ADI-642 - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]
ADI-642
8チャンネル 192kHz MADI <> AES/EBU フォーマットコンバーター & 72 x 74 マトリックスルーター
ADi-642

 

 

製造完了製品


 

 

製品概要

ADI-642は、24bit、最大192kHzに対応する8チャンネルのMADI、AES/EBUフォーマットコンバーター。Hammerfall DSP MADI PCIカードのAES/EBUフロントエンドとしても最適です。搭載される72 x 74マトリックスルーターによって各入力チャンネルをどの出力チャンネルにも簡単にアサインすることができ、MADI 64チャンネルとAES 8チャンネルを自由にルーティングすることができます。

主な機能

  • MADI Double/Quad Wireのダイレクトサポート
  • 複数台使用時の自動ディレイ補正
  • 最大192 kHzのステレオアナログモニター出力
  • MADIとAESの詳細なステータスディスプレイ
  • MIDIリモートコントロール対応
  • MIDIデータをMADI信号内で伝送可能
  • SteadyClock技術による高度なジッター抑制、クロックのリジェネレート

入出力

  • MADIオプティカル* 入出力 x1系統
  • MADIコアキシャル入出力 x1系統
  • AES/EBU(XLR)入出力 x 4系統 (8チャンネル入出力)
  • MIDI入出力 x 1系統
  • ステレオ・ヘッドフォン出力 x1系統
  • COMポート(RS232)入出力 x1系統
  • ワードクロック入出力 x1系統

* MADIオプティカル端子は標準ではマルチ・モード仕様です。シングル・モードをご希望の場合は「RME MADIシステム構築 ご相談フォーム」、もしくは「 RME Premium Lineディーラー」までお問い合わせください。

主な特長

コンパクトな19"ユニットサイズの本デバイスはMADI / AESのフォーマットコンバーター。 MADIは、24bitオーディオ/48kHzのサンプリングレートで64チャンネル、96kHzで32チャンネル、192kHzで16チャンネルに対応 し、 全てのチャンネルを1本のコアキシャル(BNC)もしくはオプティカルネットワークケーブルで伝送します。どちらのケーブルを使用した場合でも100m以 上の伝送が可能です。AES/EBUチャンネルは4系統のXLR入出力が用意されています。ADI-642は56チャンネルモード、64チャンネルモー ド、および96k frame入力に対応し、また同様にこれらのフォーマットを出力することにも対応しますので、対応しない機器間に接続するインターフェイスとしても最適で す。

MADIソリューション

MADIは1本のケーブル(オプティカルもしくはコアキシャル)で64チャンネルのオーディオデータを伝送します。オプティカルケーブルで最大2000mの伝送に対応し、アナログケーブルと比較してコストを削減できるだけでなく、音質の劣化もありません。

ADI-642はすべてのメーカーのMADI製品と互換性があります。もちろんRME MADIシリーズとはパーフェクトなコンビネーションでご利用いただけます。

ダブルスピード、クアドスピード

ADI-642は、Single、Double、Quad Speedでワードクロックを供給し、96kHZのDouble Wire信号をMADI データストリームに分配、さらにダブルMADIサンプルレート(96k frame)もサポートしています。

72 x 74 マトリックスルーター

ADI-642は、簡単操作の72 x74マトリックスルーターを搭載。入力信号は全てのAES、MADI出力チャンネルにアサインすることができます。よっフォーマットコンバート時の信号 の自由なルーティングだけでなく、同じフォーマット間でのディストリビュート、ルーティングにも対応します。また、入力は複数の出力にディストリビュート することもできます。複数のユニットを利用することで、MADI信号を1本のラインにマージさせることができます。

使用例

  • HDSP(e) MADIのAES/EBUフロントエンド
  • MADIデバイス用AES/EBUブレイクアウトボックス
  • 1本のケーブルで長距離伝送を可能にするデジタルマルチコア
  • MADIコアキシャル/オプティカルコンバーター
  • MADIレディストリビューター、パッチベイ、ルーター
  • AES/MADIインサーター
  • MADIマージャー

リダンダンシー機能

RMEのMADIデバイスにはSM-I (Safe Mode-Input)機能が搭載されています。本機能は、ケーブルや接続が事故で外れた場合や断線した場合などに、自動的にオプティカルとコアキシャルポートを切り替えます。

ジッター抑制機能「SteadyClock」

デジタル信号にはサンプリング・クロックの時間的なゆらぎによるジッターが生じます。現在その抑制こそがデジタルオーディオ機器の大命題とされています。SteadyClock™はすべてのクロックに対して驚異的なジッター抑制を行います。SteadyClock™はいかなるクロックもリフレッシュして抜群の再生クオリティーを保つだけでなく、理想的なリファレンス・クロックとしてすべてのデジタル出力から送信できます。

ほとんどのMADIベースの機器が追加のワードクロックやAES回線を必要とする中、ADI-642は、SteadyClock™でMADI信号から直接リファレンスクロックを最小限のジッターで抽出しますので、長距離接続をより一層便利に行えます。

