ホット・トピックス
故深町純氏のラスト・アルバム「黎明(Reimei)」の24ビット96kHzサラウンド版と2chステレオ版がUNAMASレーベルとして、10/1にe-onkyo musicから、10/10にHQM STOREからそれぞれリリースされます。研ぎ澄まされた音空間をぜひお楽しみください。
18チャンネル 24ビット/192kHz ハイスピードUSBオーディオインターフェイス
Fireface UC(USB Compact)は、WindowsおよびMac OS上で妥協のないハイパフォーマンスを実現させるため最適化されたUSB 2.0のハイスピードバスを搭載します。 新たに開発されたRME Hammerfallコアを基に設計され、独自の伝送技術によってマルチチャンネルでも超低レイテンシーを実現し、一般的なUSBオーディオインターフェイスでは不可能であったプロフェッショナルなスペックを実現しています。
合計36チャンネルを搭載するRME Fireface UCは、Fireface 400と同様に、同クラスの製品には決して搭載されないジッター抑制機能、さらに進化したスタンドアローン機能、フロントパネルからの完全操作、プロフェッショナル品質の柔軟な入出力、648チャンネルのマトリックスルーター、デジタルオーディオ解析機能を搭載し、最高192kHzのサンプルレートに対応します。
Fireface UCは、画期的なRME Firefaceテクノロジーを引き継ぐだけにとどまらず、Windows、Macのコンピューターで超低レイテンシー、ハイグレードのパフォーマンス、互換性を実現しています。今後のプロオーディオ・レコーディングにおいて約束されたソリューションです。
WindowsおよびMac OS Xにおいてのレイテンシー*は革命的です。Windows Vistaにおける最小レイテンシーは48サ ンプル、Mac OS Xにおいては14サンプルまで抑える事が可能です。これはPCI Expressインターフェイスに匹敵するパフォーマンスといえます。
Windows、およびMac OS Xへの最適化の秘密は、機体に搭載される2つのファームウェアにあります。このファーム ウェアにより使用中のOSによってファンクション、オペレーションを切り分けて動作します。例えば、Mac OS X上で はMIDIポートはOSに準拠し、自動的に標準のMIDIドライバを使用します。
* 設定可能な最小レイテンシーはコンピューターおよびアプリケーションの性能により異なります。
Fireface UCはDSPベースでコンピュータのCPUに負荷をかけない、RME独自のTotalMix技術に基づいたパワフルなデジタルリアルタイムミキサー「TotalMix FX」を装備。
18 入力、18出力チャンネルを各18物理出力へ自由自在にルーティング、ディストリビュートすることができます。また最大9の独立したサブミックスを作成でき、柔軟なモニタリング環境を作成することができます。ルーティングのコピー&ペースト、フェーダーの同時操作やグルーピング、操作性に優れたマトリックス画面など、様々な機能を装備します。ミキサーは完全MIDIコントロールも可能(スタンドアローン動作時も同様)。さらに全54オーディオチャンネルに搭載されるRMS、ピークレベルメータはDSPハードウェア処理によってCPUへの負荷をかけません。
さらに新たにリリースされたTotalMix Remoteを併用すると、イーサネットや無線LANを用いてRMEオーディオ・インターフェイスのすべてのミックス状態、ルーティング、FX設定、そしてレベルメーターをリアルタイムでiPadやコンピューターに表示し、コントロールすることができます。
RMEは最高級のコンバーターを採用し、評価の高い独自のアナログ設計による最適化された回路を導入することで、高いサウンドクオリティーを実現しています。Firefaceは、世界中のレコーディングやライブで使用されるRMEデバイスのクオリティーを持ち合わせています。
アナログ入出力は各8系統ずつ搭載(バランス、出力7/8はアンバランス)。ソフトウェアからリファレンスレベル(-10 dBV、+4 dBu、Lo/HiGain)を設定することができます。設定はアナログドメインに即座に適応され、最適なダイナミックレンジを設定できます。入力5〜8は、リファレンスレベルを-10 dBV、+4 dBu、LoGainに設定可能:これらはデジタル環境では+2 dBV、+13 dBu、+19 dBuに相当します。リアパネルに搭載される1〜6のバランス出力も同様です。
Fireface UCのフロントパネルは、最高品位のデジタル制御バランスマイク入力 x2系統を装備。XLR/TRS端子にはNeutrik Comboコネクタが使用され、個々に48 Vファンタム電源を装備します。マイク入力端子は、ライン入力に切替が可能。ゲインレンジは10〜65dB、1dBステップで設定が可能。ハイエンドIC回路(PGA 2500)の使用により非常に高い音質、驚く程低い歪み率、そしてどのゲイン値でも最高の信号ノイズ比が保証されます。
入力3/4は、非常に柔軟なバランス・ユニバーサル入力で、リアの5〜8入力と同様にスタジオ標準の入力レベル(-10dBV、+4dBu、LoGain)に設定できます。また、入力インピーダンスをラインレベル(10kOhm)から、楽器レベル(470kOhm)に変更可能。0.5dBステップで0から18dBのゲインを追加できます。
