ADI-192 DD
8チャンネル 192kHz AES/EBU . ADAT . TDIF フォーマット/サンプルレートコンバーター
製品概要
ADI-192 DDは評価の高いADI-8 DDの後継機種として、新たに開発されたパワフルなフォーマット、サンプルレートコンバーター。ADI-8 DDに加え、様々な新機能が搭載されています。
主な機能
- 最大192kHz対応のADAT、TDIF、AES/EBU
- 最大192kHz対応の8チャンネルサンプルレートコンバージョン
- サンプルレートコンバージョンは、AES/EBU、TDIF、ADATに選択可能
- 位相エラーのない8チャンネルサンプルレートコンバージョン(サブフレーム同期)
- SteadyClock技術による高度なジッター抑制、クロックのリジェネレート
- AES/TDIF/ADATのトリプルフォーマットコンバーター&SPDIF TOSLINK I/O
- Double / Quad Wire、S/MUX / S/MUX4のダイレクトサポート(SRC使用時も含む)
- TDIF専用ワードクロック出力
- シンプルな操作性を実現したユーザーインターフェイス
入出力
- AES/EBU入出力 (XLR) x4系統(8チャンネル)
- ADATオプティカル入出力 x2系統(8チャンネルまで)
- TDIF入出力 (D-sb25pin)x1系統(8チャンネル)
- SPDIFオプティカル入出力 x1系統(AES/EBUチャンネル1/2と切り替え)
- ワードクロック入出力 x1系統
- TDIF専用ワードクロック出力 x1系統
主な特長
本デバイスには3種類の24ビット8チャンネルフォーマットコンバーターが搭載されます。ADAT、TDIF、AES/EBUのそれぞれの出力フォーマットは、独立してADAT、TDIF、AES/EBUのそれぞれの入力にアクセスします。入力ソースを自由に設定でき、全てのフォーマットで同時に出力できるため、複数のデバイスへディストリビュートすることも、それぞれ別々の入力ソースを同時にコンバートして出力する事もできます。
例えばAES/EBU x4系統のサンプルレートコンバーターとして利用することができます。4系統のAES/EBU入出力、2系統のADAT入出力、および1系統のTDIF入出力は96kHz / 24bitで8チャンネルまで対応します。192kHz / 24bitサンプルレートコンバーターは、8チャンネルのサンプルレートコンバージョン、およびクロックのデカップリングを最高のクオリティーで行います。
LEDディスプレイ
フロントパネルの48個のLEDは、入出力信号のステータス、デバイスの動作状況を明確に表示します。
多彩なフォーマットに対応
AES/EBU出力信号は、プロフェッショナル、もしくはコンシューマーフォーマットで出力可能。AES/EBU出力の1〜2チャンネルはオプティカルTOSLINK端子からも出力されます。
ADI-192 DDは、Double Wire、Quad Wire、S/MUX、S/MUX4に対応するためいかなるプラットフォームにおける信号にも柔軟に対応します。またSRC使用時でも3種類のフォーマット間で自由にフォーマットコンバートが可能です。8チャンネル以上コンバートが必要な場合には、複数台のADI-192 DDをカスケード接続し、ワードクロックで接続することでサンプル単位で同期します。
自動ディストリビューションモード
ADI-192 DDには自動ディストリビューションモード機能が搭載されます。4系統のAES/EBU入力の内1系統のみに入力信号がある場合、自動的に残り3系統のAES/EBU出力にコピーされます。
ハードウェアメモリ
すべての設定はデバイスの電源を落とした際にハードウェア内に保存されます。
ジッター抑制機能「SteadyClock」
デジタル信号にはサンプリング・クロックの時間的なゆらぎによるジッターが生じます。現在その抑制こそがデジタルオーディオ機器の大命題とされています。SteadyClock™はすべてのクロックに対して驚異的なジッター抑制を行います。SteadyClock™はいかなるクロックもリフレッシュして抜群の再生クオリティーを保つだけでなく、理想的なリファレンス・クロックとしてすべてのデジタル出力から送信できます。
SyncCheck®