リモートコントロール制御

RMEのMADI製品は、MIDIによってリモートコントロール制御することができます。すべてのユニットに個別のIDを割り当てることができますので、1つのMIDIチャンネルで複数のデバイスを制御し、同時にMIDI経由で全てのデバイスのステータスを受信し、設定することができます。

HDSP(e) MADI、HDSPe MADIfaceをご利用の際には、搭載されるヴァーチャルMIDIポートにより、MADI回線を通じてダイレクトにデバイスを最大2000メートルの遠隔地からリモートコントロール制御することができます。

同梱されるRME MIDI Remoteソフトウェア(Windows/Mac)は、デバイスのフロントパネルの様なインターフェイスで制御することができます。また、マトリックスルーター画面も搭載されルーティング作業を簡単に行う事ができ、プリセットとしても保存する事ができます。

ダウンロードはこちら

フラッシュアップデートによるハードウェアの更新

RMEのフラッシュ・アップデートテクノロジーにより、既存のファームウェアを更新させる事が可能。機能拡張、調整、修正させることができ、常に最先端のOSやその他のソフトウエア環境に対応させることが可能です。

※ ファームウェア更新の可否は製品のリビジョンにより異なります。更新をご希望される場合はこちらのフォームよりお問い合わせください。

SyncCheck®

複数のデジタルソースで作業を行う場合には、それらのソースが正しくロックし、また完全に同期している必要があり、これらが正しく設定されていない場合、ドロップアウトやクラックルノイズが発生します。
RME独自のSyncCheckはすべての入力信号をチェックし、視覚的に表示します。クロックモードがMasterのときは、内部クロックに対する同期動作が確認されます。この優れた技術によって瞬時にエラーを発見することができます。

SyncAlign®

SyncAlignには、時間軸やチャンネルに関して絶対的なデータ配置を保障するための技術や方法が組み込まれています。ステレオモードやマルチチャンネルモードでも、また、カードをどのように使用しどのような信号を受信した場合も、RMEのデジタルオーディオカードはチャンネルを交換することがありません。SyncAlignはチャンネル間のタイミングをもコントロールします。チャンネル数に左右されずサンプル単位で整列された状態で開始されます。
Record while play(再生中に録音)モードが有効な場合、対応するソフトウェアは初めに録音を開始し、その後再生を開始します(または再生の後に録音)。SyncAlignはこの時間差を補正し、Record while playモードでも録音と再生が正確に同時に開始するように保障します。非同期モードでは(異なったプログラムが一つのカードの異なったステレオデバイスを使用する)SyncAlignのこの部分の機能は自動的に無効になります。

Intelligent Clock Control (ICC)

RME Intelligent Clock Controlは、すべてのクロックソースの周波数を測定/表示させることのできる世界で唯一のデジタルI/Oシステムです(もちろんワードクロックも!)。使用するクロックソースを信号の有効性や現在のサンプルレートを基にして判断します(完全に自動化されハードウェア上で行われます!)。
これにより、多数のデジタル入力、先進のクロック設定を装備するにもかかわらず、簡単にクロックを取り扱うことができます。

ヘッドフォン出力

低インピーダンスのステレオアナログのモニター出力を搭載します。ライン出力としてもヘッドフォン出力としてもご利用いただけ、192kHzでS/N比 112dBAに対応します。マトリックスルーターから36のステレオペア入力を自由にモニター出力にアサインすることができます。

自動ディレイ補正

ADI-642をコンピュータにインストールされたHDSP MADI PCIカードと接続して外部AESインターフェイスとして使用する場合、 MADIは64チャンネルを伝送できますので、最大8台のADI-642からの32系統のAES入出力を同時に使用することができます。搭載されるマト リックスルーターは、このようなセットアップを簡単に行うことができます。MADI信号は1つのデバイスから次のデバイスへと伝送されます。搭載される自 動ディレイ補正機能は、この際に各ADI-642で数サンプルのディレイが生じるAES入力と出力にオフセットを自動的に補正します。各ADI-642は 接続されるチェーンの中の位置を自動的に認識して、AES入出力データを補正しますので、全てのAES I/Oは常にサンプル単位で同期します。Auto Configurationモードでは全てのADI-642のAES/I/Oを自動的に配列させることができます。よって各ユニットのマトリックスでそれ ぞれ手動で設定する必要がありません。

