、測定できます。

さまざまな表示オプションに加え、信号に合わせて表示範囲の上限を自動的に調整するスイッチ機能も搭載されています。残光機能という特別な機能もあり、過去の音の大きさの変化を画面に残しておける機能で、音の時間的な変化の流れを把握するのに役立ちます。

バンドは1/3オクターブの配置で、ホワイトノイズの場合、周波数が下がるとともにレベルが減少します。これは、通過帯域が狭くなり、その結果エネルギーが低下するためです。ピンクノイズの場合、スペクトルエネルギーと通過帯域がバランスを取り、直線的な表示が作成されます。最も低いバンド(20 Hz)はオプションでDC範囲を含むことができ、その場合ノイズの際に高いレベルが表示されます。

  • Channel Select(チャンネル選択)
  • Top Level(トップレベル)
  • Enable Auto Range(自動範囲調整の有効化)
  • Display Range(表示範囲)
  • Display Resolution(表示解像度)
  • Hide Ultrasonic Bands(超音波帯域の非表示)
  • Show DC in 20Hz-Band(DC成分の表示)
  • Release Time(リリース時間)
  • Rise Time(立ち上がり時間)
  • Display Mode(表示モード)
  • Peak Hold Time(ピークホールド時間)
  • Infinite Hold(インフィニティ・ホールド)
  • Phosphorescence(残光機能)

Vector Audio Scope - ベクター・オーディオ・スコープ

Vector Audio Scope(ゴニオメーター)は、残光機能を持つ45度回転させたX-Yディスプレイです。自動ゲイン調整設定がOFFの場合、表示領域は菱形になります。もし両チャンネルに全く同じ信号(2チャンネルのモノラル)が入力されると、左右の振れが打ち消し合って、レベルに応じた長さの垂直線が表示されます。片方のチャンネルの信号が小さいと、線はもう一方のチャンネルの方向に傾き、片方のチャンネルのみがアクティブな場合は対角線になります。

実際のステレオ信号がある場合、表示は拡張されます。

このディスプレイからは、例えばコンプレッションの強さ(信号が制限される菱形の輪郭で認識可能)、位相の問題、バランスエラーなど、多くの情報を読み取ることができます。

オプションで、自動ゲインを有効にすることもできます。この場合、入力信号が表示領域より小さいと、増幅が徐々に増加します。表示領域を超える大きな信号が入力されると、ゲインはすばやく減少します。このオプションの利点は、小さい信号が読みやすくなることですが、固定されたレベル基準は失われます。表示領域は正方形全体に拡張されます。

  • Release Time(リリース時間)
  • Decode M/S(M/Sデコードの有効化)
  • Enable Auto Gain(自動ゲインの有効化)
  • Rise Time AGC(自動ゲイン制御の立ち上がり時間)
  • Show Phase Meter(位相メーターの表示)
  • Phase Meter Int. Time(位相メーターの統合時間)

Totalyser - トータライザー

Totalyserは、Spectral Analyzer(スペクトラム・アナライザー)、Two Channel Level Meter(2チャンネル・レベルメーター)、およびVector Audio Scope(ベクターオーディオスコープ)を1つの計測器にまとめたものです。また、RMS、ピーク、および相関(位相)の数値が拡大されたフィールドで表示されます。設定項目は、それぞれの計測器の設定に基づいて記載されています。

Surround View - サラウンドビュー

サラウンド設定の各チャンネルのRMSレベルを円状に表示することで、音量の高さと各チャンネル間の音量比率が非常に分かりやすく読み取れます。オプションで、人間の聴覚特性に近い音量感を表現するために、R 128メーター(RLBおよびITU規格)のウェイトフィルターを適用できます。

低域効果音チャンネル(LFEチャンネル)は、従属的な小さな円として表示されます。このチャンネルには、ウェイトフィルターやDCフィルターは適用されません。これらを適用すると、低音域の表示値が過度に小さくなってしまうためです。

オプションで、図の下に関連するチャンネルペアの位相メーターや、個々のチャンネルのレベルメーターを追加表示できます。
入力選択メニューでは、使用しないチャンネルをオフにすることで、表示される図形が不必要に歪むのを防ぐことができます。

  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(フルスケール比のトップレベル)
  • Integration Time(積分時間)
  • Weighting Filter(重み付けフィルター)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Show LFE Circle(LFEのサークル表示)
  • Show Phase Meters(位相メーターの表示)
  • Phase Meter Int. Time(位相メーター統合時間)

