The Industry Standard - Fireface UFX
英国スコットランドの有名レーベル Linn Recordsの2011年度ベストアルバムを獲得したアルバム「kuniko plays reich(クニコ・プレイズ・ライヒ)」を制作し、世界で活躍するパーカッショニスト加藤訓子にアルバム制作の経緯を伺いました。
製品関連トピックス
「DURec™(ダイレクトUSBレコーディング)」「キュー・ミックス作成方法」「マイクプリアンプを活かした作曲スケッチ作業」「TotalMix FXのReverbをPro Toolsで掛け録り(ループバック機能)」等、Fireface UFXとPro Toolsを組み合わせたシステムの活用法やTipsを、シンガーソングライターの辻敦尊氏が分かりやすく紹介します。
Fireface UFX 製品レビュー
サウンド&レコーディング・マガジンで紹介されました。
「〜ひょっとして今までの同社製品より音が良くなっていないか?と思ったら、ADコンバーターにパラレル・コンバージョン・テクノロジーというものを採用してるのだそう。純正のADコンバーターを2つ備えることで超低S/Nと低ひずみ率を実現しているそうです。ぜいたくな仕様ですね。〜」本澤尚之氏
30イン/30アウト 24bit/192kHzサポート USB&FireWire オーディオインターフェイス
製品概要 入出力 プリアンプ デジタル入出力 TotalMix FX DURec™(ダイレクトUSBレコーディング)
モニター制御 USB&FireWire 本体での操作 その他の特徴 技術仕様 互換性
アクセサリー Fireface UFX Users' Voice
Fireface UFXは、RMEのオーディオインターフェイスの新しいフラグシップ・モデルです。
入力・再生合わせて最大60のオーディオ・チャンネルと高性能デジタル制御プリアンプ、高精度なAD/DAコンバーター。そのすべてが192kHzでの動作をサポートしています。
RMEが長年開発・アップデートを続けてきたドライバーにより、USB・FireWire双方の接続において極めて低いレイテンシーを実現します。リアルタイムのジッター抑制、業務仕様の入出力レベルのサポート、高度なスタンドアローン機能、RME独自のDIGICheckによるメーター/アナライザー表示。これらの機能を、Mac・Windowsの両プラットホームで利用できます。
また、最大192kHzで動作する新しいデジタル高性能ミキサー/ルーターであるTotalMix FXは、高速処理の2基のDSPによってEQとダイナミクス、リバーブ/エコー、モニター・コントロール機能を提供します。
これらの機能は、本体からも操作を行えるようになっています。全60チャンネル+エフェクト・バスのメーター表示や主要な機能のコントロールに対応するカラーディスプレイが搭載されており、Fireface UFXのフロント・パネルから直接制御することを可能としています。
RME Firefaceシリーズの新しいフラグシップ・モデルであるFireface UFXは、プロ・オーディオに求められる高度な機能が1Uサイズの筐体に集約されています。サウンド、機能、ロー・レイテンシーという点において一切の妥協を許さないユーザー、そしてプロフェッショナル用途でのニーズを満たす製品を待望するユーザーのために。あらゆる現場において指標となるRMEのインターフェイス。最高の性能をお届けします。
Fireface UFXは最大で30入力/30出力、合計60チャンネルのI/Oを使用できます。すべての入出力は同時に利用することができ、アナログ12チャンネル、デジタル18チャンネルの計30チャンネルを同時にレコーディングすることも可能です。
動作サンプルレートにおける利用可能な入出力チャンネル数:
サンプルレート | アナログ | AES/EBU | ADAT | 入出力合計 |
---|---|---|---|---|
44.1/48 kHz | 12/12 | 2/2 | 16/16 | 30/30 |
88.2/96 kHz | 12/12 | 2/2 | 8/8 | 22/22 |
176.4/192 kHz | 12/12 | 2/2 | 4/4 | 18/18 |
Fireface UFXは12系統のアナログ入出力を搭載しています:
12入力: リアパネルのバランスTRS Phone×8、フロントパネルのマイク/インストゥルメント入力対応プリアンプ搭載XLR×4
12出力: リアパネルにバランスTRS Phone×6 とXLR×2 - スタジオのメインモニターをダイレクトに接続できます。フロントパネルにはヘッドフォンのインピーダンスにも対応したTRSステレオPhone×2 (チャンネル9/10、11/12として機能します)