複数のデジタルソースで作業を行う場合には、それらのソースが正しくロックし、また完全に同期している必要があり、これらが正しく設定されていない場合、ドロップアウトやクラックルノイズが発生します。
RME独自のSyncCheckはすべての入力信号をチェックし、視覚的に表示します。クロックモードがMasterのときは、内部クロックに対する同期動作が確認されます。この優れた技術によって瞬時にエラーを発見することができます。
SyncAlign®
SyncAlignには、時間軸やチャンネルに関して絶対的なデータ配置を保障するための技術や方法が組み込まれています。ステレオモードやマルチチャンネルモードでも、また、カードをどのように使用しどのような信号を受信した場合も、RMEのデジタルオーディオカードはチャンネルを交換することがありません。SyncAlignはチャンネル間のタイミングをもコントロールします。チャンネル数に左右されずサンプル単位で整列された状態で開始されます。
Record while play(再生中に録音)モードが有効な場合、対応するソフトウェアは初めに録音を開始し、その後再生を開始します(または再生の後に録音)。 SyncAlignはこの時間差を補正し、Record while playモードでも録音と再生が正確に同時に開始するように保障します。非同期モードでは(異なったプログラムが一つのカードの異なったステレオデバイスを使用する)SyncAlignのこの部分の機能は自動的に無効になります。
Intelligent Clock Control (ICC)
RME Intelligent Clock Controlは、すべてのクロックソースの周波数を測定/表示させることのできる世界で唯一のデジタルI/Oシステムです(もちろんワードクロックも!)。使用するクロックソースを信号の有効性や現在のサンプルレートを基にして判断します(完全に自動化されハードウェア上で行われます!)。
これにより、多数のデジタル入力、先進のクロック設定を装備するにもかかわらず、簡単にクロックを取り扱うことができます。
同梱物
電源ケーブル、接地アダプター、ADI-192 DD 日本語ユーザーガイド
技術仕様
AES/EBU
- XLR x 4系統、バランス、グランドフリー、AES3-1992準拠
- 高感度入力ステージ(< 0.3 Vpp)
- S/PDIF互換(IEC 60958)
- 業務用(Professional)、民生用(Consumer)対応、コピープロテクションは無視
- シングルワイヤー: 2チャンネル x 4系統 24 bit / 最大192 kHz
- ダブルワイヤー: 2チャンネル x 4系統 24 bit / 96 kHzまたは、4 チャンネル 24 bit / 192 kHz
- ダブルワイヤー:2チャンネル x 4系統 24 bit / 48 kHzまたは、2 チャンネル 24 bit / 192 kHz
- クアドワイヤー:2チャンネル x 4系統 24bit / 48 kHz
- または、2 チャンネル 24 bit/ 192 kHz
- ロック範囲:28 kHz ~ 104 kHz、162 kHz ~ 204 kHz
- 入力信号へ同期時のジッター:< 1ns
- ジッター抑制値:> 30 dB (2.4 kHz)
- 出力電圧:業務用(Professional)4.5 Vpp、民生用(Consumer)2.1 Vpp
- 出力フォーマット(業務用):AES3-1992 改定4準拠
- 出力フォーマット(民生用):IEC 60958準拠のS/PDIF互換フォーマット
SPDIF(フロント)
- 上記AES/EBU入力と共通、TOSLINKで接続される点のみ異なる
- 自動入力判別:AES/EBU入力のチャンネル1/2と切り替え式
- S/PDIF互換(IEC 60958)
- Audio signal from AES/EBU channels 1/2
- AES/EBUのチャンネル1/2共通のオーディオ信号を出力(フォーマット違い)
ADAT オプティカル
- TOSLINK x 2系統、Alesis社仕様に準拠
- 標準:8チャンネル x 2系統 24bit / 最大48kHz
- S/MUX: 8チャンネル x 2系統 24bit / 48 kHzまたは、8チャンネル 24 bit / 96 kHz
