The Industry Standard - FIreface UCX
TOTOのアルバム
“FAHRENHEIT”にてゴールド・ディスクを獲得した、日本が世界に誇るレコーディング・エンジニア、村上輝生氏。アメリカだけでなくヨーロッパ、アジア各国から南米諸国まで幅広い海外録音経験を持つ村上輝生氏だが、実は発売以来からのFireface UCXユーザーでもある。
製品関連トピックス
AppleよりiOS 6にてマルチ・チャンネルのプレイバックが正式にサポートされたことと、iPad本体の性能向上や8チャンネル以上を取り扱えるアプリの登場などにより、SPDIFやADATを含むFireface UCXの18チャンネルすべての入出力が使用できるようになりました。
Fireface UCX 製品レビュー
サウンド&レコーディング・マガジンで紹介されました。
「〜外見はFireface UCの後継機という雰囲気だが、実際は上位機種Fireface UFXがコンパクトになったような進化だ。音質もさることながら、TotalMix FXというDSPミキサー・ソフトの充実ぶりに驚かされた。これはEQやコンプなども完備した”デジタル卓付きのオーディオI/O”じゃないか! 〜」草間敬氏
18イン/18アウト 24bit/192kHzサポート USB&FireWire オーディオインターフェイス
製品概要 入出力 プリアンプ デジタル入出力 DSPミキサー リモート・コントロール USB & FireWire
クラス・コンプライアント その他の特徴 Fireface機能比較表 動作環境 互換性 同梱物
技術仕様 アクセサリー
Fireface UCXは、RMEのオーディオ・インターフェイス"Fireface"シリーズのニュー・モデルです。
世界的に大成功を収めたFireface UFXの遺伝子を受け継ぎながらも、さらに最新鋭のテクノロジーを惜しげも無く注ぎ込み誕生したFireface UCXは、RME製品の長所が組合わさった驚異的なパフォーマンスを誇るオーディオ・インターフェイスです。
RMEが長年手掛けてきた、コンパクトなハイエンド・オーディオ・インターフェイスの経験に基づき、ハーフラック・サイズのボディに、スタジオやライブレコーディング等のプロフェッショナル・オーディオの現場で求められる性能を実現しています。同サイズのFireface UCと比較して実に300以上もの電子部品が新たに採用され、さらにはDSPチップから電子部品に乗る電気ノイズを防ぐために50以上ものシールドが内部には施されています。
18イン/18アウトもの豊富なオーディオ・チャンネル、高性能デジタル制御プリアンプ、最新鋭のAD/DAコンバーター、そのすべてが192 kHzでの動作をサポートしています。RMEの大きな特徴である「低レイテンシー」はFireface UCXにてより極まり、USB・FireWire双方の接続において、Fireface UCXと同クラスの製品はもちろん、それ以上のハイエンド・クラス製品と比較をしても勝るパフォーマンスを誇ります。
高度なスタンドアローン機能により製品単体での使用が可能であり、モニタリングのファンクションをリモート操作可能なARC USBに対応。スタジオやフィールド・レコーディングの現場において、より一層の利便性を提供します。
Fireface UCXは、プロフェッショナル・オーディオ・インターフェイスとしては初のクラス・コンプライアント・モードを搭載しました。これにより、Apple iPad/iPad2(Camera Connection Kit経由で接続)でもFireface UCXの優れたアナログ・デジタル入出力が利用可能です。
Fireface UCXは最大で18入力/18出力、合計36チャンネルのI/Oを使用できます。すべての入出力は同時に利用することができ、最大192 kHzのサンプリングレートに対応しています。
動作サンプルレートにおける利用可能な入出力チャンネル数:
サンプルレート | アナログ | S/PDIF | ADAT | 入出力合計 |
---|---|---|---|---|
44.1/48 kHz | 8/8 | 2/2 | 8/8 | 18/18 |
88.2/96 kHz | 8/8 | 2/2 | 4/4 | 14/14 |
176.4/192 kHz | 8/8 | 2/2 | 2/2 | 12/12 |
8入力:リアパネルのバランスTRS Phone×4、フロントパネルのマイク/ライン入力対応プリアンプ搭載XLR×2、ライン/楽器入力x2