サウンド・クオリティ: 音質、およびコスト・パフォーマンスにおいてRMEは他社の追随を許すことなく、もちろんFireface UFXにおいても例外ではありません。他のRME製品と同様に最高グレードのAD/DAコンバーターと高級なアナログ回路設計を採用し、すべてのTRS、XLR入出力、そしてヘッドフォン出力において極めて低ノイズ・高音質を保証します。RMEが伝統として掲げる哲学においては、AD/DAコンバーターやプリアンプが独自の「サウンド」を付加するべきではなく、一切の色付けを伴わない本来のオーディオ信号を、ありのまま伝えることを製品に課しています。
最新のAD/DAコンバーターを搭載することによってすべての入出力は最大192kHzで動作し、再生時にはヘッドフォン出力も含めて118dBAのダイナミックレンジを実現します。また、ヘッドフォン出力端子は高出力に対応しており、接続するヘッドフォンのインピーダンスを心配する必要がありません。アナログのバランス入力部はRMEの業務用ラインナップ製品であるADI-8 QSの設計がベースとなっており、同様にDA回路はRMEのMシリーズの設計を継承しています。これらの回路デザインが、幅広い帯域において非常に優れたS/N比や周波数特性を生み出しています。
加えて、RME製品の特徴でもあるジッター抑制技術SteadyClockの機能により、内部/外部クロックを問わず高精度なAD/DA変換を実現します。
すべての入出力はFireface UFX本体、もしくはTotalMix FXからの制御で入出力感度を一般的に使用される3段階:-10dBV、+4dBu、HiGain(フルスケール時+2dBV、+13dBu、+19dBu)の中から切り替えて使用できます。メインのバランスXLR出力は最大+24dBuまでに対応します。
また、すべての出力は、ASIOダイレクトモニタリング機能を利用することもできます。
Fireface UFXは、新たに設計された4基のステレオ・コンバーターの並行搭載による、極めて鮮明な解像度の4系統のプリアンプを装備しています。
マイクとインストゥルメントのプリアンプは、レコーディングからクラシックのコンサートに到るまでの高度な性能と透明性が求められる現場で高い評価を得るRMEのハイエンド・プリアンプ、Micstasyの基本設計を引き継いでいます。プリアンプ回路の完全な対称設計に伴い、飛躍的な低ノイズとS/N比、リニアな周波数特性を実現。業務用レベルの信号はもちろん、民生用レベルやハイ・インピーダンスの楽器、ダイナミック/コンデンサーマイク、あるいはリボンマイクであっても、一切の色付けなしで音を増幅・伝達する最高級のソリューションです。
各チャンネルのプリアンプは1dBステップ単位で設定可能な最大+65dBまでのゲインを個別に設定することができ、Fireface UFXのフロントパネルのディスプレイから制御することが可能です。すべてのゲイン/レベル設定は保存・呼び出しにも対応し、コンピュータ上のTotalMix FXやMIDIリモート・コントローラーからコントロールをすることもできます。
フロントパネルにある、Hi-Z入力にも対応した4つのバランスXLR/TRS Phoneコンボ端子には、例えば同時に4本のギターを入力することも可能です。レベル・マッチングのための機器を別途用意する必要はありません。
個々のチャンネルの+48V Phantom電源供給やHi-Z切替はそれぞれが独立して動作します。入力信号の有無/クリップとバランス接続の可否、Phantom電源の状態はフロントパネルのLEDで明確に視認できます。
RME独自の並列AD処理: Fireface UFXのプリアンプは4系統ですが、その内部には8つのADコンバーターが控えています。すべてのマイク・プリアンプで二重化された2基のADコンバーターによる同時並列AD変換が行われ、従来型のコンバーター設計では不可能な驚異的なS/N比と性能を実現しています。
また、Fireface UFXはこれまでのRME製品と同様に、フレキシブルなシステム拡張にも対応しています。より多くのプリアンプ・アナログ入力を同時に使用したい場合には、リアパネルにあるADATオプティカル端子を利用して入力を追加できます。
AES/EBU: Fireface UFXは192kHzをサポートする業務用規格のAES/EBU入出力を装備しています。