  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(フルスケール比のトップレベル)
  • Switch Level Red(赤色バーの開始レベル)
  • Switch Level Yellow(黄色バーの開始レベル)
  • Bottom Level(下端レベル)
  • Release Speed(リリース速度)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Text Level(テキストレベル)
  • Bar Level(バーのレベル)
  • Peak Hold Time(ピークホールド時間)
  • Infinite Hold Marker(インフィニティ・ホールドマーカー)
  • Infinite Hold Reset(インフィニティ・ホールドリセット)
  • FSC Count for OVR(オーバー検出のFSサンプル数)
  • Intersample Peak (TP)(インタサンプルピーク(TP))
  • RMS + 3dB(RMS + 3dB)
  • RMS Slow Marker(RMSスローマーカー)
  • RMS RLB Filter(RMS RLBフィルター)
  • K-System(Kシステム)
  • Show Pair Difference(ペア差分の表示)
  • Diff. Indicator Range(差分インジケーター範囲)

Surround View w. R 128 - サラウンドビュー R 128

 

Surround ViewとR 128メーターの機能を兼ね備えています。

  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(フルスケール比のトップレベル)
  • Integration Time(積分時間)
  • Weighting Filter(重み付けフィルター)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Show LFE Circle(LFEサークルの表示)
  • Show Phase Meters(位相メーターの表示)
  • Phase Meter Int. Time(位相メーターの積分時間)

  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(フルスケール比のトップレベル)
  • Switch Level Red(赤色バーの開始レベル)
  • Switch Level Yellow(黄色バーの開始レベル)
  • Bottom Level(下限レベル)
  • Release Speed(リリース速度)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Text Level(テキストレベル)
  • Bar Level(バーのレベル)
  • Peak Hold Time(ピークホールド時間)
  • Infinite Hold Marker(インフィニティ・ホールドマーカー)
  • Infinite Hold Reset(インフィニティ・ホールドリセット)
  • FSC Count for OVR(オーバー検出のFSサンプル数)
  • Intersample Peak (TP)(インタサンプルピーク(TP))
  • RMS + 3dB(RMS + 3dB)
  • RMS Slow Marker(RMSスローマーカー)
  • RMS RLB Filter(RMS RLBフィルター)
  • K-System(Kシステム)
  • Show Pair Difference(ペア差分の表示)
  • Diff. Indicator Range(差分インジケーター範囲)

  • Predefined Scale(事前設定されたスケール)
  • Momentary Marker(モメンタリーマーカー)
  • Short Term Marker(ショートタームマーカー)
  • Show M&S Bars only(M&Sバーのみ表示)

R 128 Loudness Meter - R 128ラウドネス・メーター

この測定器は、EBU R 128で最初に提唱され、現在はITU-R BS.1770-4で規定されているラウドネス測定手順を実行します。簡単に言うと、人間の聴覚特性を模倣した周波数フィルタリング後、400msの時間窓でRMS(二乗平均平方根)値を算出します。このRMS値は各チャンネルの信号エネルギーを示し、マルチチャンネル測定では特定の方式に従って重み付け加算されます。400msごとの測定値は「モメンタリーラウドネス(M)」として表示され、3秒間の平均は「ショートタームラウドネス(S)」となります。録音などの長期間の測定では、BS.1770は統計的な評価手順を規定しており、「プログラムインテグレーテッドラウドネス(I)」が得られます。

測定結果は原則としてデシベルで表示され、関連文書ではラウドネスユニット(LU)と呼ばれます。これにはデジタルフルスケール基準(LUFS)や、任意に設定された基準点(EBUでは-23.0LUFSを0.0LU、Spotifyでは-14LUFS推奨)があります。EBUはオプションで選択可能な2つの追加スケールも推奨しています。

一定期間の「インテグレーテッドラウドネス」測定には開始と終了が必要です。本機器の緑色の開始/停止ボタンがこれに使用されます。上記文書に従い、内部的には最小信号レベル以上の時間窓のみを計算に含めるゲート機能が働きます。これにより、いつでも測定を開始し、録音を再生後、終了時に測定を停止できます。緑ボタンによるアクティブ化時間(「Total Time」)に加え、有効な測定時間(「Gated Time」)が機器に表示されます。赤ボタンは、測定前または測定中に保存された値をリセットします。

「インテグレーテッドラウドネス」の測定と並行して、統計的な手法により「ラウドネスレンジ(LRA)」と呼ばれるダイナミックレンジが決定されます。

関連する推奨事項には、インターサンプルピークの測定も含まれています。これには、サンプル間の波形をデジタルフィルターで複数点で計算し、ピーク表示に使用します。特殊なテスト信号ではフルスケールを数デシベル超える結果が得られ、高度にコンプレッションされた音楽でも最大1dB程度の値が観測されることがあります。

