TotalMix FX Aux. Devices - Synthax Japan Inc. [シンタックスジャパン]

TotalMix FX 「Aux. Devices」機能

TotalMix-12Mic-Title.png

「Aux. Devices」機能は、TotalMix FXを搭載しないマイク・プリアンプをリモート・コントロールできる画期的な機能です。RMEの高品位マイク・プリアンプである12Mic、12Mic-D、OctaMic XTC、AVB Toolのパラメーター(ゲイン、48V、位相、ミュート、Autoset)をRMEインターフェイスのTotalMix FXの入力チャンネルからMIDIまたはMADI(MIDI over MADI)経由で、シンプルかつ直接的にコントロールできます*。

*TotalMix FXバージョン1.97以降、OctaMic XTCに加えて、12Mic、12Mic-D、AVB ToolがMIDI over MADIでコントロール可能となりました。

操作対象製品のファームウェアは必ず最新バージョンにアップデートしてください。

対応するデバイス

マイクプリアンプをTotalMix FXで直接コントロールできる製品

1.MADI経由のコントロールが可能

現行製品:

取扱/生産終了製品:

  • HDSP MADI
  • HDSPe MADIface
  • MADIface XT
  • MADIface Pro
  • Fireface UFX+
  • Digiface Dante

 

2.ADAT+MIDI経由のコントロールが可能

現行製品:

取扱/生産終了製品:

*AES+MIDI接続

  • Babyface
  • Babyface Pro
  • Fireface 400
  • Fireface UC
  • Fireface UCX
  • Fireface 800
  • Fireface 802
  • Fireface UFX
    etc...

操作対象製品(マイクプリ/コンバーター)

  • 12Mic(MIDI over MADI経由)
  • 12Mic-D(MIDI over MADI経由)
  • AVB Tool(MIDI over MADI経由)
  • OctaMic XTC(MIDI over MADI、MIDI経由)

 

設定方法

1.本体の設定

MIDI/MADIで接続した各デバイスを区別するIDとMIDI入出力を設定します。

◾️12Mic、12Mic-D、AVB Toolの場合

device_id.png

  1. 12Mic、12Mic-D、AVB ToolのSTATEセクションで「Remote Control」を開きます。
  2. Remote Controlのメニュー内「MIDI」を選択し、MIDI Remote設定画面を開きます。
  3. 使用しているケーブルに合わせて、MIDI Input、MIDI OutputでそれぞれMADI OpticalまたはMADI Coaxialを選択します。
  4. Device IDを0~15で設定します(TotalMix FX側でも同様のIDを設定します)。

 

◾️OctaMic XTCの場合

  1. 本体Optionsメニュー内の「MIDI Sources」を開きます。
  2. MIDI Sourecesセクションの「Control(Inp.)」でMIDI接続の場合はDIN Inに、MIDI over MADI接続の場合はMADI Inに設定します。
  3. 同じくMIDI Sourecesセクション内の「MIDI ov. MADI」でControlに設定します。
  4. 本体Optionsメニュー内の「General Settings」を開き、「MIDI Device ID」を0~7で設定します(TotalMix FX側でも同様のIDを設定します。OctaMic XTCに関しては、ID設定がMADIルーティングの割り当てを決定するため、割り当てるチャンネルに合わせたID番号を設定します。

2.デバイスの接続

MIDI over MADI接続の場合は、MADIオプティカル・ケーブル、またはコアキシャル・ケーブルを使用します。ADAT + MIDI接続の場合、ADATケーブルとMIDIケーブルを使用します。

各デバイスの適切な端子Output <-> Input同士を接続します。

 

MADIface XT IIと12Mic一台の接続例(MIDI over MADI接続)

Auxdevices_MADI.png

複数のデバイスを接続する場合

MADIインターフェイスのMADI OutからマイクプリアンプのMADI Inへ、マイクプリのMADI Outから次のデバイスのMADI Inへ、というようにカスケード接続し、最後のデバイスのMADI OutからMADIインターフェイスのMADI Inに接続します。

12MicやAVB ToolのMADIオプティカル入出力はSFPモジュール経由となるため、必要に応じてSC-LCケーブル、カプラーを使用する必要があります。

 

Fireface UCX IIとOctaMic XTCの接続例(ADAT + MIDI接続)

AuxDevices_ADAT.png

3.TotalMix FXの設定

Aux. Devices

OptionsメニューからSettingsを開きます。「Aux. Devices」タブへ移動し、接続に使用するチャンネル・バンク(MADI 1-8等)を選択します。

※ADAT+MIDI接続の場合、ADAT1-8、ADAT9-16から選択します。

※使用するRMEインターフェイスが持つ入出力によって表示される内容が異なります。

 

Aux. Devices

次に「Device 1、2」の設定を行います。Device Typeで使用するRMEデバイスを選択します。

※OctaMic XTCの場合、8chごとの指定になります。12Mic、12Mic-D、AVB Toolの場合、4chごとの指定となり、Device 2も同様に設定が必要です(例:Device 1:12Mic 1-4、Device 2:12Mic 5-8)。

Aux. Devices

次に「Device ID」を指定します。このDevice IDは複数台接続する場合の区別に使用されます。また、OctaMic XTCの場合、MADIルーティングに影響します。

最後に、Input PortおよびOutput Portを設定します。MIDIおよびMIDI over MADIで使用するポートを選択します。例えば、Fireface UFX IIIの場合、MADIオプティカル接続では「MIDIポート3」を指定します。

RMEインターフェイスのSettingsダイアログのMADI Inputが「Coaxial」、MADI Outputが「Mirror」になっていることをご確認ください。なお、インターフェイス毎に表記および設定箇所が違う場合がございます。詳細は製品マニュアルをご確認ください。

Settingsダイアログ

 

以上の設定で、TotalMix FXが接続されたデバイスを自動的に検出し、TotalMix FXの指定したチャンネル・バンクに該当する入力チャンネルにゲイン/ファンタムなどのオプションが表示されます。

AuxDevices_setup.png

注意点
  • ファームウェアの更新: すべてのデバイスが最新のファームウェアバージョンであることを確認してください。
  • ID設定: デバイス識別・操作は、ID設定が重要です。各デバイスのIDをよくご確認いただき、重複しないようにしてください。
  • コントロール信号:MIDI overMADIでのコントロール信号は、56ch目(96 kHz時は28ch目、192 kHz時は14ch目)に埋め込まれているため、一部のデバイスによるMADI分割出力機能と併用する際はご注意ください。
  • 「TotalMix Aux.Devices」機能は、「RME Connector」および「RME MIDI Remote」との併用ができませんのでご注意ください。

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