ADAT: 2系統のADATフォーマットの入出力により、16チャンネルのアナログ入力を追加するといった拡張が可能です。もちろん8チャンネルのAD/DAコンバーターやデジタルミキサー、インサート用のエフェクター等も接続できます。このADAT入出力は192kHz(S/MUX4)をサポートしています。例えば2台のADI-8 QSと組み合わせることで、48kHzまでの動作時に28チャンネルのアナログ入出力、96kHzで20チャンネル、192kHzで16チャンネルを確保することが可能となっています。
SPDIF: ADAT入出力の2ポート目はSPDIFフォーマットにも対応。さまざまな機器を接続することができます。
Word Clock & MIDI: BNC端子のWord Clock入出力にはターミネーション切替スイッチも搭載。2系統のMIDI入出力も備えており、Fireface UFXは多様なシチュエーションのシステムにおいてその真価を発揮します。
DSPベースのTotalMixミキサーは、入力の30チャンネルと再生30チャンネルを全30の出力チャンネルへ個別にルーティングすることができます。最大で15系統のステレオ・サブミックスとコントロールルーム・セクションにより、非常にフレキシブルなモニタリングとシステム構築を可能としています。
加えて、新しい世代となるTotalMix FXは、これまでのTotalMixの強力なハードウェア・ミキシング/ルーティング機能をそのまま受け継ぎながらも、数多くの新機能と向上した操作性を提供します。
すべての入出力チャンネルには、ラージサイズのデジタル・コンソールに匹敵する豪華な機能が搭載されています。各チャンネルには3 BandのEQと可変ローカット、オートレベル機能、コンプレッサー、エキスパンダー、MS変換、位相反転スイッチが用意されており、全チャンネルでセンド/リターン・バスを介してリバーブとエコーを利用できます。しかも、Fireface UFXは192kHz動作時でもこれらの機能を提供します - これは、現存する各社のデジタル・コンソールを遥かに凌ぐ性能です。
この驚異的なミキサー性能を支えているのが、Fireface UFXに内蔵された2基のDSPです。そのうちの1基はこれまでのRME製品と同様に、あらゆるサンプルレート設定ですべてのチャンネルを有効化するために動作しています。これに対して、もう1基のDSPがエフェクトの演算のみに利用されます。例えば48kHz時には60個のEQと34個のローカット、エコーを使用できます。リバーブとエコーを同時に使いたい場合でも、46個のEQと32個のローカットを有効にできます。
このFX-DSPは処理負荷のオーバーロードを常時監視しています。これ以上エフェクトを追加できなくなると、TotalMixの画面上で各機能がグレーアウトしてDSP負荷の超過を防ぎます。高いサンプルレートへ切り替えた場合などにも、Fireface UFXはDSPの上限に合わせて自動的に機能を無効にするため、DSPがオーバーロードすることはありません。
Fireface UFXのエフェクト・セクションは、レコーディング時におけるフレキシブルな設定を実現するだけではなく、コンピュータ上のソフトウェアで発生するレイテンシーを回避する用途でも威力を発揮します。例えばスタジオのスピーカーとボーカリストのヘッドフォンへのモニターで異なるEQ、リバーブをかけたミックスを使い分けたいような場合でも、TotalMixは外部のミキサーを用いずに複数のサブミックスを作ることができます。
加えて、ハードウェア上のDSPは90本のRME/Peakレベルメーターをリアルタイムで提供します。コンピュータのCPU負荷はまったくありません。
TotalMixの主要な機能はMIDI経由でのリモート、Mackie Control互換のコントローラーでの制御にも対応しています。
Fireface UFXの革新的な機能「DURec™」は、Fireface UFXのフロントパネルに備わったUSB-A端子を利用して、Fireface UFXの全入力/全出力(計60チャンネル)の録音/再生が可能になるデジタル・レコーダー機能を提供します。
ライブ・コンサート、バンド・リハーサル、ジャム・セッションを直接Fireface UFX と接続したストレージに録音/再生が可能です。DURec™はFireface UFX内部の強力なDSPにて処理を行うのでコンピュータに負荷をかける事なく、なおかつコンピュータと切り離した状態でのスタンドアローン動作も可能です。スタンドアローン時は、フロントパネルのボタンとエンコーダーを使用して全てのDURec™の機能にアクセスする事ができます。
もちろん、コンピュータと接続を行い、 TotalMix FXからアクセスする事も可能です。TotalMix FXの洗練されたGUIのおかげで、レコーダーの設定状況などの全体像の把握が容易であり、ファイルの選択や録音/再生チャンネルの選択もマウス・クリック1つで簡単に行えます。