RME DigiCheckでは、すべてのレベルメーターに対してインターサンプルピーク測定をオプションで有効にできます。従来、コプロセッサ(ARM NEON、Intel SSE)を高度に活用し、入力サンプルの中間に計算された追加サンプルを配置するフィルターが使用されていました。BS.1770のアップデート以降、わずかに異なる動作をし、特定の条件下でやや低い値を示す特定のフィルターが推奨されています。正確に比較可能な結果を得るために、このフィルターをオプションで設定メニューから選択できます。

  • Reference Level(基準レベル)
  • Top Level (vs. FSC)(フルスケール比のトップレベル)
  • Switch Level Red(赤色バーの開始レベル)
  • Switch Level Yellow(黄色バーの開始レベル)
  • Bottom Level(下限レベル)
  • Release Speed(リリース速度)
  • Compressed Scale(対数スケール)
  • Text Level(テキストレベル)
  • Bar Level(バーのレベル)
  • Peak Hold Time(ピークホールド時間)
  • Infinite Hold Marker(インフィニティ・ホールドマーカー)
  • Infinite Hold Reset(インフィニティ・ホールドリセット)
  • FSC Count for OVR(オーバー検出のFSサンプル数)
  • Intersample Peak (TP)(インタサンプルピーク(TP))
  • RMS + 3dB(RMS + 3dB)
  • RMS Slow Marker(RMSスローマーカー)
  • RMS RLB Filter(RMS RLBフィルター)
  • K-System(Kシステム)
  • Show Pair Difference(ペア差分の表示)
  • Diff. Indicator Range(差分インジケーター範囲)

  • Predefined Scale(事前設定されたスケール)
  • Momentary Marker(モメンタリーマーカー)
  • Short Term Marker(ショートタームマーカー)
  • Show M&S Bars only(M&Sバーのみ表示)

Bitstatistics and Noise - ビット・スタティスティック & ノイズ

ビット統計は、オーディオデータの各ビットが変化しているか(緑色の「*」記号)、固定値(0または1)のままかをビットごとに示します。ビットはCoreAudioから提供される32ビット浮動小数点データから変換されます。これには23ビットの仮数部と符号ビットがあり、-1.0 fから+1.0 fの範囲で24ビットの整数として正確に表現でき、これは現在のほとんどのオーディオおよびデジタルインターフェースの解像度に対応します。

もちろん、デジタル信号はより小さいビット幅を持つこともあり、その場合、下位の未使用ビットはゼロのままになります。ビットが1に固定されている場合、通常はオーディオ信号の異常を示しています。サンプルレートに同期した高周波の特殊なテスト信号でのみ、個々のビットが1のままになることがあります。DC信号を伝送する際にも、固定されたビットパターンが確立されます。オーディオ信号とDC(オフセットとして、例えばデジタルハイパスフィルターのないA/Dコンバーターで)の混合は、無音状態では上位ビットにDC値を示し、下位ビットは固有のノイズによって変化します。入力信号が増加するにつれて、より多くのビットが変化します。

次の列には、入力信号のレベルがRMS(二乗平均平方根)として表示されます。1つは約10Hzから20kHzのオーディオ帯域に制限されたもの(「LB」と表示)、もう1つはA特性のウェイトフィルターで重み付けされたもの(dBAと表示)です。A特性ウェイトフィルターは人間の聴覚の感度をシミュレートし、信号対雑音比の測定の標準であり、デジタルシステムでは主にデジタルフルスケールに基づいています。

最後の列は、入力信号のDC成分を示しています。これには、急峻なローパスフィルター(バージョン0.90以降、2段階)とそれに続く緩やかな積分が使用されます。表示はデジタルフルスケール(2^23 - 1)に対するdBで、「+」または「-」は極性を示します。非常に低い周波数では、フィルターはDC信号を抽出できず、表示値は変動します。

  • Channel Count(チャンネル数)
  • Show Channel Names(チャンネル名表示)
  • Integration Time(積分時間)

Frequency Measurement - 周波数測定

周波数測定機能は、オーディオ信号に含まれる周波数を特定します。正弦波のような単一の音の場合、それは直接その音の高さ(周波数)を示します。複数の周波数が混ざった音の場合、選択した方法に応じて、最も音の大きい成分の周波数が評価されたり、基本的な周波数が探されたり、複数の周波数が特定されたりします。この機能のウィンドウにはスペクトル表示が現れ、評価された周波数帯域が明るく表示されます。

純粋なサイン波ではない音の周波数測定は、本質的に多くの不確実性を伴います。測定結果は常に、妥当性があるかどうかを慎重に確認する必要があります。

  • Channel Select(チャンネルの選択)
  • Strategy(表示の選択)
    • Maximum Level(最大レベル)
    • Suppress K2 & K3(K2およびK3の抑制)
    • Multi Frequency(複数周波数)