8出力:リアパネルにバランスTRS Phone×6、フロントパネルにはヘッドフォンのインピーダンスにも対応するTRSステレオPhone×2(チャンネル7/8)
サウンド・クオリティ:RMEは音質、性能、およびコスト・パフォーマンスにおいて他社の追随を許しません。Fireface UCXは最新鋭のAD/DAコンバーターと高級なアナログ回路設計を採用し、すべてのTRS、XLR入出力、そしてヘッドフォン出力においても極めて低ノイズ・高音質、卓越したS/NとTHDを保証します。RMEが伝統として掲げる製品哲学においては、AD/DAコンバーターやプリアンプが独自の「サウンド」を付加するべきではなく、一切の色付けを伴わない本来のオーディオ信号を、ありのまま伝えることを製品に課しています。
最新鋭のAD/DAコンバーターを搭載することで、すべての入出力は最大192 kHzのサンプリングレートに対応し、入出力共に115dBAもの広大なダイナミックレンジを実現します。また、ヘッドフォン出力端子は高出力に対応しており、接続するヘッドフォンのインピーダンスを心配する必要がありません。
加えて、RME製品の特徴でもあるジッター抑制技術SteadyClockの機能により、内部/外部クロックを問わず高精度なAD/DA変換を実現します。
低レイテンシー・コンバーター:すべてのアナログ入出力は超低レイテンシーなコンバーターデザインにより、使用中のサンプリングレートに関わらずAD変換時は14サンプル、DA変換時には7サンプルです。この新たなRMEテクノロジーにより、ライブの現場やコンピュータベースのレコーディング・スタジオが抱えるレイテンシーの問題を大幅に減少させます。例えば48 kHz時には僅か0.4msと圧倒的な低いレイテンシーであり、アナログ・モニタリングと遜色ないニアゼロ・レイテンシーなモニタリング環境を構築することができます。
リファレンス・レベル:入出力感度を一般的なスタジオで使用される3段階:-10dBV、+4dBu、Lo / HiGain(フルスケール時+2dBV、+13dBu、+19dBu)の中から切り替えて使用できます。これにより、他のアナログ機器と最適なヘッドルームを保てます。
アナログ入力3 - 8:-10 dBV, +4 dBu, Lo Gain(3ch,4chは個別に切替が可能、5ch - 8chは一括切替)
アナログ出力1 - 6:-10 dBV, +4 dBu, Hi Gain(1ch - 6ch,一括切替)
ヘッドフォン/ラインアウト:-10 dBV, +4 dBu, Hi Gain
S/PDIF:リアパネルのコアキシャル入出力x1系統(AES/EBU対応)
ADAT:リアパネルのオプティカル入出力x1系統(もしくはオプティカルS/PDIFへ切替可能)
また、すべての出力は、ASIOダイレクトモニタリング機能を利用することもできます。
MIDI:入出力x2系統(ブレイクアウトケーブル使用)
Word Clock:入出力x1系統
Fireface UCXは、鮮明で解像度の高い最新鋭のプリアンプを搭載しています。
このマイクとインストゥルメントのプリアンプは、レコーディングからクラシックのコンサートに到るまでの高度な性能と透明性が求められる現場で高い評価を得るRMEのハイエンド・プリアンプ、Micstasyの基本設計を引き継いでいます。飛躍的な低ノイズとS/N比、リニアな周波数特性を実現。業務用レベルの信号はもちろん、民生用レベルやハイ・インピーダンスの楽器、ダイナミック/コンデンサーマイク、あるいはリボンマイクであっても、一切の色付けなしで音を増幅・伝達する最高級のソリューションです。
各チャンネルのプリアンプは1dBステップ単位で設定可能な最大+65dBまでのゲインを個別に設定することができ、コンピュータ上のTotalMix FX、あるいはFireface UCXのフロントパネルのエンコーダーから制御することが可能です。すべてのゲイン/レベル設定は保存・呼び出しにも対応し、コンピュータ上のTotalMix FXやMIDIリモート・コントローラーからコントロールをすることもできます。
個々のチャンネルの+48V Phantom電源供給やHi-Z切替はそれぞれが独立して動作します。入力信号の有無/クリップとバランス接続の可否、Phantom電源の状態はフロントパネルのLEDで明確に視認できます。
Auto Set機能を搭載:Micstacy、Fireface UFXに備わっていたAuto Set機能がFireface UCXでも利用可能です。通常、レコーディング中のオーバーロード(クリッピング)を防ぐにはAD変換の段階でリミッターを使用しますが、このようなアナログ処理ではFireface UCXの優れたプリアンプの性能を活かしきれないうえに、原音をも変えてしまいます。
