最新のファームウェア・アップデートにより、TotalMix FXバージョン1.90以降用の新機能として、9バンドのパラメトリックEQ(以降、PEQと表記)を出力チャンネルに設定できる「ROOM EQ」が追加されました。
TotalMix FXに搭載された既存の3バンドPEQの技術と設計を基に、内部的に3つの3バンドPEQから9バンドPEQを構築し、任意の出力チャンネルで使用できます。
ROOM EQ対応機種
ROOM EQは、最大20個のモノラル出力チャンネル、または10個のステレオ出力チャンネル、もしくはモノラル/ステレオ出力チャンネルを任意に組み合わせて使用できます。16チャンネルを使用するサラウンド・セットアップに対しても十分なチャンネル数です。
*この機能を使用するには、ウィンドウ左上にあるONボタンをオレンジに切り替える必要があります。
初期設定ではL/Rのチャンネルがリンクされた状態であり、この状態での操作は、L/Rの両方に適用されます。また、LEFTタブ、RIGHTタブそれぞれで個別に操作を行うことも可能です。
Delay補正
ROOM EQウィンドウで、0ミリ秒から42.5ミリ秒まで0.01ミリ秒単位で調整可能なディレイ補正を設定できます。このディレイは、9バンドPEQの数に合わせて最大20個まで有効化できます。
*この機能は、「0.00 ms」にすることでOFFになります。
Volume Calibration
ROOM EQウィンドウで、+3 dBから-24 dBまでのレベル調整を行うことが可能です。これにより、それぞれの出力チャンネルのフェーダーを調整することなく、すべてのスピーカーを適切にセットアップできます。
*この機能は、「0.0 dB」にすることでOFFになります。
さらに、ヘッドフォン・ミキシング用に、ADI-2シリーズで提供されているクロスフィード機能も追加しました。クロスフィード機能は最大3つのステレオ出力に設定可能で、5段階のレベルから選択できます。クロスフィードはスピーカーの音響特性をエミュレートし、チャンネルの分離感を軽減することで、ヘッドフォン特有の広がりすぎる音場を自然に抑える効果があります。
Fireface UFX III |
Fireface UFX II |
Fireface UCX II |
94入力/94出力 192 kHz対応 |
30入力/30出力 192 kHz対応 |
20入力/20出力 192 kHz対応 |
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