同梱物

電源ケーブル、接地アダプター、ADI-642 日本語ユーザーガイド

技術仕様

MADI
  • コアキシャル(BNC)、75 Ω、AES10-1991準拠
  • 高感度入力ステージ(< 0.2 Vpp)
  • オプティカル(FDDIデュプレックスSCコネクタ):62.5/125、50/125コンパチブル
  • 62.5/125、50/125コンパチブル
  • 56チャンネル(MADI)および64 チャンネル(MADI-X)、96 kフレーム受信
  • シングルワイヤー:24 bit / 48 kHz 64チャンネルまで
  • ダブルワイヤー:24 bit / 96 kHz 32チャンネルまで
  • ロックレンジ: 28 kHz – 54 kHz
  • 入力信号に同期時のジッター値:< 1 ns
  • ジッター抑制値:> 30 dB(2.4 kHz)
  • 出力電圧:600 mVpp
AES/EBU
  • XLR x 4系統、バランス、グランドフリー、AES3-1992準拠
  • 高感度入力ステージ(< 0.3 Vpp)
  • S/PDIFコンパチブル(IEC 60958)
  • 民生用(Consumer)、業務用(Professional)受信、コピープロテクションは無視
  • シングルワイヤー:2チャンネル x 4系統 24 bit / 192 kHzまで
  • ロックレンジ: 28 kHz - 104 kHz、 162 kHz - 204 kHz
  • 入力信号に同期時のジッター値:< 1 ns
  • ジッター抑制値:> 30 dB (2.4 kHz)
  • 出力電圧:4.5 Vpp 業務用(Professional)
  • フォーマット(業務用):ProfessionalAES3-1992 改訂4準拠
  • フォーマット(民生用):Consumer(S/PDIF)IEC 60958準拠
ワードクロック
  • BNC端子、非終端(10 kΩ)
  • 内部終端スイッチ(75 Ω)
  • 自動ダブル/クアドスピード検知、シングルスピードへの内部変換機能
  • SteadyClockがバリピッチ動作時にも低ジッターの同期を保証
  • カップリング・トランス、直流絶縁入力
  • 接続中のDCオフセットに影響されません
  • 信号適応回路:オートセンターを通過することでリジェネレート可能
  • 過電圧保護機能
  • レベルレンジ:1.0 Vpp – 5.6 Vpp
  • ロックレンジ: 28 kHz – 220 kHz
  • 入力信号に同期時のジッター値:< 1 ns
  • ジッター抑制値:> 30 dB (2.4 kHz)
  • 最大出力電圧:5 Vpp
  • 出力電圧 @75 Ω終端: 4.0 Vpp
  • 出力インピーダンス:10Ω
  • 出力周波数レンジ:28 kHz – 220 kHz

  • ビットデプス:24 bit
  • ダイナミックレンジ(DR):108 dB、110 dBA @ 44.1 kHz(unmuted)
  • 周波数特性@ 44.1 kHz、-0.1 dB:1 Hz – 20.1 kHz
  • 周波数特性@ 96 kHz、-0.5 dB:1 Hz – 43.5 kHz
  • 周波数特性@ 192 kHz、-1 dB:1 Hz - 70 kHz
  • THD+N:-85 dB、< 0.005 %
  • チャンネルセパレーション:> 100 dB
  • 最大出力レベル@ 0 dBFS:+9 dBu
  • 出力:1/4” TRS端子、アンバランス(ステレオ)
  • 出力インピーダンス: 30 Ω
MIDI
  • 16チャンネル
  • DIN 5ピン端子
  • オプトカップルド、グランドフリー入力
  • MADIチャンネル56 ユーザー・ビット経由の不可視伝送(48 kフレーム)
  • MADIチャンネル28 ユーザー・ビット経由の不可視伝送(96 k フレーム)
RS-232
  • D-Sub 9ピン
  • MADIチャンネル1-9 ユーザー・ビット経由の不可視伝送
デジタル
  • 同期基準クロック:内部水晶、AES/EBU入力、MADI入力、ワードクロック入力
  • 低ジッター設計:< 1 ns(PLLモード)、全入力
  • 内部クロック:800 psジッター、ランダム・スペクトラム拡散
  • 外部クロックのジッター抑制値:> 30 dB (2.4 kHz)
  • PLLが100 ns 以上のジッター値でもドロップアウト・ゼロを保証
  • グループ・ディレイ:3サンプル
一般
  • 電源:内部スイッチング電源、100 - 240 V AC、20 W
  • 通常時の電力消費量:6 W
  • サイズ(ラック耳含む)(WxHxD):483 x 44 x 242 mm
  • サイズ(ラック耳含まず)(WxHxD):436 x 44 x 235 mm
  • 重力:約2 kg
  • 動作温度:摂氏 + 5° - +50°
  • 相対湿度:< 75%、結露なきこと
  • RoHS指令 対応済
  • ISO 9001認証
  • CE認定
  • FCC認定

ブロックダイアグラム

※仕様は予告なく変更になる場合がございます。

RME社製MADI製品およびAVB製品を含むPremium Lineシリーズは、開発に際して多くのメーカーとの互換性を最大限に考慮し、事前の互換性検証を長年に渡って行っております。よって多くのメーカーの製品と安心してシステムを構築することができます。互換性未検査製品との互換性をお約束するものではございません。システム導入をご検討の場合は、事前に互換性のテストを行って頂くことをお勧めいたします。検証機の貸出につきましては、法人窓口から承っております。

アクセサリ

各種 MADIケーブル / MADIケーブル・ドラム

MADI Cable

ALVA MADIケーブル / MADIケーブル・ドラム