ADI-648
64チャンネル 192kHz MADI <> ADATフォーマットコンバーター
製品概要
マルチチャンネルデジタルオーディオインターフェイス「ADI-648」は、MADI、ADATのフォーマットコンバーター。世界で功績を持つマルチ
チャンネルインターフェイスとプロフェッショナルのハイエンドインターフェイスを基に開発されました。MADIは、24bitオーディオ/48kHzのサ
ンプリングレートで64チャンネル、96kHzで32チャンネル、192kHzで16チャンネルに対応します。
全てのチャンネルは1本のコアキシャル(BNC)もしくはオプティカルネットワークケーブルで伝送します。どちらのケーブルを使用した場合でも100m以上の伝送が可能です。
主な機能
- 最大192kHz対応のMADI、ADAT
- 16 x 16 マトリックスルーター
- SteadyClock技術による高度なジッター抑制、クロックのリジェネレート
- MIDIリモートコントロール対応
- MIDIデータをMADI信号内で伝送可能
入出力
- MADIオプティカル* 入出力 x1系統
- MADIコアキシャル入出力 x1系統
- ADAT(TOSLINK)入出力 x 8系統 (64チャンネル入出力)
- MIDI入出力 x 1系統
- ワードクロック入出力 x1系統
* MADIオプティカル端子は標準ではマルチ・モード仕様です。シングル・モードをご希望の場合は「RME MADIシステム構築 ご相談フォーム」、もしくは「 RME Premium Lineディーラー」までお問い合わせください。
主な特長
MADIチャンネルは、8系統のADATオプティカル(TOSLINK)入出力からの送受信を行い、簡単操作の16 x
16マトリックスルーターによって、8チャンネルブロック単位の入力を自在にMADI/ADAT出力へルーティングすることができます。この機能によっ
て、ADI-648はただのMADI
-ADAT、ADAT-MADIのコンバーターとしてだけでなく、同じフォーマットへのスプリッター、ルーターとしてもお使いいただけます。8チャンネル
の入力ブロックは複数の出力ブロックにルーティングでき、複数のユニットを利用することで、MADI信号を1本のラインにマージすることができます。
使用例
- 1本のケーブルで長距離伝送
- MADIインターフェイス用のADATブレイクアウトボックス
- MADIベース機器とRME Hammerfallシリーズとの接続
- ADATオプティカルパッチベイ、ルーター
- MADIコアキシャル/オプティカルコンバーター
- MADIレディストリビューター、パッチベイ、ルーター
- MADIマージャー
MADIソリューション
MADIは1本のケーブル(オプティカルもしくはコアキシャル)で64チャンネルのオーディオデータを伝送します。オプティカルケーブルで最大2000mの伝送に対応し、アナログケーブルと比較してコストを削減できるだけでなく、音質の劣化もありません。
ADI-6432はすべてのメーカーのMADI製品と互換性があります。もちろんRME MADIシリーズとはパーフェクトなコンビネーションでご利用いただけます。
柔軟なサンプリングレート設定
ADI-648はあらゆる形式のサンプルレートへの増幅に対応します(Double Speed)。ワードクロックをSingle、Double
Speedで供給し、MADIデータストリームへ96kHz信号をDouble Wire
モード、もしくはADATポートへサンプルスプリット(S/MUX)でディストリビュートし、さらにダブルのMADIレート(96k
frame)にも対応します。ADI-648はさらにHammerfallおよびHammerfall
DSPシリーズ用のMADIフロントエンドとしてご利用いただくにも最適です。
リダンダンシー機能
RMEのMADIデバイスにはSM-I (Safe Mode-Input)機能が搭載されています。本機能は、ケーブルや接続が事故で外れた場合や断線した場合などに、自動的にオプティカルとコアキシャルポートを切り替えます。
ジッター抑制機能「SteadyClock」