Auto Set機能は、Fireface UCXの完全にデジタル制御されたゲインにより、音声信号を劣化させずにゲインを自動的に減少させてオーバーロードを防ぎます。これらは一切の電子回路を通さずに処理されるうえに、一般的なリミッターで発生する操作時のノイズも無く、SN比と歪率はそのままです。
S/PDIF:最大192 kHz対応コアキシャル入出力 x 1系統。
ADAT:最大192 kHz(S/MUX4)対応オプティカル入出力 x 1系統。アナログ入出力との同時使用が可能なので、8チャンネルAD/DAコンバーター、ミキシングコンソール、外部エフェクトのインサート等に使用可能。
Word Clock:ターミネーション切替可能なワードクロック(BNC )入出力 x 1系統。
MIDI:入出力2系統(ブレイクアウトケーブル使用)。
DSPベースのTotalMixミキサーは、入力の18チャンネルと再生チャンネルを全18の出力チャンネルへ個別にルーティングすることができます。最大で9系統のステレオ・サブミックスとコントロールルーム・セクションにより、非常にフレキシブルなモニタリングとシステム構築を可能としています。
加えて、新しい世代となるTotalMix FXは、これまでのTotalMixの強力なハードウェア・ミキシング/ルーティング機能をそのまま受け継ぎながらも、数多くの新機能と向上した操作性を提供します。
すべての入出力チャンネルには、ラージサイズのデジタル・コンソールに匹敵する豪華な機能が搭載されています。各チャンネルには3 BandのEQと可変ローカット、オートレベル機能、コンプレッサー、エキスパンダー、MS変換、位相反転スイッチが用意されており、全チャンネルでセンド/リターン・バスを介してリバーブとエコーを利用できます。しかも、Fireface UCXは192kHz動作時でもこれらの機能を提供します - これは、現存する各社のデジタル・コンソールを遥かに凌ぐ性能です。
この驚異的なミキサー性能を支えているのが、Fireface UCXに内蔵された2基のDSPです。そのうちの1基はこれまでのRME製品と同様に、あらゆるサンプルレート設定ですべてのチャンネルを有効化するために動作しています。これに対して、もう1基のDSPがエフェクトの演算のみに利用されます。例えば48kHz時には36個のEQと36個のローカット、26個のコンプレッサーとエコーを使用できます。リバーブとエコーを同時に使いたい場合でも、36個のEQと36個のローカット、16個のコンプレッサーを有効にできます。
このFX-DSPは処理負荷のオーバーロードを常時監視しています。これ以上エフェクトを追加できなくなると、TotalMixの画面上で各機能がグレーアウトしてDSP負荷の超過を防ぎます。高いサンプルレートへ切り替えた場合などにも、Fireface UCXはDSPの上限に合わせて自動的に機能を無効にするため、DSPがオーバーロードすることはありません。
Fireface UCXのエフェクト・セクションは、レコーディング時におけるフレキシブルな設定を実現するだけではなく、コンピュータ上のソフトウェアで発生するレイテンシーを回避する用途でも威力を発揮します。例えばスタジオのスピーカーとボーカリストのヘッドフォンへのモニターで異なるEQ、リバーブをかけたミックスを使い分けたいような場合でも、TotalMixは外部のミキサーを用いずに複数のサブミックスを作ることができます。
加えて、ハードウェア上のDSPは54本のRME/Peakレベルメーターをリアルタイムで提供します。コンピュータのCPU負荷はまったくありません。
TotalMixの主要な機能はMIDI経由でのリモート、Mackie Control互換のコントローラーでの制御にも対応しています。
さらに新たにリリースされたTotalMix Remoteを併用すると、RMEオーディオ・インターフェイスのすべてのミックス状態、ルーティング、FX設定、そしてレベルメーターをリアルタイムで表示し、イーサネットや無線LANを用いて離れた場所からiPadやコンピューターを使ってコントロールすることができます。
Fireface UCXは、モニタリングのボリューム調整やファンクションの切替が容易に行えるARC USBに対応しています。
ARC USBは頑丈なメタル製のボディに、エンコーダー・ダイヤルと2つのプッシュ・ボタン、長さ5mの接続用ケーブルを備え、コンパクトながらも優れた操作性で抜群の利便性を提供します。