Oscilloscope - オシロスコープ

この機器は最大8チャネルの簡易デジタルオシロスコープ(DSO)をエミュレートします。X軸(横軸)は時間に関連した解像度を持ち、Y軸(縦軸)のスケーリング値はフルスケールで1.000を基準にしています。

信号メモリには2048ポイントが格納されており、水平スケーリングに応じて約50%が表示されます。高い時間解像度では、オプションのオーバーサンプリングによりサンプル間の領域がアナログのように表現されます。低い解像度では、平均フィルタによりサンプルが統合されます。このフィルタがオンになっていない場合、各サンプリングポイントで1つのサンプルのみが使用されます。

機器のウィンドウには、コントロールパネルがあり、これを小さくすることや完全に非表示にすることができます。すべての永続的な設定は「設定」ウィンドウからもアクセス可能です。トリガーの水平位置とそのY軸上の値は、マウスで直接調整できます。
コントロールパネルのサイズは、「テキストサイズラベル」設定に応じてスケーリングされます。

  • Show Control Panel(コントロールパネルの表示)
  • Vertical Scale(垂直スケール)
  • Vert. Position Ch. x(垂直位置チャネル x)
  • Horizontal Scale(水平スケール)
  • Trigger Position(トリガーポジション)
  • Trigger Level(トリガーレベル)
  • Trigger Channel(トリガーチャネル)
  • Trigger Slope(トリガースロープ)
  • Trigger Mode(トリガーモード)
  • Trigger Enabled(トリガー有効化)
  • Fade last recording(最終記録のフェード)
  • Trigger button(トリガーボタン)
  • Filter/Oversampling(フィルター/オーバーサンプリング)
  • Live Update(ライブ更新)
  • Afterglow Time(後残光時間)

用語集

  • コンピューター等で扱うデジタル・データの最小単位。0または1で表す。

  • ITU(国際電気通信連合)が定めた音のラウドネス(音量感)を測るための国際的な規格

  • macOSやiOSに内蔵された音声処理のためのオーディオ・フレームワーク。

  • 音や信号に含まれる不要な直流成分(DC)を除去するためのフィルター。

  • 音量や電圧の比率を対数で表す単位。

  • デジタル信号の音量の単位。音量の最大値を0 dBFSとして、信号の大きさを表す。

  • 音量を視覚的に確認する計器・メーターおよびその単位。0VU = +4 dBu などが一般的。

  • 音声や音楽の全体的なラウドネス(音量感)を測定した平均値(LUFS単位)。

  • デジタル音声信号のピークを、アナログ変換時やリサンプリング時にサンプル間で補完される値を考慮して測定した最大音量。

  • 映画などで使われる低音域の特殊効果用チャンネル。サブウーファーなどで再生される。

  • 音のラウドネス(音量感)の単位。人間の聴感に基づいた音量感を表す。(絶対値)

  • ステレオ音声の録音・処理方法の一つで、音の中心(Mid)と左右の広がり(Side)を別々に処理する技術。

  • 基準値からのずれ。測定値や位置が基準からどれくらい離れているかを示す。

  • 信号を本来のサンプル周波数よりも高い周波数でサンプリングする技術。

  • 瞬間的な最大音量レベル。

  • 音声や信号の測定において、比較のために設定された標準的な音量や電圧のレベル。

  • ITU規格の低周波数音の感度を調整するために使用される重み付けフィルター。

  • 信号のエネルギーの実効値。二乗平均平方根。

  • EBUが定めたラウドネス規格。放送の音量を標準化し、視聴者にとって快適な音量を提供することを目的とした規格。

  • 電気信号の波形を視覚的に表示する計測機器。

  • 音声や信号の最大音量(ピーク)の前に残しておく余裕のこと。

  • スピーカーやアンプなどの音響機器が再生できる周波数帯域や、そのときの出力レベルの変化をグラフで表したもの。

  • 音の「大きさ」や「音量感」、人間の聴覚に基づいた音の感じ方。

  • 一定周波数より低い音を遮断するフィルター。

  • 一定周波数より高い音を遮断するフィルター。

  • 比率や量が直線的であること。非圧縮であるという意味。

  • 数値をビッド列で表現する際に、正か負かを示すためのビット。

  • 32bitのうち8ビットを指数部(小数点の位置)、23ビットを仮数部(実際の数字)、残り1ビットは符号ビットに割り当てる方式のデータ。

  • 信号の時間的ズレ・重なりの関係。音の質や方向感に影響する重要な要素。

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