DURec™は最大2TBまでのUSB接続ストレージを使用可能であり、例え長時間を要するライブ・コンサートの録音でも難なく対応する事ができます。さらには、デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)と併用をすることで、DURec™(Fireface UFX)は僅か1Uサイズの完璧なバックアップ・レコーディング・システムになります。
Fireface UFX:DURec™(ダイレクトUSBレコーディング)機能解説
Fireface UFX:DURec™(ダイレクトUSBレコーディング)日本語ユーザーガイド(PDF形式,約850KB)
Fireface UFXはトークバック機能等も搭載しているため、コンピュータ環境でのレベル・コントローラーとしての機能だけではなく、小規模なレコーディング・スタジオ向けのモニター切替や入力ソース・セレクターとしても活躍します。外部のモニター・コントローラーを使わずにスタジオ・モニターを直接Fireface UFXへ接続することで、より色付けのない本来のサウンドでモニターを行えます。
レベル・コントロール: Fireface UFXのフロントパネルにある大きなロータリー・エンコーダーは、3系統のステレオ・モニター出力(メインアウト、Phones 1、Phones 2)をコントロールできます。エンコーダーを回すと、ディスプレイに現在のレベルの値が見やすいように大きな数字で表示されます。この時に、小さいエンコーダーを使って現在選択している出力のPAN、リバーブを制御することもできます。出力の切替は、ボリューム・ノブを押すだけの非常に簡単な操作となっています。
モニター・マネージメント: 本体のゲイン/ボリューム設定はTotalMix FXのコントロールルーム・セクションと連動しています。すべての出力の中から3つまでをモニター出力に割り当て、本体のノブで直接コントロールすることができます。例えば、AES/EBU出力をメインアウトやPhone 1/2へ割り当てるといった形です。トークバックやリッスンバック、モノ、Dimといった機能は割り当てられた出力で正しく機能します。
ハードウェア・リモート: Fireface UFXにはオプションのRME hardware remote用の接続端子が用意されています。ボリュームとDim、音量設定の保存と呼び出しが可能です。
RMEがFireface 800をリリースしたのは2004年のことです。驚異的な性能と数多くの機能を融合したFireface 800は、それまでのFireWireオーディオにおける常識を覆す製品でした。多くのユーザーやソフトウェア開発者によって支持され、RMEはFireWireオーディオ・インターフェイスのリファレンスとして認知されるまでに至りました。そして、2009年にはFireface UCが登場。既存のUSBオーディオ・インターフェイスでは成し得なかった高いパフォーマンスを実現し、RMEが再び高い評価を得ることとなりました。
この成功には秘密があります。RMEは唯一、サードパーティ製のUSBおよびFireWireオーディオ・テクノロジーを利用することなく、傑出したパフォーマンスと妥協のないプロ・クオリティを実現するHammerfall Audio Coreを自社開発しているメーカーだからです。
Fireface UFXでは、1台のインターフェイスにRMEが開発したUSBとFireWireの技術が融合されています。
USB 2.0: Fireface UFXは、WindowsとMac双方の環境下で最高のパフォーマンスを得られるように最適化されています。RME製の他のUSB 2.0*インターフェイスと同様に、Fireface UFXには各OSのためにカスタマイズされた個別のファームウェアが提供され、マルチチャンネルでの動作時においても革命的なまでの低レイテンシーを実現します。
* Fireface UFXはUSB 3.0端子でも動作します。
FireWire: 完全に再設計されたFireWireコアにより、Fireface UFXはRMEのUSB製品と同様のパフォーマンスと高い互換性を確立しています。Fireface UFXは機器の内部にFireWire通信チップを一切使わず、RMEの開発陣によりFPGAプログラミングで通信を行います。この新しい技術は、かつて多くのメーカーを苦しめたAgere製のrev.6チップを搭載したコンピュータであっても、安定した動作を保証します。
