32チャンネル ハイエンド MADI / AVB コンバーター
製造完了製品
2010年に発表されたM-32 AD / M-32 DAは、高い品質、高い信頼性を合せ持つ32ch AD/DAコンバーターとして、スタジオ設備やイマーシブ・サラウンド再生環境、ライブ・サウンド・システム、さらには工業部門など、多く業界でMADI標準機器として広く採用されました。
そのM-32 AD / DAをベースにしたM-32 AD ProとM-32 DA Pro (以下、M-32 Proシリーズ) は、新たにオープン・スタンダード・ネットワーク伝送規格「AVB」と、ポイント・トゥー・ポイント伝送のデファクト・スタンダードである「MADI」とを融合させ、柔軟性と堅牢性を合わせ持つ先進の多目的マルチチャンネル・フォーマット・コンバーターとして生まれ変わりました。
コンパクトな1Uラックには、ハイエンド仕様のコンバーターをはじめとする最高水準のコンポーネントが採用されており、すべてのチャンネルで卓越したオーディオ品質を提供します。現場からの様々なフィードバックを反映し、フロント・パネルで機器のステータスを簡単に確認しエンコーダーとディスプレイを使って搭載されるすべての機能設定が可能です。32個の緑/黄/赤色のバックライトLED付きカスタム・ラベルが、信号レベルをリアルタイムで表示し、これにより離れた場所からでも瞬時にユニットの状態を確認できます。
本体にウェブ・サーバーを内蔵し、機器を簡単に遠隔操作できるインターフェイスを採用するなど、M-32 Proシリーズの登場により、信頼性と品質を両立する高品位なMADI / AVB経由のデジタル・オーディオ伝送が行えるようになります。
二重化電源、さらにコンパクトな筐体、ネットワーク機能など、M-32 Proシリーズには、M-32 AD / DAにユーザーからの様々な実用的なフィードバックが反映されています。
正に最先端のプロダクションや多様なインスタレーション環境に最適なソリューションです。
最新の高解像度コンバーター・チップと完全なバランス・アナログ回路デザインを備えるM-32 Proシリーズは、極めて低いTHD値と、120dB(A)のS/N比を実現した、真のリファレンス・クラス・コンバーターです。
M-32 Proシリーズのそれぞれのチャンネルは最大192kHzのサンプリング周波数でのAD / DA変換に対応します。また内部フィルターはADI-2 Proの内部フィルターをベースに開発を行い、0Hzまで完全にリニアな周波数応答を実現しています。
RMEデバイスで高いクロック精度そして驚異的な低ジッターを実現する独自のクロック技術であるSteadyClockは、レコーディングやPAなど数々の現場でプロフェッショナル・ユーザーから高い支持を獲得し、RMEの哲学である「色づけしない透明なサウンド」を実現する重要な技術です。
新たに開発された「SteadyClock FS」は、SteadyClockの基本設計とパフォーマンスはそのままに、アナログPLL回路のアップデートを行ない、DDSとPLLの両方に低位相雑音水晶発振器を参照させることによりさらなるセルフ・ジッターの抑制に成功。SteadyClockは常にPLLモードで動作しますが、ジッターの仕様は通常マスター・クォーツ・クロック・モードでしか見られないレベルに達します。アップデートされた回路をドライブさせる低位相雑音水晶発振器は非常に高い周波数安定度を誇り、その仕様はピコ秒を超えるフェムト秒 (Femto Second) の領域に達します。
自由にルーティングが行える2系統のMADI I/Oに加え、オープン・ネットワーク規格IEEE 802.1および1722.1に基づくAVBインターフェイスを備えています。そのためM-32 ProシリーズでMADI/AVBを使用する際は、サンプル・レートが最大の192kHzを使用していても1本のイーサネット・ケーブルで32チャンネルすべてを伝送できます。
またAVB対応のスイッチング・ハブを使用することで、AVBプロトコルの包括的な同期信号処理の恩恵を受けることができ、複雑なネットワーク構造であっても簡単でスピーディーにそして確実に、機器の追加や構成の変更を行えます。
IEEE 1722.1で定義されているAVDECCプロトコルにより、様々なメーカーの外部コントローラを使用してM-32 Proシリーズを制御することができます。さらにネットワーク接続やUSBポートを使い、WebインターフェイスとJSON APIを使ったコントロールも可能です。
接続先となる様々なハードウェアとの互換性を最大限に高めるため、M-32 Proシリーズではそれぞれのチャンネルを異なるリファレンス・レベル*で個別に設定できるため、接続先のデバイスがどのような機器であってもコンバーターの性能を最大限発揮することができます。
*レベルの切り替えは、+24 dBu、+19 dBu、+13 dBu @ 0 dBFSに対応。
レベル・メーター付近のチャンネル・ラベルに手書きメモを書き足してチャンネルを管理するやり方は、従来のアナログ機器で慣れ親しんだ管理方法ですが、今でも日常的に行われている最も実用的でシンプルなソリューションです。 M-32 Proシリーズにはパネルに挟んで使用するトレーシング・ペーパーが付属し、これにチャンネル名を自由に記入することでアナログ・チャンネルの割当をひと目で確認できます。また、フロント・パネルのLEDはレベル・メーターとして使用できるので、暗い環境や離れた場所からでも全チャンネルのレベルを確認できます。
トレーシング・ペーパーは予備が付属し、またプリント・アウトして使用できるようテンプレートがダウンロード可能です。
M-32 AD Proライン入力1~32
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M-32 DA Proライン出力1~32
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製品の仕様は予告なく変更することがあります。
RME社製MADI製品およびAVB製品を含むPremium Lineシリーズは、開発に際して多くのメーカーとの互換性を最大限に考慮し、事前の互換性検証を長年に渡って行っております。よって多くのメーカーの製品と安心してシステムを構築することができます。互換性未検査製品との互換性をお約束するものではございません。システム導入をご検討の場合は、事前に互換性のテストを行って頂くことをお勧めいたします。検証機の貸出につきましては、法人窓口から承っております。