ハイパワー・ヘッドフォン出力は、7/8チャンネルに適応され、低インピーダンスのヘッドフォンでもご使用いただけます。全ての出力はASIO Direct Monitoringでレイテンシーのないモニタリングを行えます。
ADATオプティカルI/Oは、インサートとして利用するエフェクトデバイスをはじめ、ミキシングコンソール、その他外部コンバーター等に接続可能。もちろんアナログチャンネルと同時に8チャンネルの入出力を利用できます。ADI-8 DS、ADI-8 QS、OctaMic Dを別途利用することで、16チャンネルの入出力環境を装備させることもできます。 AES/EBUもサポートするSPDIFコアキシャルI/Oは、192kHzまで対応。SPDIF信号をオプティカル入出力に切り替える事もできます。
Fireface UCは、100MHzの精度で動作するマスタークロックジェネレーターとしてもご利用頂けます。
ワードクロックは同期を正確にしますが、いくつか不利な要素もあります。 ワードクロックは、実際に必要とされるクロックの断片の集まりでできています。 例えば、44.1kHzの SPDIFのワードクロックは(単純なスクエアウェーブ信号)、特別なPLLを用いて機器内部で256倍にされ(約11.2MHzまで)、その後クオーツから発生させた信号はこの信号 で置き換えられます。 このクロックの再構築の作業は、ジッターを増加させてしまう要素 となるのです。ワードクロックが引き起こすジッターは、クオーツベースのクロックが引き起こすジッターの15倍以上になります。
この問題を解決するはずだったのが、ワードクロックの256倍の周波数を使用するSuperclockと呼ばれるものです。これは内部クオーツの周波数と同じなのでPLL回路で周波数を低倍する必要が無くそのまま使用できます。 しかし、このSuperclockにはワードクロックよりさらに致命的な問題がありました。 それは11MHzもの方形波(スクエ アウェーブ)をそれぞれの機器に送らなければならなく、これには、反射、ケーブル品質、 容量負荷など問題解決にはまさに高周波信号を扱う技術が必要になります。 44.1kHzではこれらの要素は無視できたかもしれませんが、11MHzではそうはいきません。 また、PLLはジッターを生じるだけでなく、障害を排除することが分かりました。 低域のPLLが生成する信号は数kHz以上の追従性があり、周波数の変動に対してフィルターのように動作します。 Superclockはフィルターなしで使用されるため、ジッターやノイズ を抑制するような機能がありません。 Superclockがスタンダードとして受け入れられなかったのは当然でした。
この問題を最終的に解決できるのがSteadyClockテクノロジーです。 最新、且つ最速のデジタル技術とアナログフィルター技術を組み合わせることで、44.1kHzの低速なワ ードクロックから11MHzの低ジッターのクロック信号を生成する画期的な技術です。さらに入力信号に含まれるジッターは強く排除されますので、再増幅されたクロック信号は実際の使用においても、最も高い品質となるのです。
特別に設計された高性能スイッチング電源によって、 Fireface UCは、100V ~ 240V ACの電圧範囲で動作します。
最新のライン・フィルタを装備することで、電圧の変動によるトラブルを完全に防止します。
Fireface UCは、内部にフラッシュメモリを搭載し、コンピュータを再起動してもTotalMixを含むすべての設定がリコールされます。また、設定された Fireface UCは、スタンドアローンでコンピュータに接続せずに、AD/DAコンバーター、ヘッドフォンミキサー、フォーマットコンバーター、楽器/マイクプリアンプ、モニタリングミキサーなど、様々な用途でご利用頂く事ができます。
Fireface UCには、RMEが誇るシンク/クロック技術「SteadyClock」が搭載されます。これによってFireface UCは、スタジオ全体のシンクリファレンスとしてご利用いただけます。SteadyClockは、クロック信号をリフレッシュしてジッターを取り除き、最適な質でAD/DAコンバージョンを行います。従って、リファレンスクロックの質に左右されない驚くべき音質を保証します。SteadyClockによってユニットは独自のサンプリングレートでコントロールできます。設定画面の[Pitch]セクションには、0.1%、4%のプルアップ・プルダウンと呼ばれる典型的なビデオ周波数と、+/- 5%レンジ/1Hz(!)単位で自由に基本周波数を変更するフェーダーを搭載します。
Fireface UCは、1台のコンピュータで最大3台のFirefaceを同時使用することができます。
よって、チャンネル数の多いレコーディングでも、簡単にシステムを拡張することができます。
Fireface UCは様々なデジタル機器との互換性が持てるように最適化されています。これによって、業務用デジタル機器との接続はもちろん、ホームシアターシステムやステレオシステムとPCを接続し、PCからDolby AC-3、DTSフォーマットのDVDをサラウンドで再生したり、PC上の音楽データをトップクラスのクオリティーで再生して、音楽鑑賞を楽しむことができます。
Fireface Settings画面では、Fireface UCの機能をストレスなくコントロールすることができ、様々なステータスを単純かつ明確に表示します。