ARC USBは主にモニタリングのファンクションがコントロール可能であり、ライブやフィールド・レコーディングの現場などで、ARC USBが最高のパートナーになります。
・メイン出力、ヘッドホン出力(TotalMix FXにてアサイン)のボリュームコントロール
・Dim(TotalMix FXにて任意のボリューム値に設定が可能)
・ボディ左側の"Prog"ボタンにTotalMix FXの主機能をアサイン
トークバック、スピーカーB、モノラル、ミュート、キュー、ミキサーのスナップショットのリコール、ソロ/フェーダー・グループのミュートなど
2004年にリリースされたFireface 800は、FireWireオーディオ・インターフェイスのマーケットに大きなインパクトと成功を残しました。驚異的な性能と数多くの機能を統合したFireface 800は、それまでのFireWireオーディオの常識を覆す製品でした。多くのユーザーやソフトウェア開発者によって支持され、RMEは一躍FireWireオーディオのリーダーとして強力に認知されるようになりました。そして、2009年には既存のUSBオーディオ・インターフェイスでは成し得なかった高いパフォーマンスを実現したFireface UCが登場し、RMEが再び高い評価を得ることとなりました。
成功の秘訣は、RMEは唯一、サードパーティ製のUSBおよびFireWireオーディオ・テクノロジーに依存することなく、傑出したパフォーマンスと妥協のないプロ・クオリティを実現するHammerfall Audio Coreを自社開発(※)しているメーカーだからです。
※技術情報:FireWireテクノロジー / USBテクノロジー
Fireface UCXでは、僅かハーフラック・サイズのボディにRMEの先進的なオーディオ伝送技術(Hammerfall X-Core)を集約し、USB 2.0とFireWireの双方の接続端子を搭載しました。
USB 2.0:Fireface UCXは、WindowsとMac OS双方の環境下で最高のパフォーマンスを得られるように最適化されています。RME製の他のUSB 2.0(※)インターフェイスと同様に、Fireface UCXには各OSのためにカスタマイズされた個別のファームウェアが採用され、マルチ・チャンネルでの動作時においても超低レイテンシーを実現します。
※Fireface UCXはUSB 3.0端子でも動作します。
FireWire:完全に再設計されたFireWireコアにより、Fireface UCXはRMEのUSBインターフェイスと同様のパフォーマンスと高い互換性を確立しています。Fireface UCXは機器の内部にFireWire通信チップを一切使用せず、FPGAにプログラムされたRME独自開発のオーディオ伝送テクノロジーで通信を行います。この新しい技術は、かつて多くのメーカーを苦しめたAgere製のrev.6チップを搭載したコンピュータであっても、安定した動作を保証します。
FireWire接続でパス・パワー駆動が可能
FireWireで接続した場合、Fireface UCXは付属の電源アダプターを使用せずにパス・パワーで動作可能です。
※ パス・パワーでお使いいただくには、コンピューターにFireWire 400(IEEE1394a)6ピン端子が搭載され、バス・パワーの電力量が13ワット(Fireface UCXの平均消費電力)を満たしている必要があります。
※ USB接続の場合はパス・パワーで動作しません。
Fireface UCXは、プロフェッショナル・オーディオ・インターフェイスとしては初となるクラス・コンプライアントに対応しました。
専用デバイス・ドライバのインストールを必要とせず、OS標準ドライバによるプラグ&プレイでFireface UCXを使用することができます。クラス・コンプライアント(CC)モードには、フロントパネルのプッシュ式エンコーダーで簡単に切り替えることができます。
Apple iPad/iPad 2:クラス・コンプライアントに対応したことで、Apple iPad/iPad 2*と接続(Camera Connection Kit経由)すれば、Fireface UCXの高品質な入出力と機能(マイク・プリアンプ、EQとダイナミクス、FX、Auto Set)がiPadでも使用可能です。iPadとFireface UCXのやり取りはすべてUSB経由のデジタル信号のため、高いクオリティを保ったままiPadにインストールしたAppや楽曲を最大24bit/96 kHzの高音質で楽しむことができます。