デジタル信号にはサンプリング・クロックの時間的なゆらぎによるジッターが生じます。現在その抑制こそがデジタルオーディオ機器の大命題とされています。SteadyClock™はすべてのクロックに対して驚異的なジッター抑制を行います。SteadyClock™はいかなるクロックもリフレッシュして抜群の再生クオリティーを保つだけでなく、理想的なリファレンス・クロックとしてすべてのデジタル出力から送信できます。
ほとんどのMADIベースの機器が追加のワードクロックを必要とする中、ADI-648は、SteadyClock™でMADI信号から直接リファレンスクロックを最小限のジッターで抽出しますので、長距離接続をより一層便利に行えます。
リモートコントロール制御
RMEのMADI製品は、MIDIによってリモートコントロール制御することができます。すべてのユニットに個別のIDを割り当てることができますので、1つのMIDIチャンネルで複数のデバイスを制御し、同時にMIDI経由で全てのデバイスのステータスを受信し、設定することができます。
HDSP(e) MADI、HDSPe MADIfaceをご利用の際には、搭載されるヴァーチャルMIDIポートにより、MADI回線を通じてダイレクトにデバイスを最大2000メートルの遠隔地からリモートコントロール制御することができます。
RME MIDI Remoteソフトウェア(Windows/Mac)は、デバイスのフロントパネルの様なインターフェイスで制御することができます。またマトリックスルーター画面で、簡単にルーティング、スプリットを設定することができます。
ダウンロードはこちら
フラッシュアップデートによるハードウェアの更新
RMEのフラッシュ・アップデートテクノロジーにより、既存のファームウェアを更新させる事が可能。機能拡張、調整、修正させることができ、常に最先端のOSやその他のソフトウエア環境に対応させることが可能です。
※ファームウェアのアップデートは、有償でのファームウェア・アップデート代行サービスでのみ可能です。代金は13,200円(送料別、税込み)です。お申し込みはこちらのフォームよりお申し込みください。製品の状態によっては別途修理が必要になる場合がございます。
SyncCheck®
複数のデジタルソースで作業を行う場合には、それらのソースが正しくロックし、また完全に同期している必要があり、これらが正しく設定されていない場合、ドロップアウトやクラックルノイズが発生します。
RME独自のSyncCheckはすべての入力信号をチェックし、視覚的に表示します。クロックモードがMasterのときは、内部クロックに対する同期動作が確認されます。この優れた技術によって瞬時にエラーを発見することができます。
SyncAlign®
SyncAlignには、時間軸やチャンネルに関して絶対的なデータ配置を保障するための技術や方法が組み込まれています。ステレオモードやマルチチャンネルモードでも、また、カードをどのように使用しどのような信号を受信した場合も、RMEのデジタルオーディオカードはチャンネルを交換することがありません。SyncAlignはチャンネル間のタイミングをもコントロールします。チャンネル数に左右されずサンプル単位で整列された状態で開始されます。
Record while play(再生中に録音)モードが有効な場合、対応するソフトウェアは初めに録音を開始し、その後再生を開始します(または再生の後に録音)。SyncAlignはこの時間差を補正し、Record while playモードでも録音と再生が正確に同時に開始するように保障します。非同期モードでは(異なったプログラムが一つのカードの異なったステレオデバイスを使用する)SyncAlignのこの部分の機能は自動的に無効になります。
Intelligent Clock Control (ICC)
RME Intelligent Clock Controlは、すべてのクロックソースの周波数を測定/表示させることのできる世界で唯一のデジタルI/Oシステムです(もちろんワードクロックも!)。使用するクロックソースを信号の有効性や現在のサンプルレートを基にして判断します(完全に自動化されハードウェア上で行われます!)。
これにより、多数のデジタル入力、先進のクロック設定を装備するにもかかわらず、簡単にクロックを取り扱うことができます。
同梱物
電源ケーブル、接地アダプター、ADI-648 日本語ユーザーガイド
技術仕様
MADI