ディスプレイ: 数多くの機能により簡単にアクセスできるように、Fireface UFXのフロントパネルには高解像度のカラーディスプレイが搭載されています。大小3つのロータリー・エンコーダーを使うことで、Fireface UFXの主要なパラメーターを本体で直接コントロールできると同時に、Mac/Windows上のTotalMixともリアルタイムで連動します。
シンプルな操作性: 4つのキーと2つのエンコーダー、鮮明で高解像度なカラーディスプレイ、そして使い勝手が考慮されたメニュー階層によって、Fireface UFXはコンピュータを使わなくても即座に設定を行うことができます。すべての機能において、ディスプレイには操作の手助けとなるガイドやマーカーが表示されるようになっています。
SteadyClock: RME独自のジッター抑制技術により、Fireface UFXは内部/外部クロックを問わずに完璧なサウンド・クオリティが保証されます。非常に高機能なジッター抑制のため、Fireface UFXは外部クロックで動作している場合でも、非常に高精度な内部クロックを用いているのと同じように高いサウンド・クオリティを保つことができます。
また、SteadyClockによりFireface UFXは自身のサンプルレートを極めて自由に制御できます。設定画面では、一般的に映像やオーディオで使用されるサンプルレートが用意され、直接切替が可能です。
ICC: インテリジェント・クロック・コントロールはすべての入力ソースの動作クロックの状態をリアルタイムで検知し、外部クロックに問題があった場合でも最後に正常だった状態を保持します。同じくRMEのテクノロジーであるSyncCheckとの組み合わせで、クロック同期の問題を迅速に調査できます。
DIGICheck: RMEの非常に強力なデジタル・オーディオ用メーター/アナライザー/測定ツールは、Fireface UFXでも利用可能です。DIGICheckはマルチトラック・レコーダー機能に加えてハードウェア上で動作するPeak/RMSメーター、さらにはソフトウェアの仕様に依存せずに再生音を解析できるアナライザーといった機能が含まれています。
* Mac環境ではDIGICheckの機能に一部制限があります。
パワーサプライ: Fireface UFXの内蔵パワーサプライには回路短絡の防止機構や統合されたラインフィルター、電圧変動対策等が施された、
専用に設計された高性能なスイッチング電源を採用しています。
スタンドアローン用の設定保存機能: 3つのロータリー・エンコーダーとカラーディスプレイを使うことで、Fireface UFXの設定を本体のみで変更することができます。内部メモリーに6パターンまでの異なる状態を保存できるため、Fireface UFXはコンピュータを使わずに、スタンドアローンの状態でも使用可能です。この場合、ボタンをクリックするだけで完全に異なる内部ルーティング仕様へと切り替えられると同時に、MIDI経由でのコントロールにも対応しています。例えば12チャンネルのAD/DAコンバーターとして。あるいは4チャンネルの高性能マイクプリアンプとして。モニター用のミキサー、デジタルフォーマット・コンバーター、アナログ/デジタル・ルーティング・マトリクス etc. さまざまな目的に利用できます。
AD, Line In 1-8, リアSN比: 110 dB RMS unweighted, 113 dBA Microphone In 9-12, フロント以下を除いてADと同:端子: XLR, electronically balanced Instrument In 9-12, フロント以下を除いてADと同:端子: 6.3 mm TS jack, unbalanced DA, Line Out 3-8, rearダイナミックレンジ: 115 dB RMS unweighted, 118 dBA |
DA - Stereo Monitor Output XLR (1-2)以下を除いてDAと同:端子: XLR, balanced DA - Stereo Monitor Output Phones (9-12)以下を除いてDAと同:端子: 6.3 mm TRS stereo jack, unbalanced AES/EBUXLR, transformer-balanced, galvanically isolated, according to AES3-1992 ADAT Optical4 x TOSLINK, format according to Alesis specification Word ClockBNC, スイッチでのターミネーション 75 Ohm サイズ/質量サイズ(ラック耳含):483mm(幅) x 44mm(高)x 242mm(奥) |