複数のデジタルソースが接続されている場合には、それぞれが正確にロックし同期されていることは必修です。RMEのSyncCheck機能はすべての入力信号をチェックし、それらのステータスを表示します。また最新のIntelligent Clock Controlによって、すべてのクロックとステータスを簡単にコントロールすることができます。
すべての設定はリアルタイムで反映されます。従って、アプリケーションを再起動したり、OKのクリックやダイアログを閉じるなどの確認作業は必要はありません。
DIGICheck はデジタルオーディオストリームの計測、解析を行うために開発されたRME独自のユーティリティです。 どんなソフトウェアとでも並行して使用することができます。以下は現在搭載される機能の一覧です。
ホームスタジオ、業務用レコーディングスタジオ、マスタリングスタジオにおける標準的なセットアップ例。 特長として、パソコン上に柔軟なミキサー、パッチベイ機能(TotalMix)が搭載されるため、ハードディスクへの録音はもちろん、ヘッドフォンミックスの作成、ソフトウェア再生音のループバック録音、各端子へのAD/DA変換が最大24 bit / 192kHz のクオリティーで可能。
搭載される解析ソフトウェアを利用する事により、精度の高い録音が行えます。 超低レイテンシーオペレーションを実現するRME の高性能ドライバにより、リアルタイム録音もストレスなく行えます。
ハイファイオーディオをより高音質、便利にお楽しみいただけます。お気に入りのレコードをレコードプレイヤーからハードディスクにHD クオリティー(24bit / 96kHz)で録音して楽しむ事も可能です。 さらにパソコンからのDVD 再生時にはデジタル端子からDolby、DTS フォーマット信号を出力させる事もできます。 Fireface UCを、様々なオーディオ機器を接続する中核となる、確実なI/Oとしてご利用いただけます。
PC オーディオ(デジタルオーディオ)のクオリティーを左右する大きな要因のひとつとして、ジッターが挙げられます。 Fireface UCに搭載されるジッター抑制機能SteadyClockにより、AD/DA時のクオリティー、クロック品質を向上します。
Fireface UC日本語ユーザーガイド(製本)、DIGICheck日本語ユーザーガイド(製本)、PCオーディオ活用ガイド(冊子)、Fireface UCセットアップ・ガイド等は国内正規流通製品に限り付属します。お求めの際には国内正規品であることをご確認くださいますようお願いいたします。
なお、弊社のテクニカル・サポート、保守・メンテナンス・サービスおよび弊社がオンライン・ストア業務を委託しているMI7 STOREでのオプション製品、RME純正アクセサリー、ストア限定製品等の特別販売製品についても、国内正規品をお求めいただいたお客様のみを対象とさせていただきます。また、弊社が主催するユーザー様向けワークショップ等の各種サービスにつきましても同様です。
アナログAD、ライン入力 5〜8、リア
ライン入力 3〜4、フロント
マイクロフォン 1〜2、フロント
DA - フォン、7/8、フロント
MIDI
デジタル
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デジタル入力Word Clock
ADATオプティカル
AES/EBU - SPDIF
デジタル出力ワードクロック
ADAT
AES/EBU - SPDIF
一般
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※仕様は予告なく変更になる場合がございます。
Fireface UCはMac OS X 10.5以上に搭載される特定のOSの機能を使用するため、Mac OS X 10.5以上が必要です。
USB2.0は2002年ごろからWindows Intelマシンに搭載され始めましたが、初期のUSBコントローラはリアルタイム・オーディオ動作に関して充分な性能を提供できておりませんでした。
2003年ごろのPC(例:Intel 875、P4 CPU)で、USB接続のRME製オーディオ・インターフェイスは原則としては動作しますが、簡単なステレオ再生でもすでに30%くらいのCPU負荷を示します。また256サンプル以下のレイテンシー設定では、小規模なアプリケーションでもクリック音が発生する場合があります。詳細に調査した結果、このCPU負荷は隠れたDPC遅延であることが判明しました。インターフェイスチップは明らかに非効率的に動作し、CPUに待ち状態を起こします。
この現象はドライバやOSとは無関係に起こります。インテル社ではICH7コントローラに問題があることを突き止めたようで、ICH8、9、10以降のコントローラを搭載したPCでは優れたUSBパフォーマンスを示し、オーディオ・インターフェイスの機能をフルに活用いただけます。
上記の理由から、またCore 2 Duo CPU以上のコンピュータはほとんどの場合最新のUSBコントローラを搭載しているので、オーディオ・インターフェイスの機能をフルにご活用いただくためには、Intel Core 2 Duo CPU以上のコンピュータが必要となります。旧型のコンピュータでもご使用いただける場合がありますが、高いCPU負荷等の制限が伴う場合があります。