アシンクロナス・モード:Fireface UCXはDAコンバート時にジッターが生じやすいUSBクロックの代わりに、内部に搭載されたSteady Clockを使用します。多くのUSBオーディオ機器はDAコンバート時にUSBデータ・パケットからクロックを抽出するスレイブ・モード(アダプティブ・モード)で動作しており、効果的なジッター抑制は行われず比較的大きなジッターが生じます。
Fireface UCXはレコーディング時もプレイバック時もマスター・クロック・モード(アシンクロナス・モード)で動作するので、iPad使用時でもコンピュータ接続時と変わらないサウンド・クオリティを実現しています。
入出力に対応:iPad使用時は出力の他に入力も利用できます。モノラル音声のAppではアナログ・マイク/ライン入力チャンネル1が、ステレオ音声(デュアル・モノラル)に対応したAppでは入力チャンネル1/2が利用可能です。マルチ・トラックに対応したAppではアナログ8チャンネルすべてが利用可能です。プレイバック時はアナログ出力チャンネル1/2(現時点ではAppの仕様によりマルチ・チャンネル出力非対応)が利用可能で、同時にヘッドフォン出力7/8、およびS/PDIFとADATにも出力されます。
ルーティング:予めTotalMix FX上で設定を施したルーティングのプリセットを本体内のメモリーに6パターンまで保存することができ、コンピュータと接続をして設定変更を行わなくとも、フロントパネルのプッシュ式エンコーダーを使って即座にリコール(設定の読み込み)が可能です。
クラス・コンプライアント・モードはUSB Audio Class 2.0に基づきます。USB Audio Class 2.0はRMEが提供する専用ドライバに匹敵する帯域幅のパフォーマンスを提供し、すべてのチャンネルを伝送することは可能でしょうが、レイテンシーのパフォーマンスに関してはRMEが提供するドライバとは全く比較(相当)になりません。コンピューター・ベース(Windows, Mac OS X)でのレコーディング時は、クラス・コンプライアント・モードをOFFにして、超低レイテンシーを実現するRME専用のドライバ(TotalMix FX)の使用をおすすめします。
*iOS 5以上をインストールしたiPad/iPad 2が必要です。iPod Touch、iPhoneでは使用できません。製品にiPadは含まれません。
クラス・コンプライアント・モードの詳細は、こちらのリンクをご覧下さい。
技術情報:クラス・コンプライアント・モード - 技術背景、設定方法、使用例
SteadyClock:RME独自のジッター抑制技術SteadyClockにより、Fireface UCXは内部/外部クロックを問わずに完璧なサウンド・クオリティが保証されます。非常に高機能なジッター抑制のため、Fireface UCXは外部クロックで動作している場合でも、非常に高精度な内部クロックを用いているのと同じように高いサウンド・クオリティを保つことができます。
また、SteadyClockによりFireface UCXは自身のサンプルレートを極めて自由に制御できます。設定画面では、一般的に映像やオーディオで使用されるサンプルレートが用意され、直接切替が可能です。
ICC:インテリジェント・クロック・コントロールはすべての入力ソースの動作クロックの状態をリアルタイムで検知し、外部クロックに問題があった場合でも最後に正常だった状態を保持します。同じくRMEのテクノロジーであるSyncCheckとの組み合わせで、クロック同期の問題を迅速に調査できます。
DIGICheck:RMEの非常に強力なデジタル・オーディオ用メーター/アナライザー/測定ツールDIGICheckは、Fireface UCXでも利用可能です。DIGICheckはマルチトラック・レコーダー機能に加えてハードウェア上で動作するPeak/RMSメーター、さらにはソフトウェアの仕様に依存せずに再生音を解析できるアナライザーといった機能が含まれています。
* Mac環境ではDIGICheckの機能に一部制限があります。
パワーサプライ:パワーサプライには回路短絡の防止機構や統合されたラインフィルター、電圧変動対策等が施された、専用に設計された高性能なスイッチング電源を採用しています。
