MADI Everywhere
クラシック音楽録音に関する特別な技能や知見を身に付けたトーンマイスターから、そのノウハウを直々に享受できる「トーンマイスターワークショップ2019」が開催されました。
Linn Recordsと契約する唯一の日本人アーティストである加藤訓子とエンジニアの寒河江ゆうじ氏が、マリンバのための無伴奏作品集「J.S. Bach: Solo Works for Marimba」とスティーヴ・ライヒの70年初頭の大作「Reich: Drumming」の録音について語ります。
MADI Information
MADIはサンプル単位の精度でマルチチャンネルの長距離オーディオ伝送を最もシンプルな手段で提供する便利なインターフェイス・テクノロジーです。
近年のサラウンド・プロダクションをはじめとするオーディオチャンネル数の増加がMADIが生まれた背景にあり、典型的な導入メリットとしては長距離伝送、設置コストの削減、全体的なメンテナンスの軽減があげられます。
196イン/198アウト 192kHz USB 3.0 オーディオ・インターフェイス
RME MADIface XTは世界で初めてUSB3に対応した、何百ものオーディオ・チャンネル*を取り扱える世界最小のポータブル・オーディオ・インターフェイスです。さらにUSB 2.0互換**や、外部PCI Expressカード / Thunderboltアダプターと接続可能な独自のPCI Expressポートを搭載することにより、高い互換性と接続性を実現し、最高チャンネル数と最小レイテンシーを一台のユニットで実現する、最先端のインターフェイス・テクノロジーを提供します。
MADIface XTはライブやスタジオで完全なI/Oセットとして利用できるように、デジタル制御されたマイク/ライン・プリアンプを 2系統、バランス出力2系統、ステレオ・フォン出力1系統を備えます。MADI経由でリモート・コントロール可能な完全スタンド・アローン操作や、無制限のミキシング、ルーティング、プロセッシングを提供するTotalMix FXなど、活用方法は無限大です。
より便利なデスクトップ・オペレーションを提供するRME Advanced Remote Control(RMEアドバンスド・リモート・コントロール:オプション)をMADIface XT本体に接続して遠隔操作することも可能です。
*Pro Toolsで本製品をご使用になる場合はチャンネル数の制限や注意点がございます。詳細は「動作環境」をご参照ください。
* MADIオプティカル端子は標準ではマルチ・モード仕様です。シングル・モードをご希望の場合は「RME MADIシステム構築 ご相談フォーム」、もしくは「 RME Premium Lineディーラー」までお問い合わせください。
**USB2.0接続ではコンピューターとのデータ入出力が70チャンネルに制限されます。
MADIface XTはMADIインターフェイスを備えるすべての機器から、デジタル・オーディオ・データを直接コンピューターに送信することを可能にします。さらにアナログ・ソースを接続するステレオ・アナログ入力や完全なモニタリング接続機能を提供するステレオ・アナログ出力を搭載します。数々のユニークな機能、考え抜かれた設定ダイアログを装備するMADIface XTは、コンピューター・ベースのオーディオ・インターフェイスとしてはトップ・クラスの製品といえるでしょう。
MADIface XTのフロント・パネルにはXLR/TRSラインとマイクロフォン入力、ステレオ・ライン/ヘッドフォン出力、プッシュ機能付きの2つのロータリー・エンコーダー、4つのメニュー・キー、グラフィック・カラー・ディスプレイと6つのステータスLEDが搭載されています。
Mic/Line入力
2つのマイク/ライン入力のNeutrikコンボ・ソケットはXLRと6.3 mm / ¼”TRS端子を搭載します。それぞれ、信号(SIG)、オーバーロード(Clip)、ファンタム電源(48V)のLEDを搭載します。
ヘッドフォン出力
3/4チャンネルはヘッドフォン出力として利用でき、さらには高品位のアンバランス出力として利用できます。
ディスプレイ
ディスプレイのメイン・スクリーン(Global Level Meters)は現在のインターフェイス・モード(PCIe:オレンジ色、USB 2:黄色、USB 3:青色)、MADIとAES入力の同期状況、MIDIデータの入出力状況を表示します。
4つのキー、エンコーダー1および2、高解像度で見やすいカラー・ディスプレイ、工夫がこらされたメニュー構成により、コンピューターがなくてもデバイスの設定をすばやく変更・調整できます。ディスプレイに表示されるヘルプ・メモと分かりやすいマーカーにより、全ての機能をとまどうことなく操作できます。ロータリー・エンコーダー1と2では、リア出力とフロント出力のモニタリング音量を設定できます。
MADIface XTのリア・パネルにはバランス・アナログ出力 x 2、ワード・クロックI/O、MADIコアキシャルI/O、MADIオプティカルI/O x 2、USB 3ポート(USB 2互換)、PCI Expressコネクター、MIDI/AES I/O D-sub(ブレークアウト・ケーブル用)、 電源ソケット、電源スイッチがあります。
バランス・ライン・レベル出力
バランス・アナログ出力 x 2(XLR)
ワード・クロックI/O(BNC)
Options - Clockメニューから75Ωで終端するよう設定できます。
MADI I/Oコアキシャル
標準コアキシャルMADIポート
MADI I/Oオプティカル
標準オプティカルMADIポート x 2
Remote(リモート:ミニDIN)
リモート:ミニDIN端子。ボリューム、保存、ディム、リコール機能を備えるリモート・コントロール(オプション)を接続する端子
MIDI I/OとAES/EBU I/O
AES I/O(XLR)およびMIDI I/O(DIN:5ピン)用のブレイクアウト・ケーブルを接続するD-sub端子