USB2.0は2002年ごろからWindows Intelマシンに搭載され始めましたが、初期のUSBコントローラはリアルタイム・オーディオ動作に関して充分な性能を提供できておりませんでした。
2003年ごろのPC(例:Intel 875、P4 CPU)で、USB接続のRME製オーディオ・インターフェイスは原則としては動作しますが、簡単なステレオ再生でもすでに30%くらいのCPU負荷を示します。また256サンプル以下のレイテンシー設定では、小規模なアプリケーションでもクリック音が発生する場合があります。詳細に調査した結果、このCPU負荷は隠れたDPC遅延であることが判明しました。インターフェイスチップは明らかに非効率的に動作し、CPUに待ち状態を起こします。
この現象はドライバやOSとは無関係に起こります。インテル社ではICH7コントローラに問題があることを突き止めたようで、ICH8、9、10以降のコントローラを搭載したPCでは優れたUSBパフォーマンスを示し、オーディオ・インターフェイスの機能をフルに活用いただけます。
上記の理由から、またCore 2 Duo CPU以上のコンピュータはほとんどの場合最新のUSBコントローラを搭載しているので、オーディオ・インターフェイスの機能をフルにご活用いただくためには、Intel Core 2 Duo CPU以上のコンピュータが必要となります。旧型のコンピュータでもご使用いただける場合がありますが、高いCPU負荷等の制限が伴う場合があります。
電気グルーヴ
ライブで使用することが多いのですが耐久性もあると感じます。音に関しては、フェスなどの大会場でも意図した通りの高解像度の高音質を出すことができ、そしてTotalmix FXのフレキシブルなルーティングによって、複雑な回線も簡単に管理できて今では欠かせないものになっています。
田辺恵二(作編曲家)
リリースされて半年ぐらいで購入したので5年以上の付き合いになります。チョイスした理由は音質のフラットさレンジの広さ、入出力の多さ、そして何よりも私にとって重要だったドライバーの安定性でした。どんなに素晴らしいAD/DAが搭載されていてもレイテンシーが大きすぎたり、すぐにドライバーが外れては意味がありません。UFX(RME)は自社開発のオリジナルのドライバーが超優秀なのです。音質と安定性これがあればオーディオインターフェースに求めるものは何もありません。あ、もう一つありましたモニターコントロール機能。外部に用意することなく専用コントローラーですべての操作ができるのも魅力です。しばらくはリプレースしないでしょう(笑)。 > プロフィール
加納洋一郎(音楽プロデューサー/エンジニア)
UFXを選ぶのに時間は掛かりませんでした。主に自宅作業場でミックスをするのにインターフェイスを探していたのですが、色付けのない音質、安定したクロック、スタンドアローンでの可動、モニターセレクターにもなるリモート、自由度の高いTotalmix FXは満足するものでした。当然ミックスでの使用になるので信頼性に欠けては使い物になりません。1Uというスペースだし可搬ラックにマウントしてUFXを外スタジオにリモートごと気軽に持ち運びでき、余分な外部モニターコントローラーを通さず、環境が変わっても自宅作業場と同じダイレクトモニターできるのは僕にとっては魅力的なんです。
浅田祐介(音楽プロデューサー/コンポーザー)
ハイレゾでの音の入出力を考慮し、仕事場のオーディオ・インターフェイスのリプレイスを考え始めてから、人から話を聞いたり実際に音を聞いたりしてリサーチした結果、UFXに決めました。実はインターフェイスは僕にとっては極力意識を外したい領域。曲を書いている時に音質が気になったり、録音したサウンドに不満があったりすることなく、ストレスなく「あたりまえのように」に僕と音楽を繋げることができること、それが理想です。その点でUFXを選びました。特に気に入っているのは4つあるプリアンプ付きの入力。ピュアオーディオにあるような二重化された1chごと2基の並列ADで、歌や生楽器のニュアンスを録音してくれます。
Miller(Coldplayマニピュレーター)
Fireface UFXはColdplayのワールドツアーでプレイバックのラックのすべての入力と出力を担っています。UFXの2つのADATポートを利用して、仕込みの際にラップトップのPro ToolsからFostexのハードディスク再生システムへ16チャンネルを送るのに使用、実際のライブの最中は録音に使用しています。Pro Toolsとの使用においても、UFXの信頼性は他のどのインターフェイスより優れていました。 > インタビュー(YouTube)