スタンドアローン用の設定保存機能:フロントパネルのロータリー・エンコーダーを使うことで、Fireface UCXの設定を本体のみで変更することができます。内部メモリーに6パターンまでの異なる状態を保存できるため、Fireface UCXはコンピュータを使わずにスタンドアローンの状態でも使用可能です。スタンドアローン時には「AD/DAコンバート・モード」の使用が可能であり、特別な設定を行わなくともアナログ<>デジタルの双方向変換を行うことができます。さらには2チャンネルの高性能マイクプリアンプとして、モニター用のミキサーetc. さまざまな目的に利用できます。
Fireface UCX | Fireface UC/400 | |
---|---|---|
DSPハードウェア・エフェクト | ○ | - |
RME ARC USBサポート | ○ | - |
低レイテンシーAD/DAコンバーター | 2011年新設計モデル搭載 | - |
Auto Set機能 | ○ | - |
バス・パワー動作 | ※ |
Fireface 400 |
※FireWireで接続した場合、Fireface UCXは付属の電源アダプターを使用せずにパス・パワーで動作可能です(FireWire 6ピン端子および13ワット以上のバス・パワー供給が必要)。USB接続の場合はパス・パワーで動作しません。
Fireface UCX | Fireface UFX | |
---|---|---|
入力 | 18 | 30 |
出力 | 18 | 30 |
アナログ入出力 | 8 | 12 |
並列AD処理変換 | - | 4 x |
AES/EBU入出力 | - | 1 x |
S/PDIF入出力 |
1 coaxial + 1 optical (opt. = ADAT入出力) |
1 optical (2nd ADAT入出力) |
ADAT入出力 | 1 x | 2 x |
マイク・プリアンプ(デジタル制御) | 2 x | 4 x |
ワードクロック入出力(BNC) | ○ | ○ |
ヘッドフォン出力 | 1 x | 2 x |
高解像度カラー・ディスプレイ | - | ○ |
MIDI 入出力 | 2 x | 2 x |
DSPハードウェア・エフェクト | ○ | ○ |
Auto Set機能 | ○ | ○ |
ARC USBサポート | ○ | ○ |
Direct USB Recording™ | - | ○ |
サイズ | 1/2 19インチ | 19インチ |
192 kHzサポート | ○ | ○ |
SMUX(192 kHzサポート) | ○ | ○ |
スタンド・アローン動作サポート | ○ | ○ |
USB & FireWireサポート(X-Core搭載) | ○ | ○ |
USB2.0は2002年ごろからWindows Intelマシンに搭載され始めましたが、初期のUSBコントローラはリアルタイム・オーディオ動作に関して充分な性能を提供できておりませんでした。
2003年ごろのPC(例:Intel 875、P4 CPU)で、USB接続のRME製オーディオ・インターフェイスは原則としては動作しますが、簡単なステレオ再生でもすでに30%くらいのCPU負荷を示します。また256サンプル以下のレイテンシー設定では、小規模なアプリケーションでもクリック音が発生する場合があります。詳細に調査した結果、このCPU負荷は隠れたDPC遅延であることが判明しました。インターフェイスチップは明らかに非効率的に動作し、CPUに待ち状態を起こします。
この現象はドライバやOSとは無関係に起こります。インテル社ではICH7コントローラに問題があることを突き止めたようで、ICH8、9、10以降のコントローラを搭載したPCでは優れたUSBパフォーマンスを示し、オーディオ・インターフェイスの機能をフルに活用いただけます。
上記の理由から、またCore 2 Duo CPU以上のコンピュータはほとんどの場合最新のUSBコントローラを搭載しているので、オーディオ・インターフェイスの機能をフルにご活用いただくためには、Intel Core 2 Duo CPU以上のコンピュータが必要となります。旧型のコンピュータでもご使用いただける場合がありますが、高いCPU負荷等の制限が伴う場合があります。
アナログAD、ライン入力 5〜8、リア
ライン入力 3〜4、フロント
マイクロフォン 1〜2、フロント
DA - フォン、7/8、フロント
MIDI
デジタル
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デジタル入力Word Clock
ADATオプティカル
AES/EBU - SPDIF
デジタル出力ワードクロック
ADAT
AES/EBU - SPDIF
一般
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