USB 3.0
コンピューターと接続するためのUSBソケット。USBバス・パワーには対応しません。USB 2.0互換
PCI Express
Molex E-PCIe標準ケーブル用の外部PCI Express端子
POWER (電源スイッチ)
MADIface XTの電源をオン/オフします。
電源接続用端子
ロッキング・タイプ端子。付属の電源アダプターのロッキング・タイプDCコネクターを挿入します。
付属の高パフォーマンス・スイッチ・モード電源は、100Vから240V ACでの使用が可能です。さらに本電源部にはショート抑制、ライン・フィルター、電圧変化に対する完全な安定化、妨害の抑制などの機能が組み込まれています。
MADIface XTは、サンプル・レートから独立したRME独自のTotalMixテクノロジーをベースとする強力なデジタル・リアルタイム・ミキサーTotalMixを備えます。すべての入力および再生チャンネルを、同時にすべてのハードウェア出力へ、事実上無制限にミキシング/ルーティングすることができます。
TotalMixの使用例
全ての入力チャンネル (Hardware Inputs)、再生チャンネル (Software Playback)とハードウェア出力 (Hardware Outputs)にはピークとRMSレベル・メーターが実装されています(ハードウェア上で計算)。これらのレベル表示はオーディオ信号の有無とルーティングの確認に便利です。
さらに新たにリリースされたTotalMix Remoteを併用すると、イーサネットや無線LANを用いてRMEオーディオ・インターフェイスのすべてのミックス状態、ルーティング、FX設定、そしてレベルメーターをリアルタイムでiPadやコンピューターに表示し、コントロールすることができます。
MADIポートを標準装備したOctaMic XTCのようなマイクプリアンプを、MADIface XTを介してノートPCに接続すれば、一人でも手軽に運べる程の軽量の機材で最高24bit/192kHz対応の商用レベルの高品位レコーディングを実現するシステムを組むことができます。
MADIの接続例
MADIは1本で64チャンネル分のオーディオ信号を直径2〜3ミリ程度の光ファイバーで最大2000mまで引き延ばすことができるため、プリアンプをステージ脇に設置してアナログのマイク回線の距離を極限まで短くすることができ、OctaMic XTCでAD変換されたオーディオ信号は、MADIを介して離れた録音ブースにあるMADIface XTまで劣化することなく伝送されます。ライブ会場でしばしば問題となるステージの調光機ノイズの影響も受けません。
音声の入口から出口まで、MADIの実用化を切り拓いてきたRMEだからこそご提供できる、モバイル・レコーディングの究極のソリューションです。
USB 3.0 ケーブル、電源アダプター(ロック式)、AES / MIDI ブレイクアウト・ケーブル、ご注意:AC アダプターのロック機構について、MADIface XT セットアップガイド、MADIface XT 日本語ユーザーガイド
アナログ入出力AD、マイクロフォン/ライン 1〜2
AD、TRS 下記を除きマイクロフォン/ライン1〜2と同一:
DA、ライン出力 1〜2
下記を除きDAライン出力と同一:
デジタル入力MADI
AES/EBU
ワード・クロック
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デジタル出力MADI
AES/EBU
ワード・クロック
デジタル
MIDI
一般
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RME社製MADI製品およびAVB製品を含むPremium Lineシリーズは、開発に際して多くのメーカーとの互換性を最大限に考慮し、事前の互換性検証を長年に渡って行っております。よって多くのメーカーの製品と安心してシステムを構築することができます。互換性未検査製品との互換性をお約束するものではございません。システム導入をご検討の場合は、事前に互換性のテストを行って頂くことをお勧めいたします。検証機の貸出につきましては、法人窓口から承っております。
Windows
Mac
更に詳しい情報はユーザーガイドに記載されています。
2013年12月現在の互換性情報
USB2.0は2002年ごろからWindows Intelマシンに搭載され始めましたが、初期のUSBコントローラはリアルタイム・オーディオ動作に関して充分な性能を提供できておりませんでした。
2003年ごろのPC(例:Intel 875、P4 CPU)で、USB接続のRME製オーディオ・インターフェイスは原則としては動作しますが、簡単なステレオ再生でもすでに30%くらいのCPU負荷を示します。また256サンプル以下のレイテンシー設定では、小規模なアプリケーションでもクリック音が発生する場合があります。詳細に調査した結果、このCPU負荷は隠れたDPC遅延であることが判明しました。インターフェイスチップは明らかに非効率的に動作し、CPUに待ち状態を起こします。
この現象はドライバやOSとは無関係に起こります。インテル社ではICH7コントローラに問題があることを突き止めたようで、ICH8、9、10以降のコントローラを搭載したPCでは優れたUSBパフォーマンスを示し、オーディオ・インターフェイスの機能をフルに活用いただけます。
上記の理由から、またCore 2 Duo CPU以上のコンピュータはほとんどの場合最新のUSBコントローラを搭載しているので、オーディオ・インターフェイスの機能をフルにご活用いただくためには、Intel Core 2 Duo CPU以上のコンピュータが必要となります。旧型のコンピュータでもご使用いただける場合がありますが、高いCPU負荷等の制限が伴う場合があります。
※ 製品同梱物はこちらをご確認ください。