- S/MUX4:8チャンネル x 2系統 24 bit / 48 kHzまたは、4チャンネル 24 bit 192 kHz
- Bitclock PLLがバリピッチへの完璧な追従と同期を保証
- ロック範囲:28 kHz ~ 54 kHz
- 入力信号へ同期時のジッター:< 1 ns
- ジッター抑制値: > 30 dB (2.4 kHz)
TDIF
- D-sub 25ピン x 2系統、TDIF-1準拠
- 標準:8チャンネル 24 bit / 最大48 kHz
- ダブルワイヤー:8チャンネル x 2系統 24 bit / 48 kHzまたは、8チャンネル 24 bit / 96 kHz
- クアドワイヤー: 8チャンネル x 2系統 24 bit / 48 kHzまたは、4チャンネル 24bit /192 kHz
- ロック範囲:30 kHz ~ 54 kHz
- 入力信号同期時のジッター:< 1 ns
- ジッター抑制値:> 30 dB (2.4 kHz)
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ワードクロック
- BNC、非終端(10 kΩ)
- 75 Ω内部終端スイッチ
- ダブル/クアドスピード自動判別およびシングルスピードに内部変換
- SteadyClockのバリピッチ時でもロー・ジッターでの同期を保証
- カップリング・トランス、直流絶縁された入力
- 接続中のDCオフセットに影響されません
- 信号調整回路:自動センタリングおよびヒステリシスを経由して信号をリフレッシュ
- 過電圧保護
- レベル範囲:1.0 Vpp ~ 5.6 Vpp
- ロック範囲:28 kHz ~ 220 kHz
- 入力信号へ同期時のジッター:< 1 ns
- ジッター抑制値:> 30 dB (2.4 kHz)
- 最大出力電圧:5 Vpp
- 75 Ω時出力電圧:4.0 Vpp
- 出力インピーダンス:10 Ω
- 出力周波数特性STD:28 kHz ~ 220 kHz
- 出力周波数特性TDIF:28 kHz ~ 54 kHz
デジタル
- 基準クロック:内部水晶発振器、AES/EBU入力、ADAT入力、ワードクロック入 力、TOSLINK入力、TDIF入力
- 内部サンプリング周波数:44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz
- 低ジッター設計:PLLモード時全入力 < 1ns
- 内部クロック:800 psジッター、ランダムスペクトラム拡散
- 外部クロック時のジッター抑制値:> 30 dB (2.4 kHz)
- 100 ns以上のジッターでもPLLがドロップアウト無しを保証
- Bitclock PLLがバリピッチへの完璧な追従と同期を保証
- グループディレイ:3サンプル(通常動作)
サンプルレートコンバーター
- 自動調整、高品位エイリアシング・フィルター(-144 dB)
- 解像度:24 bit
- ダイナミックレンジ:140 dB RMS unweighted、143 dBA
- THD+N:-140 dB
- SRC I/O比率:1:7 / 7:1
- 入出力サンプリング周波数範囲:28 kHz ~ 204 kHz
- 迅速なトラッキングによるバリピッチのサポート
- グループディレイ:141サンプル(3.2 ms @ 44.1 kHz)
一般
- 電源:スイッチング内部電源、100 ~ 240 VAC、20 W
- 平均消費電力:約6 W
- 寸法(ラック耳含)(WxHxD):483 x 44 x 242 mm (19“ x 1.73“ x 9.5“)
- 寸法(ラック耳無)(WxHxD):436 x 44 x 235 mm (17.2“ x 1.73“ x 9.3“)
- 重量:約2 kg
- 動作温度:摂氏 +5° ~ +50°
- 相対湿度:<75%、結露なきこと
- RoHS指令 対応済
- ISO 9001認証
- CE認定
- FCC認定
ブロックダイアグラム
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アクセサリ
NTCB-XT:スイッチングACアダプタ
NTCB-XT:スイッチングACアダプタ