- コアキシャル(BNC)、75 Ω、AES10-1991準拠
- 高感度入力ステージ(< 0.2 Vpp)
- オプティカル(FDDIデュプレックスSCコネクタ):62.5/125、50/125コンパチブル
- 56チャンネル(MADI)および64 チャンネル(MADI-X)、96kフレーム受信
- シングルワイヤー:24 bit / 48 kHz 64チャンネルまで
- ダブルワイヤー:24 bit / 96 kHz 32チャンネルまで
- クワッドワイヤー:24 bit / 192 kHz 16チャンネルまで
- ロックレンジ: 28 kHz ~ 54 kHz
- 入力信号に同期時のジッター値:< 1 ns
- 出力電圧 600 mVpp
ADATオプティカル
- 8 x TOSLINK、Alesis仕様準拠
- 標準:64チャンネル、(24bit/48 kHzまで)
- S/MUX:8×4チャンネル、(24bit/96 kHzまで)
- S/MUX4:8×2チャンネル、(24bit/192 kHzまで)
- ビットクロックPLLによってバリスピード動作時でも完全な同期を保証
- ロック範囲:31kHzー56kHz
- 入力信号同期時のジッター:< 1ns
ワードクロック
- BNC、非ターミネーション(10kΩ)
- ダブルスピード自動認識および標準速度への自動変換
- SteadyClock(PLL)がバリピッチ動作時にも低ジッターの同期を保証
- トランスフォーマ・カップリング、直流絶縁入力
- 接続中のDCオフセットによる影響なし
- 信号適応回路:自動センターおよびヒステリシス機能により信号をリフレッシュ
- 過電圧保護回路装備
- レベルレンジ:1.0 Vpp ~ 5.6 Vpp
- ロックレンジ: 27kHz ~ 112 kHz
- 入力信号に同期時のジッター値:< 1 ns
- 75Ω内部ターミネーション用スイッチ装備
- 最大出力電圧:5 Vpp
- 出力電圧@75Ω:4.0 Vpp
- 出力インピーダンス:10Ω
- 出力周波数範囲:27 kHz ~ 56 kHz
|
MIDI
- 16チャンネルMIDI
- 5ピンDIN端子
- オプトカップル、グランドフリー入力
- MADIチャンネル56のユーザー・ビット経由で不可視伝送可能(最大48kHz時)
- MADIチャンネル28のユーザー・ビット経由で不可視伝送可能(96kフレーム時)
デジタル
- クロック:内部クロック、ADAT入力、MADI入力、ワードクロック入力
- 低ジッター設計:PLLモードにより全チャンネルで1ns未満
- 内部クロック:800 psジッター、ランダムスペクトラム拡散
- 外部クロックのジッター抑制:>約30 dB(2.4kHz)
- PLLにより100 ns以上のジッターでもゼロドロップアウトを保証
- トラブルフリーなバリスピードADATオペレーションを実現するビットクロックPLL
- サンプル周波数:32 / 44.1 / 48 / 64 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz
一般
- 電源:内部スイッチング電源、100 ~ 240 V AC、20 W
- 通常時の電力消費量:9 W
- サイズ(ラック耳含む)(WxHxD):436 x 44 x 242 mm
- サイズ(ラック耳含まず)(WxHxD):436 x 44 x 235 mm
- 寸法:483 x 44 x 205 mm
- 重量:2kg
- 動作温度:摂氏 + 5° - +50°
- 相対湿度:< 75%、結露なきこと
- RoHS指令 対応済
- ISO 9001認証
- CE認定
- FCC認定
ブロックダイアグラム
|
RME社製MADI製品およびAVB製品を含むPremium Lineシリーズは、開発に際して多くのメーカーとの互換性を最大限に考慮し、事前の互換性検証を長年に渡って行っております。よって多くのメーカーの製品と安心してシステムを構築することができます。互換性未検査製品との互換性をお約束するものではございません。システム導入をご検討の場合は、事前に互換性のテストを行って頂くことをお勧めいたします。検証機の貸出につきましては、法人窓口から承っております。
アクセサリ
NTCB-XT:スイッチングACアダプタ
NTCB-XT:スイッチングACアダプタ